2019年9月17日火曜日

五行と陰徳⑪ 悪→苦パターン①










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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。





悪→苦パターン




さて、楽になると人間、無明が生じてきて、そして悪になります。

そうすると、因果応報で苦が生じます。
要するに、悪いことすると自業自得で不幸になってしまうということです。

本来なら、善→楽で、無明にならずにまた善→楽のループに行けばいいのですが、なにせ、諸行無常ですので、ついうっかりと、また無明から悪→苦のループに入ってしまうのです。

人間は、暑さ過ぎれば忘れる生き物で、特に輪廻のリセットの生まれ変わりがあれば、悪→苦のループだったころを忘れてしまいます。

一端、悪→苦のループに入ると、余裕が無いため、延々とこのループを形成してしまいます。
※貧困やスラムから抜け出せないなど。

逆に、楽であれば余裕があるので、時間も金も使えますので、陰徳が積みやすいのです。
※逆に、悪をすれば権力があるので、業も大きくなりやすいという欠点もある。

とは言え、人生、何が起きるかわかりません。
やってしまったものは仕方がありません。
業は消せないので、因果応報を受けるしかありません。

色々と事情はあるでしょうが、悪事をやってしまって、因果応報で苦が来訪してしまった場合を考えてみましょう。

困ったことに、この時には、すでに過去の時間軸において、悪行をやってしまっているので、現在、不幸になっています。

病気、頭の悪さ、貧困、親がクズ、社会や国がクズなどなど・・・。

明らかにマイナスの状態からの人生スタートや人生途中からの不幸があると、それだけで人生ゲンナリします。

まあ、とは言え、(悪行を)やってしまったものは仕方が無いのです。
悪いのは己の前世なので、文句を言っても仕方がありません。

幸い、今、マジでどうしようもない地獄(比喩じゃなくて六道のマジの地獄)ではなく、こうして豊河の駄ブログを読むだけの余裕がある状態です。

つまり、今こうしてのんきにブログ見てるだけのぬるい業なのです。
もしくは、もう、前前世で悪行をやって、前世で地獄に落ちて、今生は地獄から登ってきた状態です。

地獄に比べればヌルいヌルいヌルヌルゲーです。
なんとかこうにかなります。

次回は、ここらへんを考えてみましょう。




















2019年9月8日日曜日

五行と陰徳⑩ 無明→悪パターン防止策










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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。


功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一民害を除く。


無明→悪の防止策




前回、無明→悪の流れを見ていきましたが、そもそも、自然の流れに逆らうことこそ、万物の霊長の人間の本質があります。

というか、楽→無明の時点で、すでにそこでツッコミを入れる必要があります。

本来ならこの時点で止めなければなりません。
人間は全生物の中で、唯一、経験の上位の歴史から学ぶことの出来る生物です。

幾多の古典聖典経典や聖賢君子の教示があるのですから、その歴史的データの蓄積から来る、叡智を継承出来るのです。
※このブログみたいな存在もその一端です。

さて、楽(幸運、幸福、快楽)が来たら、まずは疑うべきです。

「これは・・・!、罠だ・・・!」と。

よく、不幸な人は、幸福を信じることが出来ず、不幸な状態に戻ると安心するとかディスられてる人の心理によく似てるような気がしますが、細かいことは気にしてはいけません。

そもそも、幸運は、因果応報による、過去の善業の結果なのです。
無駄に福運を消費しているのです。
騙されてはいけません。

要するに、特典ポイントを貯めていたのに、それを無理に消費しているのです。

特に、現代日本のような人類史でも屈指の極楽生活をしている我々、日本人はそれが当たり前であるという、無明の認識をしてはいけません。

つい前世紀には、アメ公が日本に空爆していたのです。
今だって、生まれる緯度経度がちょっとズレていたら、北朝鮮でマスゲームしていたのです。

騙されてはいけません。
安全、食料が完備されている現代は人類史の中でも極楽浄土なのです。

皆さんは、前世で凄まじい善業を積み重ねてきたから、アフリカの飢えている子どもたちを尻目に、今の日本でのうのうと暮らしているのです。

さて、そういう認識を持っていたところで、問題は、福分のその特典ポインがどのくらいあるか、ブラックボックスであるということです。

今生で切れるのか、明日には切れるのかわかったものではありません。

明日、福分が尽きて、トラックに跳ねられるかも知れません。
大切なのは、投資や貯金と同じく、現状の福分ポイントの量を増やすことです。

まあ、もしかして、前世の貯めた善業からの福分ポイントが半端なくあり、三世くらいのうのうと生きていけるかも知れませんが、なにぶん業のストックは、ブラックボックスなので、リスク管理としては除外したほうが良いでしょう。

この、一見、徳を金と混同するバカバカしい考えは、実は想像を絶する叡智なのです。

だって、これで楽→無明→悪の流れから解脱することが出来るからです。

幸福になるとそれが当たり前の話となり、疑問にも思いません。
しかし、皆さんはここまで読まれたので、この状態(今のみなさんののんきな人生)が、凄まじく恵まれたものだということを知っています。

今の状態ですら、猛烈に過去に貯めた善業ポイントを消費しまくっているのです。

わかりやすくいえば、ドラクエでバリアの上をバリバリ歩いて猛烈にHPを減らしているようなものです。
※宗教をドラクエで例える斬新な説法。

無明とは文字通り真理の叡智に昏い状態です。
真理とは釈迦が喝破した、
諸行無常・諸法無我・一切皆苦・涅槃寂静の真理です。
因果応報もその一つです。

早い話が、今の生活、過去の善業を猛烈に消費している今ののんべんだらりとした生活は諸行無常なのです。

「楽」状態で、「無明」に陥ってはいけません。
ましてや、「悪」に移行するのはもっと悪手です。

「楽」状態の時に、「無明」にならないように心得る必要があります。

「楽」→「善」→「楽」→「善」の無限のインフレスパイラルのループになればOKです。

あとは善業による陰徳を積み重ねて死後に、神を目指すなり、輪廻からの解脱を考えたりと、好きなルートが選べます。

結局、ビジネスと同じで、肝は、始めのタネ銭をいかに用意するかが全てです。

タネ銭が用意できればあとは投資や商売で倍々ゲームに増やしていけるのです。

陰徳も同じで、まずは、運命を転換し、プラスの状態にもっていくことです。

そうすれば、あとは、油断せずに慢心せずに堕落せずに、陰徳を積んでいき、寄付や布施を止めなければいいのです。

で、とは言え、五行は、自然の流れなので、道を踏み外して、楽→無明→悪のルートに入ってしまうこともあります。

次回は、悪→苦のパターンを見ていきましょう。


































2019年8月30日金曜日

五行と陰徳⑨ 無明→悪パターン










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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一民害を除く。


無明→悪


前回は、楽→無明パターンだったので、次の五行は無明→悪パターンです。




右下の黄色から左下の黒字の部分ですね。

前回は、善の結果の因果応報で幸福(楽)になると、平和ボケで無明(無知)が生まれることを指摘しました。

今、平和ボケと比喩したのは、そのままの意味です。
悪が因果応報で苦の結果になって、反省して、善に立ち返り、因果応報の結果で楽になったら、今度はそれを忘れてしまうのです。

で、その結果、傲慢になって悪行をなしてしまうというロジックです。

正直、説明不要かと思いますが、人間は喉元過ぎれば熱さを忘れる生き物です。

代や転生を重ねればなおさらです。
人間は記憶の継承が出来ない生物です。
文字媒体などの歴史記録は残りますが、実感が伴わないため、大した教育にはなりません。



自己責任理論


元々、金持ちが天国に行くのはラクダが針の穴を通るより難しいとイエスも言っています。

金持ちになると、傲慢になります。
現在は、だいぶ落ち着いたとは言え、経済の新自由主義がまかり通っている時代ですので、経済的な勝者はますます反省をすることが無くなっています。

単純に運良く弱肉強食に勝てた階層は、己の努力によるものであり、弱者は怠け者程度に考えています。

ここには、自己反省して、弱者や神仏に布施するというモチベーションは働きにくいのです。

そして、実際のところ、成功者は努力しまくっていることが多く、かつ社会的に大きな仕事をしているので、社会貢献や周りの阿諛追従で、自分は偉いと認識する環境に事欠きません。

そのため、ますます無明(真理に無知なこと)の坂を転げ落ちていくことになります。



エスケープ


まあ、無明→悪パターンというのはだいたい上記のような話ですが、厳密に言えば、世界というのは法則通りに行くものではありません。

もっと言えば、こういう自然法則のサイクルから外れるのが、解脱というものです。

生老病死は自然サイクルですが、このまま流れて行ってしまうのは、凡俗に過ぎません。

人類はというより生物は同じようなことを果てしなく天文学的な単位でリピートしまくってる度し難い生物ですが、同じ失敗を繰り返すのを馬鹿というのです。

要するに、楽の果報を受けても無明にならなければ良いのです。
そして、無明から悪にならなければ良いのです。

輪廻の輪を断ち切るのが、覚者という代物なのです。


次回は、ここらへんをもうちょっと考えてみましょう。











2019年8月28日水曜日

五行と陰徳⑧ 楽→無明パターン










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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。





楽→無明パターン





前回は善(木)→楽(火)のパターンでした。

今日は、楽(火)→無明(土)のパターンを考えてみましょう。

で、今まで言ってきたように、ここの流れは本来、春夏秋冬の4つの自然の流れを五行にするために無理やり入れたものです。

善楽悪苦の春夏秋冬の流れは、普通に因果応報で納得出来ますが、ここに土が、無理やり入っていますので、すんなりわかりにくいのです。

しかも、土が無明と私が勝手に暫定的に入れていますが、無明よりも、もっとあてはまる概念があれば、そっちでも全然構いません。

というより私が適当に書いているだけですので、そもそも、地球のどこかでもっと良い体系を書いてる人がいるかもしれませんので、知っていた方がいらっしゃいましたら、豊河に教えて下さい(他力本願)。

で、前にも言ったような気がしますが、善楽悪苦の間に挟まる土行ならば、それらの連結を表す業(カルマ)の方がよさげな気がします。

まあ、そっちの方がよいと思ったらしれっと変えますので、先の記事で、やっぱり土は業にしますということになるかも知れません。

まあ、ノリ(天啓)で書いているブログですので、気にしないでください(無責任)。


さて、今回の楽→無明は、火→土の流れの相生です。
火が燃え尽きると、土に還るとかのロジックです。

その前は善→楽、木→火ですので木が燃えて火になる。
それに比べて火が燃え尽きて灰になって土になる。
まあ、火山灰とかありますから、あながちロジックとしてはなんとかなっています。

で、善→楽は、良いことをやると因果応報で楽になる。
ということでした。
で、楽になると今度は無明になる。
という、ロジックです。



楽は真理を見えなくする



楽になると無明って何だ?

と思いますが、ぶっちゃけ言うと、要するに、人間、調子に乗るとバカになるという、ただそれだけの話です。

要するに、恵まれた子供は、性格が悪いボンボンになるとかそういう話です。

人間、苦労しないと人格が練れないとか、艱難辛苦、汝を玉にすとかそういう類の話ですね。

苦労しないと人の苦しみがわからないとか、悪人が、自分がひどい目にあってようやく他人の痛みが理解出来た!とかそういう話です。

とはいえ、そもそも、金持ちとか全員悪人なのかとか、貧乏人の方が環境が悪いから悪人が多いんじゃないのか?
とか、そういう現実的なツッコミもありますが、とりあえず、そういうものだと理解して先の進みましょう。

要するに、善行を行って因果応報で楽果があると。
金や健康や権力や名声が手に入ったと。

みなさんが、陰徳をやって運命開運して、ブルジョア階級になったとしましょう。

ここまで善→楽の段階ですね。
物語的に言えば、めでたしめでたしの段階です。

ところがその後が問題です。
開運して金も入った。美女を娶り、豪邸を建てて、権勢は雲をつかんばかり。

しかも、権力を得るということは決断をしなければならないということです。
組織のために、養う構成員のために非常の決断をしなくてはならない。

要するにいい人ではできない決断をすることになる。
まあ、それが楽→悪の段階なのですが、ここらへんは次でやりましょう。

楽から無明ですが、余裕ができてくると、上から見えてくるものがありますが、同時に、真理(仏教的な)を見えなくなるというものは確実に出てきます。

個人レベルでさえ、功成り名遂げて老後に恥をさらす例は山とあります。
※豊臣秀吉などが有名。

偉くなる、金持ちになるということは、危険性がますのです。




真善美



では、これはどのようなメカニズムなのでしょうか?

なぜ、楽になると無明になるのか?

これは、要するに執着するからです。

人間は苦痛にはある程度、耐えられます。
しかし、快楽には耐えられないのです。

人間は生物なので、生への執着が遺伝子的に激しいのです。
楽な状態をキープしたがるのです。
※安全に、生殖活動が出来るようになるから。

そして、ここで認知のゆがみが生じてしまうのです。

すなわち、
快楽な状態が続く。
→快楽な状態を無くしたくない。
→この状態がずっと続けばいいのに。
→(認知の歪み①)この状態はずっと続くに違いない。
→(認知の歪み②)この状態は正しいに違いない。

こんな感じに、人間の認知は歪んでしまうのです。

これは、例えば、超美人な女の子がいたら、男は、その娘の性格まで綺麗だと正当化してしまう例などです。

自分に都合の良い、快楽な状態や対象を、執着のために正当化してしまうのです。

人間の認識というものはこういうものです。
輪廻の解脱を阻む、煩悩は無明と執着の2つです。

この2つは車輪の如く、2つ一緒でグルグル回るのです。

要するに、楽→無明パターンというのは、楽(執着)→無明パターンなのです。

人間は気持ちいいことを正しいとしてしまうのです。

真善美という言葉があります。

真実は善であり、同時に美であると。

たしかに、そういうものもあります。
例えば、真実と美は良く組み合わさります。

武術や芸の達人の動きは、理に適っており美ですし、数学の公式なども、数学者は本物の数式は美しいと言います。

しかし、善かどうかは別です。

当たり前ですが、真実はともかく、美と善というのは別物です。

昔、ギリシャでは真善美がセットで讃えられていたため、容疑者の美人が法廷で裸になって、聴衆や裁判官が、こんなに美しいのだから無罪であろう(真善美ですね)と、勝訴を勝ち取ったことがあるくらいです。

芸術家のその至極の美の制作物に反して、社会不適合者が圧倒的な例などを見ればわかるでしょう。

巧言令色鮮し仁とも言いますし。

まあ、とは言え、厳密に言えば、真善美は結構、セットのこともあります。
言葉にしろ芸術にしろ、3つセットのことが多いのは認めます。

が、無条件にセットだと信じるのは認知のゆがみです。

ちなみに、真善美がセットだというのは人間の思考の枠組み(歪み)の一つですので、3つ揃えなくても2つくらい揃えちゃうと、残りの一つは勝手に見る人が補完してくれます。

これは、当然、現世の方便に使えるテクニックですので、頭の隅に入れておきましょう。





















2019年6月8日土曜日

五行と陰徳⑦ 善→楽パターン










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前回の復習


因果論と五行論の悪魔合体の続きです。

前回、こんな感じで悪魔合体いたしました。





因果論だけの五行論の抽出をすると、こんな感じにすっきりできます。






さて、こんな感じの悪魔合体ですが、だから何だというのか?
という、ツッコミが皆様から当然、出てきます。

これが何の役に立つのか?

もちろん、特に考えていません(てきとう)。

なにせ、五行論は、中国文化圏で世界のシステムの科学的な古代思想ですので、それに因果論をぶっこんで見れば、何か、陰徳的に役に立つものが出来るのではないか?という、ただの実験です。

豊河の思考実験ですので、何も得なかったとしても、別に誰も困りません。

困るのは、この駄ブログの駄文を読んで、時間を無駄に過ごした皆さんですので、豊河は別に困らないのです(無責任)。



パターン


さて、この因果的五行論ですが、見るべきところは、各々の五行の関係性です。

例えば、元の五行論でしたら、木が右隣の火で燃えるという関係性から、木が材料の元で火が結果です。
人間関係で言えば、このような右回りの関係性は、相生と言って、生み出すものと生み出されるものの関係。親と子です。

それに対して、中の五芒星は、相尅と言って、喧嘩する中です。攻撃する側とされる側と言っていいかも知れません。
例えば、木と金は、金属が木を切り倒すと言った関係です。

この五行論には同等の関係性というものは無いので、これが東洋人の平等性や民主主義の発達の無さの元ネタではないか?とも思えます。

まあ、それはともかく、何か、陰徳的に見る業の理論で何か見るべき理論が五行論で発見出来るかも知れません。

相生と相尅の5つ×2の10パターンを、一つずつ見てみましょう





善→楽パターン
五行論の外側の円周は相生と言って、生まれる関係です。

親が子を産むように、前の五行が次の五行を生みます。
もう一度、木火土金水の図を上にスクロールして見てみましょう。

善から楽の位置は、木から火です。春から夏になるように、木は火の材料となります。

木は火を生み、火のエネルギー源が木です。
ちなみに、このまま一周するとまた木に戻ってきます。
自然界の四季や一日を模しているのです。

このループが地球の自転や公転、ミクロの原子や分子などと同じ回転構造、らせん構造なのは、前々から記事で指摘しているとおりです。

世界の一切は回転しているのです。

さて、話がずれましたが、木から火、善から楽について考えてみましょう。

もともと、五行論をいかに道徳原理に応用するか?陰徳の役に立つか検証してみようという話でした。

善から楽が生まれるとはどういうことでしょうか?

まあ、これは簡単です。

と言うより、木火土金水で土が入らない、木火金水の流れは、今まで言ったように四季の流れで、因果応報で説明していますので、土が入らなければ、普通に理屈で説明できます。



善行(徳行)が、因果応報で楽(開運)を生み、楽になると傲慢になったり権力者になったりして悪を為してしまう。

その結果、因果応報で苦しみが生まれる。
苦しむと、弱者の心を知り、反省して宗教に救いを求め、善に立ち返り、善行を実施し、開運する・・・という、ループです。

六道で言うと、天界、人道界から、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道と、上から下まで業(カルマ)によってぐるぐる回っているという輪廻のシステムです。

まあ、ここは、特に理論に問題は無いでしょう。





2019年5月5日日曜日

五行と陰徳⑥  因果的五行論を五芒星に。










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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一民害を除く。


そもそも論


何で、功過格の話をして、公共のために良いことをしようというテーマで、五行論と因果応報の悪魔合体の話を、長々とやっているのか、自分でもよくわかりませんが、気にしないで下さい(無責任)。



さて、元々、脱線して、五行論+因果応報の話をしているのは、因果応報というこのブログのテーマが、五行論により、より、ユーザビリティなものになるのではないか?

という、発想からです。

五行論は古代の思考回路で、中国文化圏では、共通の「科学法則」ですので、色々な分野で実績があります。

因果応報は、諸悪莫作・衆善奉行という善いことをやって悪いことを止めろという簡単なテーマですが、要するに陰陽の二元論、数字でいうと2の要素です。

2の数字の陰陽は、わかりやすいですが、実務では大雑把すぎて使いづらいのです。

そのため、もっと数字を分割した思考回路が、古代から使われています。

五行論は5ですし、八卦は8で易は、はっぱ六十四です。
タロットカードだって、22枚の大アルカナだけみても二桁です。

世界を分割する数が、分割すればするほど、具体的な事象になり、わかりやすくなるのです。

逆に数が減れば減るほど、難解になります。

陰陽の2はまだしも、1とかゼロとかになると、聖者や覚者でないと理解出来ません。

色即是空・空即是色とか言われても、一般人はよくわからないのです。

そのため、諸悪莫作・衆善奉行の陰陽二元論よりも、数を増やして、わかりやすいシステムはないかと思って、五行論を応用しています。

ちなみに、考えて思いついたらブログに記事化している行き当たりばったりな体系なので、やっぱ、上手くいかないから、五行論はやめようとか、普通に言い出す可能性が大なので、過度な期待はしないで下さい(てきとう)


五行論



さて、その五行論+因果応報ですが、前回まで、五芒星じゃない五行論と因果応報の組み合わせは、構築設計が出来ました。

では、五行論の運用である、五芒星の形で適用させてみましょう。

ちなみに、五行論って何?という方は、まず、てきとうにググっていくつかのサイトを見て下さい(説明放棄)。

五元素の木火土金水は、春夏秋冬に並べた時は、時間推移による変化でした。

春夏秋冬が善楽悪苦に対応して並べました。

季節が代わるように、因果応報で善楽悪苦がグルグル回っていくと。

善をすれば因果応報で楽が来る。
楽が来れば、堕落して悪をする。
悪をすれば因果応報で苦が来る。
苦が来れば、反省して善をする。

こういう流れですね。

まあ、厳密に言えば、すんなりいかずに、行ったり戻ったりしています。

しかし、大きな流れはこんな感じです。

しかし、時間的流れだけでないのが、五行論です。
五芒星の形に並べて、それぞれの関係性を見ます。

外側をグルグル回るのが、相生と言って、これは春夏秋冬の流れと同じです。

基本的に、夏と秋の間に土行が入っただけで、あまり、変わりません。

関係性としては、文字通り、右回りに、お互いに産む親と子の関係です。
木が火を生み、火が土を生み、土が金を生む・・・
と言った関係ですね。

詳しく知りたい方はググって下さい(放棄)。

んで、中の五芒星の相尅。
詳しく知りたい方は以下略。

要するに、こんな感じで、それぞれの五元素の関係性を見るわけです。

もっと言えば、全体のバランスです。

過不足があると、相生バランスが崩れて、相尅状態になります。
全体のバランスを整えるのが、五行論の基本です。

例えば、漢方だったら、五行論それぞれに臓器が対応していて、どこそこの五行の臓器が悪くなったら~などですね。

まあ、詳しく知りたい方はググって以下略。


因果五行論


さて、じゃあ、因果論の五行論対応ですが、
前回までの因果応報を四季の循環にしたものが、これでしたね。



楽→悪→苦→善の循環をぐるぐる廻る。
んで、真ん中にあるのが無明(暫定案)です。

この図は、五行論だと、木火土金水です。
春夏秋冬の循環ですね。





んで、これらを、五芒星に変換して五行の関係を並べると、 こんな感じですね。




従来の五行論の五芒星に、因果的な善や楽や無明や悪や苦が関連付けられます。

まあ、楽(火)と悪(金)の間に土が入った形ですね。
五行論では、こんな形の五芒星にして各五行の関係を見ていくわけです。

では、次回はこの因果的五行の関係を見てみましょう。


















2019年4月3日水曜日

五行と陰徳⑤ 五行論と因果応報の悪魔合体










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輪廻転生ループ


さて、前回まで、五行論と、因果応報論のお互いを知ったところで、これを悪魔合体していきましょう。

中国思想とインド思想のブレンドを日本人の豊河がやるという、これがグローバル社会です(てきとう)

まず、五行論は、基本は春夏秋冬の四段階です。





春夏秋冬のループをグルグル回るわけです。

で、この時点で、あれっ?ループって輪廻転生じゃね?

と、共通点に気が付きます。

人間はグルグルと地獄に行ったり天国に行ったりしながら、輪廻転生するのです。

で、この果てしないループを打破して悟りを開いて解脱するのが、インド系の宗教の眼目です。
まあ、仏教と言って良いでしょう。

もっと詳しく言うと、

現世で例えば、善業を積んだとしましょう。

そうすると、因果応報で死後は天国に行きます。

で、天国で綺麗なねーちゃんに囲まれて、酒池肉林生活を送ります(もっとストイックな生活かも知れませんが)。

ところが、天界でダラダラ楽な生活を送っていると、そのまま、大量に善業の徳ストックが消費されていきます。

天界は楽の極地、極楽なので、その楽の果を維持するために、前世の善業の業(カルマ)を大量消費するのです。

で、また性懲りもせず人間界に戻ってしまいます。

天界落ちなので、まあ、善人でしょうし、良い身分で生まれる才能豊かなイケメンか美女でしょうが、なにぶん、現世で生きて行くには弱肉強食な世界で生きていくことと、同義です。

生き延びていくには、相手を殺して肉を食っていく必要があります。

さらに、良い身分で生まれるということは、それだけ権力闘争も激しいでしょう。

戦国大名や貴族を思い出して下さい。
戦や謀略で常に修羅状態です。

しかも、天界落ちなので相当才能や運もあるでしょうから、勝ってしまいます。

さらには、良い身分ということは自分の家の領土やら国やらを背負っているわけです。

だからこそ、他の組織との闘争は絶えません。
小の虫を殺して大の虫を助けるのです。

無実の人間を殺したり拷問したり人体実験したり空爆したりしなくてはいけません。

それが上に立つものの宿命です。

それらは、正義という美名がつきます。

しかし、やっていることは犯罪であり悪です。

その結果、因果応報で、今度は地獄に堕ちてしまいます。
堕ちなくてもその来世は弱者の苦しみに満ちた人生です。
地獄の刑期が終わっても、弱者スタートなので同じでしょう。

で、苦しみは当然、改善策を考えます。

環境からさらに悪事に走り、その結果、地獄に堕ちるというグダグダ底辺ループを何回も繰り返したりしますが、そのうち、悪事と苦のループに懲りて、宗教に目覚めたりすると、反省して悪事を止めたりします。

中には、このブログに辿り着いて(別にこのブログでなくても良いのですが)、因果応報を学んだり、もっと純粋に神の教えから奉仕精神を学んで、報われなくても善業を積んでいきます。

そうすると、死後、良いところに転生します。
善人に産まれたり天界に生まれたりします。

で、天界で楽な生活を送って・・・・。

これが、因果応報の輪廻転生のループです。

要するに、グルグルと六道輪廻を回ってます。

我々、日本人が考えている漠然とした因果応報と輪廻転生の概念は、言葉にすると、こうしたグダグダなループ構成です。

で、これが五行論のループ構成と似ていることがわかります。



ループ


上記を、同じ図で当てはめるとこんな感じです。




左の善業を行うと、因果応報で善因楽果になり、幸運になったり死後、天国に行きます。

でも、天国の状態は急速に徳分を消化してまた普通に戻ったり没落したりします。

ここで、反省してまた善業を積むと天国に戻れるでしょうけど、権力を持ってしまうと、生存や領民のために権力闘争で悪事を行ってしまいます。

あと、単純に、贅沢になって人格が悪くなったり、少なくとも二代、三代すればクズが産まれたりしますので、悪事をやるようになります。

そうして、因果応報で地獄に堕ちたり不幸になったりして、苦の状況に陥ります。

で、また環境で悪事を行ったりとグダグダ悪と苦のループにハマったりしますが、運が良ければ、善業をやることが出来て、その結果、因果応報で楽になります。

まあ、このループが五行論の春夏秋冬と同じだというのは、おわかりになるかと思います。



さらに、五行論に当てはめていくと、

春は、木で仁。要するに善と同じです。
夏は、火で礼。天上の火で、身分が分明になり楽の余裕状態です。
秋は、金で義。必要悪の正義で結局、悪です。
冬は、水で智。水は下に堕ちます。人間の苦の底辺で、知恵が育まれます。
そして、苦しみは反省と懺悔を生み、春の善を生み出すのです。

このように、五行論的にも結構、該当します。


中央の土は、信ですが、正直、仏教的に当てはめる属性概念の候補は、曖昧です。あえて当てはめるならば、無明でしょうか?

中央で動かないのは諸行無常の真理に反します。
信用は、所詮、幻想の存在であり、空です。

世界を恒常的なものと考え、自我や絶対神の存在を信じるのは無明です。

この六道輪廻に執着して悟りを得ないのは、土の無明と執着です。

という理屈付けで、一応、無明だということいにしておきます。
※もっといい、候補があったらコメントやメール下さい。



で、五行論と因果応報を組み合わせてみましたが、一応、形にはなります。

五芒星に並べての五行論と因果応報は、まだ考察していませんが、出来ない可能性もありますので、出来たらまた記事化します。












2019年3月31日日曜日

五行と陰徳④ 因果応報理論の再説明










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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。



前回のおさらい




前回、五行論の基礎と、仁義礼智信の五常の徳までやりました。

で、これと、因果応報と陰徳に応用していきましょう。

中国思想の五行論と仏教を無理やり悪魔合体させる、禁断の錬金術です(てきとう)


上記の画像の通り、五行論の基本は、春夏秋冬の4つの状況のサイクルです。

人間に当てはめれば、誕生、成長、衰退、死の四段階です。

四段階に分けて真ん中も入れて五行論。

もちろん、これは単に5つという数字で世界を分割しただけです。

円周をいくら割ってもいいのです。

西洋占星術だと、12サインや12ハウスに分割するし、それこそ、360分割してもいいのです。


ただ、わかりやすいので四分割で、例にとりましょう。




因果応報と陰徳とは何か?


※以下、いつも書いてることなので、このブログの常連様は飛ばして読んでも大丈夫です。

さて、それで、因果応報と陰徳ですが、これは、通常の日本人ならば、普通に知っている原理です。

善因善果、悪因悪果。

善いことをしたら自分に善いことがある。
悪いことをしたら自分に悪いことがある。

やったことは、自分に帰ってくる。

この単純な物理法則です。

厳密にいえば、善悪は相対的なものですので、
善因楽果、悪因苦果と、楽と苦で代替する表記法もあります。

一般に、この法則はインド人が考えた法則で、仏教と共に日本に伝わってきました。

インド人は死後の世界は輪廻転生して、六道をグルグル回っているという世界観も持っていたので、それも絡んで、因果応報で、死後、地獄に堕ちたり、天国に上がったりする世界観が、一般の認識です。

で、死後の世界もそうですが、前世も同様で、因果応報の輪廻転生がからんできます。

今の現世の生まれは、前世の因果応報の結果という考えです。

これは、人間は本来、平等なのに、生まれの家や才能などが不平等なため、合理的な説明原理として、採用されました。

これは、カースト制度につながる差別主義ですが、基本、インド文化圏や仏教が伝わった国では、共通の認識となっています。

特に、インドや中国などは、占星術が発達しているため、生まれた瞬間の天宮図で、一生の運命を予測する技術がありますが、その生まれた瞬間の運命図がなぜそのような運命なのかというと、やはり前世の因果応報に寄託されます。


しかし、運命と言っても、それが良い運命だったらまだしも、悪い運命だったら目も当てられません。

不幸な人は幸福を求めるのが人情ですが、占星術で自分の運命を見たら一生不幸ですという結果が出たら、当然、変えたくなります。

しかし、困ったことに、運命というのは通常の方法では変えられません。

というのは、東西の占星術を見ても、一番強いのは運命です。
方位や術数など、色々な技術はあっても、運命に比べれば数割程度しか、変えられないのです。

もっと言えば、そういう特殊技術を使えるのも運命なのです。

これは、風水や方位などで、今の空間的な場所は変えられても、生まれた瞬間の時間や空間は固定されて変えられないからです。

そのため、一番、運命改善で強いのは、生まれ変わることという皮肉な結果になってしまいます。

※他にも、神頼みをするとか、努力するとかの原始的な方法があります。
これも、結構、良い運命改善方法なのですが、トップではありません。

基本は運命は変えられずに、一生、ダラダラと決められた運命を歩んでいきます。

しかし、因果応報は、構造的に善因善果、悪因悪果です。
原因の善悪の結果、楽苦が生じているわけです。

早い話、因果応報とは善悪が構成要素なのです。

そして、運命と言っても、それは前世の因果応報の結果、前世の善悪の結果なのです。

ここがポイントです。

運命が善悪で出来ている以上、それを変えられるのは善悪だけです。

業(カルマ)というのは、善悪の代名詞なのです。

努力や神頼みや風水や方位などで、運命が変わらないのは当然の話です。
※実は、これでも結構変わりますが。

善悪で出来ている運命を無理やり、別のロジックで変えようとしているのですから、当たり前です。

例えば、引き戸の扉を押したり引いたりして開けるようなものです。

火属性が弱点のモンスターに、水属性の攻撃を加えても効率が悪いのは当たり前です。

要するに、運命を変えたいんだったら、悪いことをしないで善いことをすればよいのです。

今の人生は前世の行為の総決算です。
だったら、それを変えるには、現世の行為を変えれば良いだけです。

最悪、現世の運命が変わらなくても来世の運命は相当、変わります。
少なくとも、地獄に行くことはないでしょうし、天国に行ける可能性も大です。
どこの宗教教義を見ても、地獄や天国の時間軸は、億年単位のクソ長い単位です。

短い現世の業の結果にしては呆れるほど、不釣り合いな長さです。

これは、悪人にしては、不愉快なシステムですが、善人にしてみたら、圧倒的なコスパの良さです。
現世の短い期間で善行をしただけで、天国で圧倒的な幸福を得られるのですから。

今、書いていて思いつきましたが、このロジックがあるだけで、圧倒的に悪行よりも善行の実行の方がコスパが良い、逆に言えば、悪業のコスパが悪いのです。

このロジックを知っているだけで、だいぶ地獄に落ちる人間は少なくなるし、天国に行ける人間は多くなるでしょう(たぶん)。

要するに、
仏教の基本教義の基本中の基本の

  • 諸悪莫作(しょあくまくさ) ― もろもろの悪を作すこと莫く(なく)
  • 衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう) ― もろもろの善を行い
  • 自浄其意(じじょうごい) ― 自ら其の意(こころ)を浄くす
  • 是諸仏教(ぜしょぶつきょう) ― 是がもろもろの仏の教えなり

は、そのままなのです。
業が無ければ、運命改善なんか出来ないし、さらには悟りの解脱すらも業が無ければ出来ません。

神頼みや仏頼みですら、その必要MPは、業です。
過去の善行のストックが無ければ、神仏は動けません。

このブログでは、そんな因果応報思想の、中国古典版の、陰騭録をメインにしています。

因果応報を点数化して、実行ポイントを記録するという、中国人の現世利益思想です。

さて、長々と書いてきましたが、まあ、このブログの常連様には基本的なことですので、いまさら耳にタコでしょうが、これと、五行論を組み合わせていきましょう。

で、今回も終わらなかったので次回に続きます。




























2019年3月30日土曜日

五行と陰徳③ 五行論の倫理項目 五常の徳










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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。




五常の徳


で、五行論の倫理項目ですが、
基本的に仁義礼智信の5項目です。

五行への配当はこんな感じです。
五芒星よりも春夏秋冬図で見たほうがわかりやすいでしょう。



で、仁義礼智信とはなんぞや?

という話ですが、ぶっちゃけ、人によって解釈はバラバラです。

何でかというと、何度も言うように五行論を始めとする古代の思考は、演繹法だからです。

帰納法として、具体的事象を積み上げていく科学思考ではなく、まず世界をざっくりと特定の数字にわけてしまって、カテゴライズするからです。

だから、相対的な状況で、同じ事象でも、ある時には、この五行、別な時にはこの五行と分類が違うからです。

ぶっちゃけ、てきとうな代物なのです。

で、それを踏まえて見ていきましょう。


青色のところは、春で、木、物事が誕生して成長していく過程です。

物事が成長していく愛情の段階です。
人を利する・育てる慈悲の徳目です。
朝の日の出のイメージですね。
赤子が誕生してお祝いムードです。

それが仁、人の優しさや慈悲です。
五行の中で唯一、生物なのが木です。

生物以外には仁の心はありません。


そして、赤色の火は、夏で、大成功した頂点の段階です。
昼の太陽真っ盛りです。

太陽や火は、明るく万物を照らします。
そのため、今まで曖昧だった事柄が分明になり、物事の区別がつきます。

区別はそのまま分別、差別になり、あらゆる個別の関係や組織の関係、上下の関係を生み出します。
そのまま、他者としての、礼儀となるのです。
他人、他社、他国、全て、明確な他者の関係です。

貴族の上下の、細かい礼儀などをイメージすれば良いでしょう。

成り上がりがマナーや格式を気にしたり、名家の嫁さんを欲しがったり、文化事業や政治に精を出したりして名誉を欲しがるのと同じです。

さらに分明な認識は法意識でもあります。

高い身分から秩序のための、区分け、賞罰、善悪の法の意識でもあるのです。



秋になり、白色の金は、すでに、夏の盛りを過ぎた段階です。
トップに立てば、あとは秩序維持です。
反乱軍を征伐したり、治安で悪者を退治したりする粛清の時です。

為政者の義務としての殺伐した金(鉄)の時代であり、収穫の秋としての金(銀財宝)の実りの時でもあります。

義とは正義の義であり、勇気の義です。

上からの正義と下からの正義があります。

今まで追ってきた立場から挑戦される立場になります。

老害化の段階でもあります。

西日が沈む方角でもあり、西方極楽浄土です。

陽から陰の過渡期でもあります。



黒色の水は、冬の段階です。

ぶっちゃけ、言えば死の段階です。

あらゆる物が死に絶え地下に眠る冬の段階です。

南の夏の火に対する、北の冬の水です。
上に対する下の位置。

火は上に登り、水は下に沈みます。

24時間の一日だと真夜中。
みんな眠っている時です。

しかし、眠っているからこそ、エネルギーを充電し、また目覚めることが出来るのです。

故に、下積みや学習の時です。

上からの物資や再分配が、下に水のように浸透する。
それは、象牙の塔にいる机上の学問ではない実地の知識や智慧や経験です。

生きた学問です。
物事を分明にカテゴライズする文明の火の知識ではなく、生きた人間通の知恵です。

そこには、薄っぺらい善悪や法ではなく、柔軟な善悪飲み込んだ人間の生命の智慧があります。

だから、智なのです。
知識よりも知恵の方ですね。



で、真ん中の中央は、黄色の土で信です。

信はそのまま信用です。

信用が無ければ一切は成り立ちません。
各五行の中央にあり、各五行に含まれているのが土です。

日本円がハイパーインフレになって、お金が紙くずになれば、何も買えません。

就職するにも出国するにも、データベースに凶悪犯のデータがあれば、追い払われます。

そうした社会的レベルでなくても、個人レベルで我々は、脳内の信用というキャッシュ(PCの履歴)に依存しています。

無意識の自動的に、行動や思考で信用のキャッシュを流用しています。
それがなければ、何も行動出来ません。

物を食べるのにも、これが何なのか?
信用という記憶の集積によって、信用しているからこそ、食べることが出来るし、家の中にいることが出来ます。

家の中が安全という信用が無ければ、こんな危険なところにはいられません。

親や友達は今までの記憶のキャッシュがあるからこそ、信用しいるのです。

土は文字通り土で堆積した代物であり、岩や山も土です。
記憶の積み重ね、努力の積み重ね、それが信用です。

銀行から融資を受けるにも、今までキッチリ毎月振り込んでいて、借金も焦げ付きがないこと、資産があること、などなどの信用があるからこそ、銀行の信用を得られて融資を受けられます。

これが、土の信の徳目です。
信用や努力や積み重ね、歴史と言った範疇の概念です。
全ての土台と言ってもいいでしょう。


で、ここまで、五行の倫理項目を説明したところで、因果応報理論と組み合わせてみましょう。