2020年1月29日水曜日

五行と陰徳⑬ 苦→善パターン なぜ転生時に記憶を消されてしまうのか?










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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。



輪廻転生に記憶が無い理由





さて、悪→苦の因果応報で人は苦しみました。

そこで、苦しめば人間は反省してまた善をやるようになります。
ちなみに、水→木の象意です。

人は苦しむと反省します。
逆を言えば、苦しまないと反省しないということです。

痛い目を見ないと、人は反省しないのです。
まあ、ここらへんは、みなさんも自分の人生に自覚があると思います。

人の強制がなければ、いくらでも人はだらけますが、鬼軍曹がいると、ピシピシ動くのです。

しかし、ここで、矛盾が出ます。
死んだあとの地獄で記憶があるとか、生きてる間の老後になって因果応報とかなら、まだ反省しやすいのです。

が、転生して記憶が無い場合の、因果応報の苦に何か意味があるのでしょうか?

悪事の記憶が無ければ反省しようがありません。
転生で記憶が無いのに、因果応報が来る理由は一体何でしょうか?

これは、簡単な話です。
因果応報が目に見える形で現世に存在していると、人は、あらゆる悪に対して許容して、あらゆる善を貶めてしまうからです。

考えても見て下さい。
皆さんは、陰徳ということを実践しておられると思いますが、少なくともこのブログを見て始めた人の目的は開運でしょう。

しかし、そもそも、自分の開運目的に善を行うのはレベルが低い段階なのです。
もちろん、しない善よりする偽善の方が百万倍はマシですので、続けて頂きたいのですが、高度のレベルに比較すると、自分のエゴが残っているのです。

本当の善は善そのものが目的です。
いちいち、この善行は何点+だのと、賢しいことを考えないのです。
厳密に言えば、智慧として考えてもいいですが、それよりも善への愛によって自発的に動いているのです。

つまり、はじめは欲得ずくの開運目的で善を行ってもよいのですが、やがては善と一体の境地となるのです。

これは、悪でも同じです。
自分に罰があるから、不運になるから悪をやらないというのは、まだまだレベルが低いのです。

輪廻転生で記憶が消去されているのも、記憶があると、ああ、この賞罰はあの時のカルマだなとわかってしまいます。
そうすると、全ては保身のための陰徳になってしまいます。

果報があってもなくても、善をし、罰があってもなくても悪をしないのが王道なのです。

さらに、輪廻転生で記憶が無い理由として、他者への視点の問題もあります。

例えば、アフリカの飢えている子どもたちを見て、彼らが前世、悪徳三昧で飽食搾取していたのを知っていたとしたらどうでしょうか?

自業自得として助けないのではありませんか?

王侯貴族やブルジョア階級が、平民を睥睨して、豊かに飽食搾取している時に、前世がわかってしまったら?

ああ、彼らは前世で尊い人生を送られたのだ、これは当然の果報なのだと認識してしまい、社会悪への抗議という正当な正義を行う気が無くなるのではありませんか?

要するに差別思想を生んでしまうのです。

自他ともに前世の記憶が無ければ、新鮮な善悪を生むことが出来ます。


アヘン


さて、話がそれましたが、苦から善は生み出されます。

大抵、人は、どうしようもない苦しみは宗教に走るからです。
「宗教はアヘン」
とマルクスは喝破しましたが、現実世界の社会問題に対して、宗教は基本のモルヒネです。

普通、この言は、社会問題や搾取から逃げてる悪意のある言葉として使われます。
まあ、実際、そのとおりなのですが、すべての社会問題や搾取が解決出来るわけではありません。

社会レベルでなくても、闘争や貧困や病気の個人的問題は、個人の力では解決出来ないことは多いのです。

その時に、人は宗教に走ります。

貧乏人を勧誘するのはカルトの常套手段で、さらに搾取されることも多いのですが、それは、他の貧病争の問題と同じで、運の問題です。
もっと、言えば、悪徳宗教に騙されるというカルマがあるためで、これも、自業自得です。
もっと、ハッキリ言えば、悪徳宗教に騙されて搾取したというのは、過去生で同じように悪徳宗教の騙す側にいたということです。

それもまた、苦しみとして、反省しこのような悪を行わない、善をやろうという前向きな進化の契機になるのです。

あるいは、初めからまっとうな宗教に出会えて、陰徳を「積ませて頂く」チャンスも出てきます。

実際、今、こうしてこのブログを読んでいる貴方は、まっとうな宗教(?)のこのブログで教えを頂いているでは有りませんか?

他のカルト新興宗教と違って、お布施も強要しない極めて、真っ当な宗教(?)なのです。
これも、前世の善業の結果なのです。

さて、運命にボコボコにされ、反省し、善に帰った人間は、これでようやく、五行の循環を一周しました。

善→楽→無明→悪→苦→善と一周したわけです。

基本、人間はこのループをぐるぐる回ります。
一周目がどのくらいかかるかは人によりけりです。

周が回るたびにより高度になってくるでしょう。

いつも言っているように、善悪の問題は、所属集団が増えてマクロになっていくに従って、複雑化・矛盾化していくからです。

しかし、そこまで行ったら、神への進化の道は近づいているのです。
あるいは、仏教的に、とっとと、こんな矛盾した世界に愛想を尽かして、解脱ルートを進むのでもいいでしょう。
まだまだ、世界に執着があるのなら、陰徳を積んで、チートキャラとして無双しながら好きなだけハーレムするのも良いでしょう。

何をやろうが、自分の人生です。

この人生ゲームという、クソゲーのエンディングルートはいかようにも決められるのです。



さて、これで五行は一周しました。
が、外回りの相生だけで、中の五芒星の相尅はまだです。

次は、相尅を見てみましょう。


2020年1月13日月曜日

五行と陰徳⑫ 悪→苦パターン②










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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。


功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一民害を除く。


後の祭り


前回、悪→苦のパターンを見てきました。

要するに、悪いことしたので、因果応報で苦に陥ってるというパターンですね。

まあ、過去生でやってしまったものは仕方がありません。

それで、あの世とこの世の間で、総決算して次の人生が決まってしまったわけです。

基本、一番の開運のターニングポイントはこの生死の間です。

例えば、陰徳や神頼みで開運したとしましょう。
しかし、だからと言って、いきなり人種が違ったり、性別が違ったりはしません。
生まれた瞬間の命式(天球図)も変わりません。

一番の開運のタイミングは死んだ後から生まれた瞬間までです。

生まれてしまっては、後の祭りなのです。
そのため、来世のために普段から陰徳を積んでいくというのが、合理主義的な戦略です。

さて、とは言え、やりなおしセーブポイントが生死の間しか無いとは言っても、また次の生まで、ろくでもない状況に甘んじているのは、工夫が無いと言うものです。

どうにか、この生の間で、なる早(俗語)で開運したいところです。

ここらへんを考えてみましょう。


開運


さて、では、どうやって前世の悪からくる今生の因果応報による苦の人生を改善(改運・開運)するのか?
という、話ですが、究極的には、悟りを開き解脱することです。

悟りと言っても、仏教だけでも三種類(上座部と大乗と密教という大雑把な分類)くらいあるのですが、ぶっちゃけ、どれが本物というのは個人の意見になります。
まあ、どれでも、何もしていない凡人よりはマシなので、お好きな悟りを開いて下さい(他人事)。

仏教以外にも各宗教で目指すべきゴールがありますので、まあ、詳しいやり方は、各宗教各宗派で勉強してみてゴールを目指してみましょう。

基本的に、何度も言っているように、六道輪廻そのものがクソなので、とっとと、解脱しましょう。

んで、時点が、今生は苦だったけど、頑張って、六道輪廻の、天道、つまり天国ですね。
ここに行くことです。

来世まで待たなければいけないので、今生の開運には間に合わないのですが、来世、地獄に堕ちるよりはましです。

やり方は、まあ、みんな知っているように、悪いことしないで、善業を積めばOKです。

今の日本人は昔に比べて信仰心は落ちてますので、そもそも、宗教でなければこういう発想すら無いので、他の日本人がのんべんだらりと生きていて、死後地獄に堕ちる(細木数子風)のを尻目に、「ははは、悪いな皆の衆・・・!」とばかりに天国コースに行くことが出来ます。
(ちなみにこういう慈悲の無い思考回路は地獄に堕ちます)

とは言え、死後なんて呑気な話ではなく、今の人生も開運したいということであれば、何をするかと言うと、実は、やっぱり上記の天国行きと同じで、悪いことをしないで善業を積めば良いのです。

まあ、このブログをここまで読んでいる読者様に今更な話ですが、理由は、因果応報です。
陰徳で、前世の罪を補い、徳を積み、生まれ持った運命の業を修正していくのです。

ここらへんは、陰騭録本編でも読んで下さい。

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しょせん、運命と言っても、因果応報の結果に過ぎません。
因果応報と言うのは、善→楽と悪→苦の集積に過ぎません。
どんなに複雑な運命でも突き詰めればこの二つのパターンに過ぎないのです。

どんなコンピューターだって電子のON・OFFの陰陽で成り立っているのと同じです。

ぶっちゃけ、人間は所詮、自分の苦楽が全てです。
あとは、どうでもよいのです。

そういうと、そんなことはない。人間は他人のことを考えることが出来るんだ!という反論がありますが、同じことです。

例えば、子供のことを心配するのは、子供と自分を自己同一化しているので、子供の苦楽が自分の苦楽と同期しているからです。

子供が苦痛を感じると、自分が苦痛を感じるのです。
だから、助けたりするのです。
逆の快楽も同じです。

その証拠に別に自分に関係ないアフリカの子供のことは大部分の日本人はどうでもよいのです。

さて、じゃあ、もう今、苦しみの場合はどうするのか?
という話ですが、緊急避難としては、神仏の助けが良いでしょう。

神仏は善人の塊なので、基本、初回は助けてくれます。
ただ、あくまで初回だけです。
その後、自分が改心しないと助けてくれません。

改心とは、まあ、要するに因果応報の理を理解して、善を始め悪を見直すことですね。
あと、単純に、努力しないようなクズの怠け者というのも問題です。

もちろん、初回助けてもらったのだから継続的に信仰すればさらにグッドでしょう。

当たり前ですが、世の中全て自業自得です。

表面的な世界の動きは理不尽なろくでもない不幸や生まれによる身分があって、自業自得の論理は通用しない(というか言ってはいけない差別思想)のですが、真理は自業自得なので、結局、自分がなんとかするしかありません。

神仏は慈悲深いので助けてくれますが、最後は自分がなんとかするしかありません。

結局、これが最大の開運方法です。

さて、悪→苦のパターンの次は、苦→善パターンです。
これで、ようやく、相生の外周を一周できます。

で、その前に、長くなりそうなのでこの五行シリーズを、
功過格表197 十善 公共のために良いことをしようの枠から抜いてカテゴリを、独立させましょう。

五行道徳倫理シリーズとして、分離します。