2019年3月31日日曜日

五行と陰徳④ 因果応報理論の再説明










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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。



前回のおさらい




前回、五行論の基礎と、仁義礼智信の五常の徳までやりました。

で、これと、因果応報と陰徳に応用していきましょう。

中国思想の五行論と仏教を無理やり悪魔合体させる、禁断の錬金術です(てきとう)


上記の画像の通り、五行論の基本は、春夏秋冬の4つの状況のサイクルです。

人間に当てはめれば、誕生、成長、衰退、死の四段階です。

四段階に分けて真ん中も入れて五行論。

もちろん、これは単に5つという数字で世界を分割しただけです。

円周をいくら割ってもいいのです。

西洋占星術だと、12サインや12ハウスに分割するし、それこそ、360分割してもいいのです。


ただ、わかりやすいので四分割で、例にとりましょう。




因果応報と陰徳とは何か?


※以下、いつも書いてることなので、このブログの常連様は飛ばして読んでも大丈夫です。

さて、それで、因果応報と陰徳ですが、これは、通常の日本人ならば、普通に知っている原理です。

善因善果、悪因悪果。

善いことをしたら自分に善いことがある。
悪いことをしたら自分に悪いことがある。

やったことは、自分に帰ってくる。

この単純な物理法則です。

厳密にいえば、善悪は相対的なものですので、
善因楽果、悪因苦果と、楽と苦で代替する表記法もあります。

一般に、この法則はインド人が考えた法則で、仏教と共に日本に伝わってきました。

インド人は死後の世界は輪廻転生して、六道をグルグル回っているという世界観も持っていたので、それも絡んで、因果応報で、死後、地獄に堕ちたり、天国に上がったりする世界観が、一般の認識です。

で、死後の世界もそうですが、前世も同様で、因果応報の輪廻転生がからんできます。

今の現世の生まれは、前世の因果応報の結果という考えです。

これは、人間は本来、平等なのに、生まれの家や才能などが不平等なため、合理的な説明原理として、採用されました。

これは、カースト制度につながる差別主義ですが、基本、インド文化圏や仏教が伝わった国では、共通の認識となっています。

特に、インドや中国などは、占星術が発達しているため、生まれた瞬間の天宮図で、一生の運命を予測する技術がありますが、その生まれた瞬間の運命図がなぜそのような運命なのかというと、やはり前世の因果応報に寄託されます。


しかし、運命と言っても、それが良い運命だったらまだしも、悪い運命だったら目も当てられません。

不幸な人は幸福を求めるのが人情ですが、占星術で自分の運命を見たら一生不幸ですという結果が出たら、当然、変えたくなります。

しかし、困ったことに、運命というのは通常の方法では変えられません。

というのは、東西の占星術を見ても、一番強いのは運命です。
方位や術数など、色々な技術はあっても、運命に比べれば数割程度しか、変えられないのです。

もっと言えば、そういう特殊技術を使えるのも運命なのです。

これは、風水や方位などで、今の空間的な場所は変えられても、生まれた瞬間の時間や空間は固定されて変えられないからです。

そのため、一番、運命改善で強いのは、生まれ変わることという皮肉な結果になってしまいます。

※他にも、神頼みをするとか、努力するとかの原始的な方法があります。
これも、結構、良い運命改善方法なのですが、トップではありません。

基本は運命は変えられずに、一生、ダラダラと決められた運命を歩んでいきます。

しかし、因果応報は、構造的に善因善果、悪因悪果です。
原因の善悪の結果、楽苦が生じているわけです。

早い話、因果応報とは善悪が構成要素なのです。

そして、運命と言っても、それは前世の因果応報の結果、前世の善悪の結果なのです。

ここがポイントです。

運命が善悪で出来ている以上、それを変えられるのは善悪だけです。

業(カルマ)というのは、善悪の代名詞なのです。

努力や神頼みや風水や方位などで、運命が変わらないのは当然の話です。
※実は、これでも結構変わりますが。

善悪で出来ている運命を無理やり、別のロジックで変えようとしているのですから、当たり前です。

例えば、引き戸の扉を押したり引いたりして開けるようなものです。

火属性が弱点のモンスターに、水属性の攻撃を加えても効率が悪いのは当たり前です。

要するに、運命を変えたいんだったら、悪いことをしないで善いことをすればよいのです。

今の人生は前世の行為の総決算です。
だったら、それを変えるには、現世の行為を変えれば良いだけです。

最悪、現世の運命が変わらなくても来世の運命は相当、変わります。
少なくとも、地獄に行くことはないでしょうし、天国に行ける可能性も大です。
どこの宗教教義を見ても、地獄や天国の時間軸は、億年単位のクソ長い単位です。

短い現世の業の結果にしては呆れるほど、不釣り合いな長さです。

これは、悪人にしては、不愉快なシステムですが、善人にしてみたら、圧倒的なコスパの良さです。
現世の短い期間で善行をしただけで、天国で圧倒的な幸福を得られるのですから。

今、書いていて思いつきましたが、このロジックがあるだけで、圧倒的に悪行よりも善行の実行の方がコスパが良い、逆に言えば、悪業のコスパが悪いのです。

このロジックを知っているだけで、だいぶ地獄に落ちる人間は少なくなるし、天国に行ける人間は多くなるでしょう(たぶん)。

要するに、
仏教の基本教義の基本中の基本の

  • 諸悪莫作(しょあくまくさ) ― もろもろの悪を作すこと莫く(なく)
  • 衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう) ― もろもろの善を行い
  • 自浄其意(じじょうごい) ― 自ら其の意(こころ)を浄くす
  • 是諸仏教(ぜしょぶつきょう) ― 是がもろもろの仏の教えなり

は、そのままなのです。
業が無ければ、運命改善なんか出来ないし、さらには悟りの解脱すらも業が無ければ出来ません。

神頼みや仏頼みですら、その必要MPは、業です。
過去の善行のストックが無ければ、神仏は動けません。

このブログでは、そんな因果応報思想の、中国古典版の、陰騭録をメインにしています。

因果応報を点数化して、実行ポイントを記録するという、中国人の現世利益思想です。

さて、長々と書いてきましたが、まあ、このブログの常連様には基本的なことですので、いまさら耳にタコでしょうが、これと、五行論を組み合わせていきましょう。

で、今回も終わらなかったので次回に続きます。




























2019年3月30日土曜日

五行と陰徳③ 五行論の倫理項目 五常の徳










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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。




五常の徳


で、五行論の倫理項目ですが、
基本的に仁義礼智信の5項目です。

五行への配当はこんな感じです。
五芒星よりも春夏秋冬図で見たほうがわかりやすいでしょう。



で、仁義礼智信とはなんぞや?

という話ですが、ぶっちゃけ、人によって解釈はバラバラです。

何でかというと、何度も言うように五行論を始めとする古代の思考は、演繹法だからです。

帰納法として、具体的事象を積み上げていく科学思考ではなく、まず世界をざっくりと特定の数字にわけてしまって、カテゴライズするからです。

だから、相対的な状況で、同じ事象でも、ある時には、この五行、別な時にはこの五行と分類が違うからです。

ぶっちゃけ、てきとうな代物なのです。

で、それを踏まえて見ていきましょう。


青色のところは、春で、木、物事が誕生して成長していく過程です。

物事が成長していく愛情の段階です。
人を利する・育てる慈悲の徳目です。
朝の日の出のイメージですね。
赤子が誕生してお祝いムードです。

それが仁、人の優しさや慈悲です。
五行の中で唯一、生物なのが木です。

生物以外には仁の心はありません。


そして、赤色の火は、夏で、大成功した頂点の段階です。
昼の太陽真っ盛りです。

太陽や火は、明るく万物を照らします。
そのため、今まで曖昧だった事柄が分明になり、物事の区別がつきます。

区別はそのまま分別、差別になり、あらゆる個別の関係や組織の関係、上下の関係を生み出します。
そのまま、他者としての、礼儀となるのです。
他人、他社、他国、全て、明確な他者の関係です。

貴族の上下の、細かい礼儀などをイメージすれば良いでしょう。

成り上がりがマナーや格式を気にしたり、名家の嫁さんを欲しがったり、文化事業や政治に精を出したりして名誉を欲しがるのと同じです。

さらに分明な認識は法意識でもあります。

高い身分から秩序のための、区分け、賞罰、善悪の法の意識でもあるのです。



秋になり、白色の金は、すでに、夏の盛りを過ぎた段階です。
トップに立てば、あとは秩序維持です。
反乱軍を征伐したり、治安で悪者を退治したりする粛清の時です。

為政者の義務としての殺伐した金(鉄)の時代であり、収穫の秋としての金(銀財宝)の実りの時でもあります。

義とは正義の義であり、勇気の義です。

上からの正義と下からの正義があります。

今まで追ってきた立場から挑戦される立場になります。

老害化の段階でもあります。

西日が沈む方角でもあり、西方極楽浄土です。

陽から陰の過渡期でもあります。



黒色の水は、冬の段階です。

ぶっちゃけ、言えば死の段階です。

あらゆる物が死に絶え地下に眠る冬の段階です。

南の夏の火に対する、北の冬の水です。
上に対する下の位置。

火は上に登り、水は下に沈みます。

24時間の一日だと真夜中。
みんな眠っている時です。

しかし、眠っているからこそ、エネルギーを充電し、また目覚めることが出来るのです。

故に、下積みや学習の時です。

上からの物資や再分配が、下に水のように浸透する。
それは、象牙の塔にいる机上の学問ではない実地の知識や智慧や経験です。

生きた学問です。
物事を分明にカテゴライズする文明の火の知識ではなく、生きた人間通の知恵です。

そこには、薄っぺらい善悪や法ではなく、柔軟な善悪飲み込んだ人間の生命の智慧があります。

だから、智なのです。
知識よりも知恵の方ですね。



で、真ん中の中央は、黄色の土で信です。

信はそのまま信用です。

信用が無ければ一切は成り立ちません。
各五行の中央にあり、各五行に含まれているのが土です。

日本円がハイパーインフレになって、お金が紙くずになれば、何も買えません。

就職するにも出国するにも、データベースに凶悪犯のデータがあれば、追い払われます。

そうした社会的レベルでなくても、個人レベルで我々は、脳内の信用というキャッシュ(PCの履歴)に依存しています。

無意識の自動的に、行動や思考で信用のキャッシュを流用しています。
それがなければ、何も行動出来ません。

物を食べるのにも、これが何なのか?
信用という記憶の集積によって、信用しているからこそ、食べることが出来るし、家の中にいることが出来ます。

家の中が安全という信用が無ければ、こんな危険なところにはいられません。

親や友達は今までの記憶のキャッシュがあるからこそ、信用しいるのです。

土は文字通り土で堆積した代物であり、岩や山も土です。
記憶の積み重ね、努力の積み重ね、それが信用です。

銀行から融資を受けるにも、今までキッチリ毎月振り込んでいて、借金も焦げ付きがないこと、資産があること、などなどの信用があるからこそ、銀行の信用を得られて融資を受けられます。

これが、土の信の徳目です。
信用や努力や積み重ね、歴史と言った範疇の概念です。
全ての土台と言ってもいいでしょう。


で、ここまで、五行の倫理項目を説明したところで、因果応報理論と組み合わせてみましょう。
















2019年3月29日金曜日

五行と陰徳② 五行論の基礎知識











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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。



前回のあらすじ


五行論は前回、説明させて頂きました。

よくわからない方は、適当にググって下さい(投げやり)。

ググれば、五行の画像とか出てきますので、図とか見た方がわかりやすいでしょう。

さて、五行論は古代の思考方法なので、世界を勝手に特定の数字で分類したものです。

別に、5でも7でも9でも何でもいいのです。
易の、八卦の二乗の64卦でも何でもいいのです。

はじめに数字を決めて、それに世界を分割するのです。

これは、一つ一つの元素を見つけて帰納的に積み上げる現代科学とは真逆の思考法です。
逆の演繹法です。

あらかじめ数字を決めて、世界を分割するのです。

どんなものでも、ぽいぽい数字で世界を分割したカテゴリに入れてしまうのです。

例えば、陰陽の2パターンにわけたら、世界の目につくなんでもかんでも、陰陽の2パターンに分割してしまいます。

猫も杓子も釈迦もダルマもなんでもかんでも、陰陽に分割してしまうのです。

で、五行論も同じです。

ゼロや一の無極や太極は別として、人間の頭は、もっと細かい数字でないと認識出来ません。

陰と陽の2パターンからスタートします。
陰陽は、男と女や、生や死、善と悪などのように、人間に認識しやすい分類です。

で、これをさらに分割すると、四パターンが出来ます。

陰陽の2つだけだと動きが無いので、この2つの動きを考えるのです。

一年を分割した春夏秋冬などがそれです。

陽の極みである熱い夏と、陰の極みである冬が陰陽です。
そのまま、生と死の陰陽の連想は容易でしょう。

また、昼と夜でもよいです。
24時間を12時間で区切った形です。

熱いか寒いか、明るいか暗いかの陰陽です。


この陰陽ですが、春夏秋冬も朝昼も時間軸で変化します。

暑い夏も、だんだん寒くなり、秋を経て、冬になります。
冬になっても、だんだん暖かくなって春になり、また夏になります。

要するに、夏と冬の温度の極端な陰陽は、お互いの極に移動するのです。

そして、その途中に春と秋があります。

円を描いて、上に陽の頂点の夏、下に陰の底辺の冬。
時計回りで右側に下りの秋、左側に上りの春を描くとわかりやすいでしょう。


ちなみに、図にするほどのことでは、ありませんが、こんな感じですね。

これで世界が陰陽の2つから、4つに別れました。

春夏秋冬の間には、曖昧な中間の段階、土用の時期が入ります。

一日で言えば、夕方みたいな明るいのか暗いのか中途半端な時間帯ですね。

あと、これはそのまま、東西南北の方位にも分類出来るので、中央の位置も入れれば、五元素、五行になります。





で、春夏秋冬が、一番わかりやすいのですが、一応、このご分類の代表名が、木火土金水です。

わかりやすいように、それぞれの色も決まってます。
例えば、木が東で春で青です。
青春とかの元ネタはこれですね。




で、ここらへんが基本で、後は応用です。
五分類で世界をわけたので、あとは何でもかんでも、この五グループにポイポイ入れていけばいいのです。

例えば、トマトは赤いから火属性だなとか(違いますが)。



さらに、上記は五行ですが、実質的に真ん中の土はお飾りで、実質的に春夏秋冬の四元素です。

しかも、対向の元素同士の関係もわかりにくいです。

そのため、五行を五芒星の形に並べ直して、全部の関係性も表示したのが、我々が五行論としてよく見る、この図です。

陰陽師が使ってるやつですね。





これなら、お互いの関係性がよくわかります。
外側の円は相生で産む関係、中の五芒星は、相剋で攻撃する関係です。


四元素よりも五元素の五行にすることで、お互いの関係性のパターンが一気に増えました。
世の中の五行がこうして、ゴチャゴチャ関係しあっているわけです。

内臓の一つひとつがどの五行に属していて、それに対処するには、この五行とかそういう関連ですね。

人間関係でも世の中の全てがこれで解説出来ます。

まあ、もっとよく知りたい方は、ググって下さい(放棄)。



倫理


さて、ググれというわりに、長々と解説してますが、このブログは陰徳を推奨しているので、五行は実はどうでも良いのです。

その中でも、一番、重要なものは倫理項目です。

人間の持つ重要な徳性も、五分類にわけることが出来ます。

これが、よく言われる、仁義礼智信の五常の徳目です。

だから、何だというツッコミがあるでしょうが、要するに、この五行論を使えば、自分にどの五行(倫理)が抜けていて、どうすればいいのかというのが、わかるということです。

つまり、陰徳に役に立つのです。

陰陽師は五行を使って世の中を操作しますが、陰徳師の我々は、世の中の全ては陰徳ですので、五行はツールの一つに過ぎません。

包丁を殺人に使うか料理に使うかは所詮、人間のさじ加減一つです。

五行論も同じです。

五行論や他の古代思想のカテライズは所詮、ツールに過ぎません。
ぶっちゃけ、元素表記のようなものです。

五行論を使って、何か現実世界を五行で操作しようとするのが、術数です(漢方とかも実は同じです)。

しかし、それが成功するか否かと言うのは、因果のカルマ次第です。
要するに、本人の陰徳ポイントのあるなしです。

どんな深遠な術数や秘宝を持っても、本人の業が無ければ、宝の持ち腐れなのです。

だから、どんな術数も所詮、ツールに過ぎないのです。

というわけで、五行論の倫理工程に入って陰徳に応用しましょう。

次回に続く!







































2019年3月28日木曜日

五行と陰徳① 五行論の憂鬱











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五行論


伝統的な五常の徳は仁義礼智信です。

これは五行論に対応していて、人間の徳性は基本、この5つで内包出来ます。

※厳密に言うと、無理やり5つに集約するのが五行論。

こうした数字で世界を内包するのは古代思想の特徴で、我々日本人が馴染み深いのが五行論というだけで、当然、別の文化圏では、別の数字による体系もあります。

この五行論も実は、民害を除くという概念に近いものがあります。

五行論は五行のバランスを考えるので、どれか一つの五行が強くなれば、それを減らす必要があるからです。

基本、五行は木火土金水と、順調に流れて世界を流通しているのですが、これが滞ると、木土水火金と、尅ルートになり、争乱が生じます。

※五行論でググると五芒星の図が出てくるので、よくわからん方は、ちょっとお手元のネット端末でご覧下さい。

さて、ここで重要なのは、この五行論。
常に動いているという考えです。

仏教では諸行無常という基本教義があります。
厳密に言えば、諸法無我や一切皆苦、涅槃寂静とセットです。

この諸行無常は、そのまま、五行論の考えと合わせれば、絶えず、グルグルと五行を木→火→土→金→水と回っているということです。

元々、五行論は世界の縮図です。

本来、単一で価値のラベルをつけていない世界そのものに、人間が特定の数字で整理したものです。

ゼロや一という数字はわかりにくいですが、陰陽の二元論は人間にはわかりやすく、さらに4つの要素が本来の人間の認識の基本です。

地球が太陽の周りを一年かけて周りますが、その季節の春夏秋冬の4つはそのまま、世界の全てに応用されます。

一日(地球が自転する動き)を区切っても、朝昼夕夜の六時間ごとに分けられますし、人間も、誕生、成長、老化、死と四段階に分けられます。

方位も東西南北が基本です。

元素も地水火風の四元素。

五行論は、この四の数字がベースになっています。

東西南北だったら中央を足して五行論です。

人間にしろ宇宙にしろ、4つの状態をくるくる回っている独楽(コマ)です。

それは、結局、円の動きと言えます。
時間軸に沿えば、螺旋の動きですが、円運動は中心があります。

五行論と言うのはそういうことです。

自然状態の4つの状態に中心軸を加えた、自然や生命の動き、活動状態を示しているのです。



と、五行論の基本の考えを知ったところで、陰徳にどうか関わるのか、見てみましょう。

たぶん、本邦初公開の考えのはずです。
理由は豊河が勝手に考えたからです。

※いや、普通に誰か考え済みだとは思いますが。









2019年3月12日火曜日

【陰隲録】功過格表186 十善 公共のために良いことをしよう⑦ フィクサー王に俺はなる!











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功格五十条(善行のプラス50項目)

・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く


十善に相当する行為

◯一民害を除く。




フィクサー


普段から、陰徳をしろだの人に知られてはいけないだの、易国に潜入したスパイのようなことを言っているブログですが、よくよく考えてみると、人を裏から支配する邪悪な闇の住人(フィクサー)になれと言っているに等しいのです。

駆け上がれ・・・!巨悪に・・・!

そんなこんなで、このブログは、世界を裏から操るフィクサーを目指すブログなのです。





さて、ではどうやって、フィクサー(一民害を除ける人)になるかと言うと、当然、ある程度の資格が必要です。

愛とか友情とか正義とかそういうものが必要なのは言うまでもありません。

バイキンマンとじゃれ合っているだけの、アンパンマンですら、一応、愛と勇気だけは友達なのです。

アンパンマンよりも偉いフィクサーになるとしたら、当然、もっと必要な資格がいります。


智・仁・勇

とりあえず、昔から、人の上に立つ条件としては、
智・仁・勇の三条件が英雄の条件でした。

切れる頭脳に、溢れんばかりのウォームハート、鉄の胆力と言えば、なんとなく意味がつかめるかと思います。

実際にいたら、衆人群を抜くことは間違いありません。





さて、こうした徳目は基本、生まれつきのものです。

じゃあ、何で、生まれついてこういう徳目を身に着けている連中がいるのか?
逆に、こういう徳目が無い人間はなぜいるのか?

と言えば、簡単で、前世の因縁です。

早い話が、前世でこういう連中は、徳を積んできたのです。

愚者を笑わず教育を施し、弱者を助け、悪と戦って来たのです。
※悪と戦うことが罪悪のカルマになる可能性もあるので別の善業かも知れませんが。



異世界転生

基本、生きている間の運命改善を目的にしているこのブログですが、実際のところ、一番の因果の応報の更新があるのは、やはり死後の来世です。

単純に、天国or地獄に行くというルートでもわかるとおり、ハッキリしたルート選択は、死後です。

当然、他の六道に行く場合も同じで、同じ人道に転生する際も、前世の因果が物を言います。

こういう徳目に溢れた連中は、前世で功徳を積んでおり、今風に言えば、トラックに引かれて、転生女神にチート能力を与えられて、異世界で無双するような連中ということです。






生まれによる命運が一番強いのです。

例えば、皆さんは、世界第三位の日本という超経済大国に生まれていますが、緯度経度が少しずれて北朝鮮にでも生まれたら、今頃、将軍様のためにマスゲームをやらされています。

そういうことなのです。

人間をいくら極めても、空を飛べないし手からビームは出ません(頑張ればもしかして出来るかも知れませんが)。
しかし、転生して天道に生まれて天人(神)にでも生まれれば、空を飛ぶのも手からビームを出すのも簡単です(たぶん)。



同じものが集まる原理


しかし、そうは言っても、生まれ変わるまで待つのは、タルいので、この世でとっとと開運してしまいましょう。

単純な不幸から幸運になる程度の開運でも、数年単位はかかりますが、逆に言えば、10年20年もやれば、もう人生の大枠ルートの命運すら変えられます。

もちろん、徹底的に業が深い人は、命運を変えるのは無理ですが、そういう人は、初めから、陰徳を積んで運命を変えようというこのブログには辿り着きません。

本当はそういう人こそ、一番、陰徳が重要なのですが、世の中そういうもので、資本主義のように持つものはさらに与えられ、持たざるものは持っているものでも、取り上げられます。

本当に必要なところには、必要なものは行かないという皮肉な事実が、この世にはよくあります。

金も力も女も上に一極集中するのです。

そして、だからこそ、上に上がったものを再分配する必要性と天命がここにあるのです。

資本主義は放っておけば、どんどん資本家に金が集まる仕組みなのと一緒です。

しかし、例えば、血液が全部頭に登って行って降りてこなかったら、健康を害して、その個体そのものが死滅してしまうのと一緒です。


いつも耳にタコが出来るほどリピートしている話をまた再掲します。
※今後もしつこく再掲します。

中国の古典に、菜根譚という人生訓の書がありますが、その中に、天の賊という箇所があります。

天、一人を賢にして、以て衆人の愚を誨んとす。
而るに世は反りて長ずる所を逞しくして、以て人の短を形わす。
天、一人を富ましめて、以て衆人の因を済わん。
而して世は反りて有する所を挟みて、以て人の貧を凌る。
真に天の戮民なるかな。 

意味は、
世の中には星の数ほどの人がいますが、その中から天は、一人を選び、賢人や富者にした。
その理由は、衆人の愚を救い、貧を救うためにその力を与えた。
しかし、いざ賢や富を与えると、その使命を忘れ、衆人を侮り搾取する存在に成り果てた。
これこそが天の賊というものである。

というものです。

2019年3月3日日曜日

【陰隲録】功過格表185 十善 公共のために良いことをしよう⑥ 森羅万象は薬なり











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功格五十条(善行のプラス50項目)

・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く


十善に相当する行為

◯一民害を除く。








世の中をつらうら眺めていると、一つの真理として、本当にナチュナルで害になるような物(者も)というのは存在しません。

前回、異物を取り除く西洋的な外科手術的な発想とは別に、東洋的な調和の話をすると言いました。

で、この話なのですが、ぶっちゃけて言えば、善だの悪だの害だの利だの、デフォルトでナチュナルな状態では存在しません。

全ては、人間がからんだ、相対的な関係の中でしか存在しないのです。

ちなみに、これを仏教の空性(の基本的な解釈の一つ)と言います。

異物を取り除くのもそれはそれで良いことですが、それが物質ならともかく、人間ならば更生の機会を与えなければいけません。

どうせなら、もう一歩進んで、適材適所ではなかったと考えましょう。

インド医学のアーユルヴェーダの、古典的な最終試験の話は、以前もしましたが、

「ここから一里四方にある物で、薬にならないものを持ってこい」

というものです。

そして、全部、薬に見えてしまって、何も持ち帰られなかったら、試験は合格です。

森羅万象、あらゆる物は薬になるのです。

そして、それを可能にするのは智慧なのです。

昭和天皇は、「雑草という草はありません」という名台詞を仰っていましたが、それの精神です。