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はじめに(ご挨拶とこのブログの目次・地図)
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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。
【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】のシリーズ記事一覧はこちら
功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く
五十善に相当する
◯一人の流離を救免す。
【時を超える浪人】
昔は、就職していない侍を、浪人と呼んでいました。
厳密には、当時の浪人は、ほぼ浮浪者とかホームレスと同義語で、正確には、就職していない侍は牢人と呼ばれていたそうですが。
この浪人は、21世紀の今では、試験に落ちた受験生の代名詞になっています。
まあ、就職浪人とも呼ばれますので、あながち受験生だけでは無いのですが。
この、就職を求める浪人は、今も昔も社会問題です。
戦国時代は浪人(牢人が正しいのでしょうが、一般的なイメージの方を優先して以下浪人で)というのは、ほぼいません。
何しろ、群雄割拠していたので、どこも人手不足でした。
要するに、売り手市場だったのです。
しかし、そんな戦国バブルも、ノブ、ヒデ、ヤスの三傑のおかげで終了します。
バブルが終われば、次に来るのは、就職氷河期です。
何しろ、日本中に侍という軍兵が飽和状態です。
しかも取得スキルは人殺しです。
生産性ゼロの連中ばかりです。
帰農させるにも、土地が余っていません。
ましてや、侍というなまじ上から目線の職業(身分)についていた連中ですので、農民になれというもの難しいのです。
しかし、当然、彼らを全員、侍として雇う予算はありません。
全体のためなら犠牲を厭わないのが、為政者の義務です。
それが家単位であろうと、国家単位であろうと変わりません。
やることは、口減らしです。
天下統一を果たしたヒデがしたことは、この就職氷河期世代の合法的リストラでした。
具体的には、大陸へポイ捨てです。
ちょうど、スペインやポルトガルなどの当時の世界覇権国家がアジアに進出していた時代です。
まあ、結局、その後の鎖国時代に、取り返しのつかないレベルまで、西洋と引き離されてしまうのですが、江戸時代に加速度的に進んだ西洋文明の展開を当時の日本人が予測するのは無理でしょう。
とりあえずの当時の日本の為政者の方針としては、国内の有り余る軍兵という不要人材のリストラです。
要するに大陸へ、「頑張って切り取って来い」と放り投げることです。
これで、少なくとも国内の人口問題は解決します。
放置先の大陸で、負けても勝利しても、どっちでも良いのです。
死んだらそれでOK、勝利したら土地を手に入れてそこに住まわせればよいので、ますますOK。
どっちに転んでも、日本には旨味のある良い策だったのです。
まあ、実際には、実質、敗戦というか無駄骨だったので、そのおかげで豊臣政権にガタが来ました。
さらにヒデの跡継ぎ問題の、おバカな対処のお陰で、結局、ヒデの栄華は一代で終わりました。
戦争は基本的に巨悪です。
統一戦ならともかく、対外戦だと、どうしても微妙になります。
そのカルマで豊臣政権は崩壊したと言えなくもありません。
しかし、豊臣政権の身を挺した犠牲?のおかげで、国内のリストラ対策は一息付きました。
しかし、国内では徳川幕府が、また空気を読まない大名のお取り潰しを敢行したため、また、浪人が大量発生してしまいました。
莫大に発生した彼らは、一体、その後、どうなったのでしょうか?
俳句で有名な松尾芭蕉(古池や蛙飛び込む水の音の人です)は当時の人ですが、旅先の日記で、お取り潰しで大量発生した浪人にからまれたと愚痴ってるくらいです。
そのくらい当時の日本では浪人問題があったのです。
まあ、その後に大きな戦乱とかもなかったので、彼らも、無事、野盗とか山賊とかに就職出来たのでしょう。
侍から山賊に、華麗なジョブチェンジです。
ちなみに、島原の乱はキリスト教とかスペインとか、非道な年貢取り立てとかの面が目立ちますが、こうした浪人組が集まったという面が大きいのです。
当たり前ですが、侍というのは人を殺すしか能の無い生き物です。
そんな彼らがリストラされれば、反乱か野盗になるしかありません。
※余談ですが戦後時代が終わってリストラされた忍者が、盗賊になったりしています。
また、冷戦が終わってリストラされそうになったCIAが日本企業へのスパイ行為にジョブシフトしました。
人間のやっていることは時代が経ても対して変わりがないのです。
【政治の心得】
これらのことからわかることは、リストラは戦争を誘発するという現実です。
ろくでもない歴史の教訓と言えるでしょう。
現在も「雇用の調整弁」として、気軽にリストラされている非正規雇用(正社員すら)は、次の不景気の際には、どうなることでしょうか?
第一次大戦後のドイツでは、戦勝国の取り立てで、空前絶後の不景気とリストラが発生しました。
その後に何が起こったかは、我々は、ヒトラー率いるナチスの実例を知っています。
経済というのは常に、戦争と裏表の関係です。
短絡的な焼畑農業方式の、金持ちの搾取政策が、リストラを生んでその結果、戦争が起きて結局、自分の首を締める。
このループを人類は凝りもせずに、繰り返しています。
今までも繰り返してきましたし、今後も繰り返すでしょう。
少なくとも次の戦争は、我々は余裕で生きている時代に起こります。
結局、人に雇用を与えるということが、歴史を見ると、いかに重要なのかよくわかります。
そもそも、為政者の仕事は、民草を食わすことです。
逆に言えば、それだけやれれば、十分、名宰相なのです。
ローマ時代ですら、パンとサーカスを民に与えれば、名君だったのです。
愚民化の象徴として言われるこの言葉ですが、実は政治の本質をこれ以上無いほどに、照らしています。
実際には、パンさえ与えられない。不出来な為政者が多すぎるのです。
政治家は、民にパンとサーカスを与えなければならないのです。
皆さんが、家なり、企業なり、国家なり何らかの集団組織において、為政者に立ったならば、この言葉だけ守っていれば良いのです。
民にパンとサーカスを与える。
これだけ守れれば、名君なのです。
あとの細かいことはどうでも良いのです。
ぜひ、パンとサーカスを与えられる人間になって下さい。
このブログで陰徳を積むこと含め、色々な開運を習慣付けていれば、どんなに運の悪い人間でも、開運してしまいます。
しかし、開運は目的ではありません。
途中結果なのです。
開運したあとの方が、実は危険なのです。
生活の余裕が出てきて力がついて、偉くなってしまえば、今までのように気楽な勝手気ままなことは出来ません。
貴方が為政者になった時に、暴君になったらまた元の劣悪な運勢に逆戻りです。
下手をしなくても死後は地獄行きです。
このブログを読んでおられる読者様には、ぜひ開運してもらって、かつ死後は天国に行ってもらいたいのです。
まあ、万が一、地獄に行っても、抜け道はあります。
生前に蜘蛛を助けておくのです。
お釈迦様が蜘蛛の糸を垂らして地獄から脱出出来ます。
善業の貯金を失っても、保険として蜘蛛を助けておけば助かるのです。
これが本当の失業保険です。
ちなみに、その時に、間違っても、後続の地獄からの脱出組を蹴落としては行けません。
無視して、ひたすら上に登りましょう。
青空文庫
蜘蛛の糸/芥川龍之介
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/92_14545.html
※あと、皆さんが極楽浄土に行ってる時に、豊河がまかり間違って地獄に堕ちていたら、すみませんが、助けて下さい。
天国の、最寄りの係員まで、相談して下さい。
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