2017年8月30日水曜日

【陰隲録】功過格表140 信玄と謙信はどちらが受け攻めなのか?というどうでもいい問題 十善 いい人を紹介しよう⑰











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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。

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功格五十条(善行のプラス50項目)

・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一有徳人を薦引す



有徳者構築設計





有徳人を推薦するには、当然ながら有徳人がいなければいけません。

以前も書いたように、世界は陰陽で成り立っているので、主体と客体、推薦人と被推薦人の関係があるのです。

腐女子の世界では受けと攻めの関係です。

では、その有徳人をどうやって大量生産するのでしょうか?

世界は人間で成り立っています。

武田信玄も、
人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり
と言っているように、天地人の世界の構成要素の中核は人なのです。

要するに、有徳人を推薦するという陰徳を実施するためには、有徳人を生成するシステムが必須なのです。



有徳者と組織



これは、個人であろうと国家であろうと、どんなレベルの組織体であっても同様です。

有徳人が一人いるだけで、世界は丸く収まるのです。

儒教は特にこれを重視しており、有徳者が君主ともなれば、自然現象すらも収まるという理念(信仰)を持っています。

古代は(今もですが)、自然現象に国家が左右されています。
日照りや旱魃や蝗害、河川の氾濫など、およそ天候が国家の命運を左右しました。

氷河期には、戦乱や民族大移動が起こりやすく、世界規模の天候不順は、世界地図をも容易に塗り替えます。

これは、現在、大震災のプレッシャーを受けている、我々日本人にとっても他人事ではありません。

君主の五行の徳が乱れれば、自然現象の五行も乱れて、自然災害が発生して、結果、国家が崩壊します。

↓以前の記事でも話題にしました。


【陰徳社会論】日本人はなぜ寄付しないのか?①



無論、それに巻き込まれる民の怨嗟や嘆き苦しみは、天地を覆い尽くすのです。

要するに、有徳者がいないということは、他人事では無く、回りまわって我々の不利益になるということなのです。





再現性


つまり、有徳者を排出するシステムが必要です。

しかし、有徳者はどうやって生まれるのでしょうか?

およそ、何事も因果の原則に従っています。
原因と結果の法則です。

一般的には、善因善果、悪因悪果の流れで説明されますが、別に善悪をからまなくても、単純な原因と結果という法則で考えることは可能です。

Aと言う現象や環境があり、その結果、Bが生成されたのなら、A→Bと言う関係は、可能性が高いのです。
※経験論者のヒュームなどの因果の懐疑的な考えは不問にします。

これは、歴史というデータで良く言われることです。
人間のやることは大して変わらないので、Aという事象が起こったならば、Bという事象がそのうち起こるんだなと予測できます。

さらに言えば、Bという結果を出すには、Aと言う現象を起こせば良いわけです。

有徳な人間を出すには、過去の有徳な人間が出た環境や事象を再現させれば良いのです。

これを、次回は、考えてみましょう。
















2017年8月26日土曜日

小野神社(東京都多摩市一ノ宮1丁目18-8) パワースポット(東京)










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武蔵の国は、大國魂神社が総社です。
が、厳密に言うと、当時、武蔵の国に一宮から六宮まであった神社を(めんどいので)一箇所で拝めるようにしたのが、武蔵国総社の大國魂神社です。

で、その一宮は、この小野神社です。
さらに、厳密に言うと、小野神社は、今回の紹介する神社以外にもう一つ府中にもあるのですが、大國魂神社に近いので影が薄くなっています。



祭神は、天下春命と瀬織津姫です。

天表春命・天下春命という兄弟の神で、
以前、紹介した長野の戸隠神社でも、天表春命が祀られています。

戸隠神社 宝光社(長野県長野市戸隠2110) パワースポット(長野)


どうも関東を開いた神なので、やはり出雲神系でしょう。
旧武蔵国に住む人間でしたら、産土神としてお世話になっています。


瀬織津姫は、記紀には載っておらずその代わり大祓詞に出てきます。

早川の瀬に坐す。瀬織津比売と伝ふ神。大海原に持出でなむ。

ある意味では日本中で最も神名を唱えられている神とも言えます。

祓の力は相当な物でしょう。



行ってみるとわかりますが、相当な敷地の広さで、昔から崇敬が厚かったことがわかります。

私個人の感覚ですが、神前で参拝したときに、相当なエネルギーというか力を感じます。


大國魂神社と同じで武蔵国に住んでいる人は行っておいた方がよいでしょう。











2017年8月25日金曜日

【陰隲録】功過格表139 プロパガンダが世界を動かす 十善 いい人を紹介しよう⑯











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功格五十条(善行のプラス50項目)

・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一有徳人を薦引す



世界王にオレはなる



推薦枠は、ミクロな分野では個人の紹介などです。
マクロでは、選挙などです。

しかし、この選挙、国レベルが最高権威で、それ以上の権威はありません。

世界統一政府が誕生していない現在では、せいぜい国連関連やローマ法王くらいしか、世界レベルの権威は誕生しないのです。

現在の地球上の人類は、一つの政府と一つの王を抱いていない状態です。

これは要するに、世界の王として推薦される人間がいないことを意味します。

国家レベルの議員やローマ法王程度なら、この世界に推薦される徳のある人間はいますが、世界の王になれる有徳人はいないと言うことなのです。

残念ながら、現在の人類のレベルでは、まだ世界の王を生み出すだけの徳は無いのでしょう。

無論、今の段階ではまだ無いだけであって、将来はわかりません。

今この記事を読んでおられる読者様が、徳を貯めて、世界の王様になれる可能性もあります。

ちなみに、釈迦は若い頃、悟りを開く仏陀になるか、世界を統一する帝王の転輪聖王になるかの二択の道があったそうです。

要するに、釈迦程度のレベルであれば、世界の王になれるのです。
意外と簡単ですね(適当)。
皆さんも是非目指して下さい。


 釈迦「上がってこい・・・オレのレベルまで・・・!」





世界王にオレがなる


推薦するという陰徳は、本来、良いことです。

しかし、何事にも裏表の陰陽があるとおり、推薦する主体に大して、推薦される客体がいることが条件です。

世の中というのは上手く行かないことが多く、候補がいないことがよくあるのです。

例えば、第2次大戦前のドイツでは、ドイツ国民が選べる政治政党が二種類ありました。

ナチスか共産党かです。

どっちを選んでもグダグダな嫌な究極の二択です。
結局、前者をドイツは選んでしまいましたが、後者でも、さんざんな結果になったことでしょう。

ベストではないがベターな選択肢という言葉がありますが、世の中には、ベストはもちろんベターな選択肢すらない場合が多いのです。

この、グダグタな行き詰った状態(推薦対象がいない)は、要するにコミュニティが、積んでいる証拠なのですが、実は、推薦の陰徳とは、別の陰徳のチャンスなのです。

つまり、立候補です。





世界王にオレがやる


よく、出世レースだの権力闘争だの、言われます。
上位のボス猿の地位を巡る争いは、熾烈な争いなのです。

しかし、これは半分正しくて半分は嘘です。

階級や役職はピラミッド制です。
人口の中で、上位ほど希少数なのです。
その他大勢の駒が、大半です。

そして、大多数の駒である人間は、そんな闘争はしていません。
特にやる気もなく、ダラダラと毎日を過ごしているだけです。
しかも、そのくせ、金が無い給料が低いだの愚痴をこぼす人生です。


上に行くものは、能力や徳が優れていなければいけない。
こんなイメージは神話です。

ぶっちゃけ人間同士は大して差はありません。
単に立候補するか否かです。

実際に、皆さんが学生だったときのことを思い出して下さい。
学級委員や生徒会に立候補した人間は、全生徒中、何人いたでしょうか?
ほんの数人だったはずです。

実は、世の中は、有徳だとか有能だとか以前に、単に立候補や自己推薦の営業をかけるだけで、大半は、なれることが大半です。

陰徳を積んでいれば、いつかは報われるなどと寝言を言っていては行けません。

世の中は、言った者勝ち、やった者勝ちな部分が、実は相当数の割合を占めるのです。




開運のブログとしては、こういうと身も蓋も無いのですが、大半の問題は、単に努力不足だったりこういうやる気の問題だったりします。

これは、古今東西の偉人の伝記を読んでいればわかります。
大抵の偉人は、控えめな奥ゆかしい指示待ち人間ではなく、若いときから、無謀にも、自分からとっとと自己推薦や、上位者や権力者に押しかけて営業をかけているのが大半です。

これは、資本主義社会で、実際に、営業が社長になることが多いというのと同じです。

要するに、他人の有徳者を推薦するのもよいのですが、自分を推薦するのを忘れてはいけません。

そもそも、貴方はこのブログを読んで陰徳に励んでいるような有徳者なのですから、積極的に有徳者の自分を自己推薦しなくてはいけません。

ナチスの宣伝相のゲッペルスの如く、自分を宣伝するのです。
プロパガンダこそが世界を動かすのです。

推薦するような有徳者がいない場合は、貴方という有徳者を推薦するべきです。

貴方こそが、この混迷の世界を救う救世主なのです。

世界の王になってください。

あ、それと推薦人の豊河への礼には、油田の一つでもくれれば結構です。












2017年8月24日木曜日

【陰隲録】功過格表138 AI(アイ)は地球を救う 十善 いい人を紹介しよう⑮













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功格五十条(善行のプラス50項目)

・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一有徳人を薦引す



大衆は豚



人間の敵陣営としては、今までの歴史は大半が、人間でした。
人間ほど、同種殺しをしている生物はありません。

そのため、推薦人は、敵ではない仲間同士となります。
敵をわざわざ推薦支援するのは、滅多にいません。

物凄い聖人君子か、搾取されてることに気づかない馬鹿か、支配下にいる奴隷くらいです。

良く、サヨク用語で、新自由主義を支援する貧困層を「肉屋を支持する豚」というのがありますが、どういうわけか、人間社会は、この手のパターンが良くあります。

現在の経済学は、市場の人間が、最も合理的な選択をするという建前に基づいています。

就職も賃金も商品の価格も、品質とコストと納期など合理的な判断をして、市場が動くという神話です。

わかりやすく言えば、ブラック企業の労働者などは、自由市場では、本来、存在しえないのです。

ブラック企業の労働者は、自由意志を持ち、合理的な選択をします。
待遇が悪ければ、ブラック企業を辞めて別の会社に行くだけです。
労働者の需要が無いブラック企業は、労働者が来なくて、潰れるだけなのです。

そもそも、二十歳を超えたいい大人が、ブラック企業に転職しないでいることを外部から制限するのは、余計なお世話でしょう。

誰も強制的に命令していないし、鎖で繋がれている奴隷ではありません。
嫌なら辞めればいいだけです。

それなのに辞めないのは、完全に自己責任です。

と、言うのが、経済学の定理なのですが、ところが、現実は奇々怪々な代物です。

ブラック企業は、いつまでたっても潰れないし、労働者は逃げ出す気配すらありません。

そもそも、市場自体が、全く合理性を欠いた代物です。

敵陣営にわざわざ利得を与える不合理な選択を、人間は選択し続けるのです。

肉屋に自分から入っていく豚は、この地球上に山といるのです。






敵に塩を送る



ちなみに、この肉屋に入っていく豚を、美辞麗句で飾ると、「敵に塩を送る」という言葉になります。
有名なので説明は不要でしょうが、謙信が信玄に塩を送った故事にちなんだ言葉です。
※ただ、単に越後の商売だったという説も。

この、敵塩(略称)は、上記したように、人間は相当やっています。
美談だったりただの搾取だったりしますが、人間は不合理な生き物なので、こういう理性に逆らう行動をする生き物なのです。

この敵塩は、人間個人だけでなく、あらゆる人間の拡張組織に当てはまります。

例えば国家単位だと、隣国を強くするな援助するなというマキャベリの警告があるにも関わらず、アホな使命感(単にスパイの可能性も)で、後々、自国の不利益になるケースが多いのです。

今後だと、人間同士どころか、人間外の新しい敵陣営にどんどん塩を送っている結果が出てきます。

例えば、AI(人工知能)に遺伝子改良です。

AIも遺伝子改良も、もはや人間とは別の種の生物です。

大昔に我々の先祖(クロマニョン人)が、過去の覇者のネアンデルタール人を絶滅させたように、進化した優れた種は、過去の劣等な種を絶滅させます。

これは、今まで、地球の生物が気の遠くなるほど繰り返して来た交代劇で、単に今までの人類がやってきたことが、自分の番になるだけの話です。

驕れる者は久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
これが、因果応報です。

そして、せっせと人間の敵に塩を送っているどころか、一生懸命養育しようとしているのが、絶滅対象の人類です。




不都合な未来


この、敵にせっせと貢ぐのは、一見馬鹿な行為ですが、滅び去る存在というのは、個人でもマクロでも、馬鹿なことを平気でやるのが特徴です。

あらゆる歴史の亡国も、末期は、馬鹿としか言いようのない行為をしていますが、滅びる存在というのはそういうものです。
人間個人も、老衰で死ぬ前は、痴呆になって馬鹿になるのです。

よく進化論で、優勝劣敗の社会的ダーウィニズムが批判されます。
進化の条件は、環境に適応出来るか否かで、優劣は無いと。

これは、半分正しくて半分は大嘘です。
進化図を見ればわかりますが、誰がどうみても、知能は増大しています。

普通に、進化とともに、優秀な知能を持った種に進化しているのです。

当然、今の我々人間の次の種は、もっと優秀です。
今の人類が猿程度に見えるレベルでしょう。

人間の知能の頂点の囲碁や将棋などは、すでにAIに勝てない現在、指数関数的に増大するAIの知能は、人間を遠く引き離し、その配下として遺伝子改良した高知能の存在が、我々を支配管理する時代が、今世紀以内に訪れるでしょう。


このデストピアは、しかしよくよく考えてみると、別に大した問題ではありません。

当たり前の話ですが、我々人類の歴史を見ても、ずーっと奴隷制だったのです。
民主主義として、庶民が威張り腐った時代など、ほとんど存在しませんでした。

そして、それよりも遥かに長い時代、我々、人類は洞窟や木の上で猛獣に怯えながら生きていたのです。

さらに、それよりも格段に長い時代、哺乳類は、恐竜の餌でした。

つまり、人間がブイブイいわせてきた時代など、この地球史の中では瞬きするほどの短い時間帯なのです。

人間は諦めが肝心です。
言葉の帝王と書いて諦めなのです。
諸行無常、諸法無我、一切皆苦の真理を明らめることが、諦めなのです。

せめて、陰徳、善根功徳を積み、来世は、優秀なAIか遺伝子改良のコーディネーターに転生出来るように精進しましょう。










2017年8月23日水曜日

【陰隲録】功過格表137 宇宙船地球号という強制収容所 十善 いい人を紹介しよう⑭










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・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一有徳人を薦引す



収容所


陣営同士の関係の話は、実は、人類と他生物間だけではありません。

宇宙全体で見たときの話に繋がります。

人間は、地球人ですが、同時に宇宙人でもあります。
宇宙から見て、こいつらを外に出していいのか?
という、監視的な観点が存在します。

人間は文明によって、生存領域を拡大していきました。
村単位の範囲から、グローバルな領域まで、常に拡大を続けてきたのです。

21世紀の現在では、およそ、この地球上は、深海やチベットやアマゾンくらいしか未踏地域はありません。

逆に言えば、人間はこの地球上という限られたスペースで、生存を許されているということが言えるでしょう。

刑務所に収監されている犯罪者が反省の色が見えない場合は、外に出されないのと一緒です。

地球というのは、地の獄で、人間という危ない生物を隔離している収容所なのです。


風呂


もっと言えば、地球が人間と同じ生物として、自分の体にす十億の人間という細菌がいるわけです。
※人間の体にいる細菌もそのくらいの数です。

では、この細菌に対する宿主の対処法は何か?

それを考えると、我々人類の戦略も決まります。


人間は、大腸菌やら水虫やら天然痘やらのろくでもない細菌やウイルスを駆除します。
それでなくても、毎日、清潔さを保つために風呂に入ります。

しかし、善玉菌やビフィズス菌は、別に駆除しません。
理由は、人間にとって有用だからです。
乳酸菌や納豆菌などは、わざわざ食物として、発酵させて摂取しているくらいです。

同じ菌類でも偉い違いです。

一体この差はどこから生じたのでしょうか?
(慢心、環境の違い・・・)

ひとえに、人体にとって有益であるか否かです。

地球における人類も同じです。
地球にとって人間が邪魔ならば、あっけなく消毒させられるでしょう。

恐らく、前回、人間が不要と判断した地球がとったのが、綺麗さっぱりするお風呂です。
人間側は、ノアの大洪水と呼んでいます。

地球にとっては、お風呂に入ってさっぱりする程度の意識や時間軸にすぎないのでしょうが。

これは、人権がどうたら言える問題ではありません。
我々、人間だって汚い細菌に感染したら消毒します。
地球にとっては同じことです。

人間は意識があり、知能が高いから人権があるという反論も意味がありません。
地球という巨大な生命体の意識(知能)レベルから見たら、人間は細菌レベルの知能と意識しかありません。

我々が、細菌の意識や人権を意識しない(する必要がない)のと同じように、地球だってそんなものは意識しません。

ただ、単に、自分にとって有益な否かです。
もっと言えば、宿主や共生する生命のバランスを壊さない存在であれば、駆除しないだけのことです。




合格


地球より上の宇宙から見たら、人間の行動は、人間というよりは代表である地球自体として見られます。

例えば、○○企業の社員が不祥事を起こしたら○○企業の不祥事として報道されるのと一緒です。

家から殺人鬼が出たら、家族は、大抵、失脚するのと一緒です。
家単位で見られるのです。

地球という星から来た人間という生き物が、他惑星まで来るような文明レベルになったら、どうなるでしょうか?

まず、十中八九ろくでもない展開になるのは目に見えています。

宇宙における管理人がいたとしたら、当然、地球に対して、監督責任を問うでしょう。
場合によっては、地球に対して、処罰を与えます。

人間が、宇宙に出れるかどうか、惑星間移動方法を得ることが出来るか否かは、ここにあります。

要するに地球という地獄から出れるかどうかは、人間次第というわけです。

動物園から猛獣が逃げ出したら、当然、射殺されます。
地球の地軸をちょっと傾けるだけで、人間は全滅します。

あるいは、外の存在が手を下すまでもなく、内部で統一政府や高い倫理を所持できずに、核戦争で滅んでまたリスタートという可能性も十分にあるのです。

あるいは、次の手もあります。
政治は農作物と関連しており、古代から地球環境が農作物とリンクしています。
地球のさじ加減ひとつの氷河期一つで、人間は勝手に核戦争しあって滅ぼすことも出来ます。

よく、この手の話になると、文明を捨てて、自然と共生とかそういう方向の話がありますが、文明はクラッシュでもない限り対抗することはありえないので、世迷言です。

要するに、文明の進歩と倫理が比例すればよいのです。
人間が地球から宇宙に出るというターニングポイントで、合格レベルにあればいいのです。

核で同士討ちするような馬鹿なシステムや、資源を食い荒らすシステムでなく、別の星に喧嘩を売るような種族であれば良いのです。

それが達成出来なければ、不合格でリセットというのは、これから何度でも起きるでしょう。

しかし、これは、実は、相当に温情のある話です。

人間がこの通過試験が無ければ、他惑星に進出して、返り討ちにあい、地球ごと根こそぎ滅ぼされていたことでしょう。

核戦争や地軸移動などでは人間は全滅しません。
ノアの大洪水ですら生き延びたように、地球内部の災害では人間はしぶとく生き残ります。

しかし、他惑星の住人の審判は、地球ごと消滅する可能性があります。

要するに、人間にとっても地球にとっても、この倫理審査基準の宇宙への通行止めは、都合がいいのです。

これは、以前から、開運がなぜ出来ないのか?という話と同様の構造です。

守護霊や守護神や守護仏が親切にも、成功を止めているのです。
今の倫理レベルだと、成功しても大失敗するだけだから、止めているのです。

ミクロの人間の開運と、マクロの人類の開運は、同じ構図なのです。












2017年8月22日火曜日

【陰隲録】功過格表136 家畜に神はいない 十善 いい人を紹介しよう⑬











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敵即斬



前回で敵陣営から見たら、有徳な人間の排除は、正義という話をしました。

平時と戦時では倫理がひっくりかえるからです。

一般に、人間とその他の生き物の陣営同士の関係は敵対関係です。

別に、人間同士仲良くというのが建前の人間も、他生物がからむと途端に、建前をかなぐり捨てて、殲滅に走ります。

今この駄ブログを読んでおられる皆様ですら、部屋にシロアリやダニやゴキブリが出たら、一心不乱の大戦争を始めるでしょう。
※いや、私は不殺生主義だから、しないという方がいたらすみません。

このように敵即斬は、生命界の掟です。
この掟を守らない生物は、淘汰されるだけです。

逆を言えば、人間はこの殺し合いの淘汰を経てきて勝利したからこそ、この地球上のトップを占めています。

しかし、このような生存競争の中で、不思議と共生している例もあります。

例えば、ペットや家畜です。


家畜に神はいないッ!


犬や猫は、本来、野生で獲物を取ってくる生き物ですが、人間の愛玩動物として、数万年単位で家畜化してきたので、すっかり人間のペットとして活躍しています。

彼らは、人間の庇護の元で、餌を貰って生存しています。

あるいは、家畜や養殖などは、もっと下位の共生関係(従属関係)です。

彼らは、自然界で他の外敵に殺されるような環境から、人間に守られる特権を持ちます。
本来なら、狩るべき食料も餌として与えられます。

しかし、それなりのリスクはあり、軽い物だと羊毛や乳などを提供させられるし、重い物だと、肉を提供させられます。

やってることは、ブラック企業や東南アジアの児童臓器工場と変わりません。

この共生関係が成り立つのは、ある条件があり、
①強者と弱者の関係であること
②従属関係の中で、お互いに有益な物を提供出来ること

この2つの条件です。

人間は幸い、他の生物に較べて圧倒的に強者(たまにウイルスにボコボコにされますが)なので、幸い、搾取する側に回っています。



上がってこい・・・オレ(神仏)のところまで・・・!


しかし、そんな人間も、所詮はこの広い宇宙の中では、頂点ではありません。

より上位の生命体から見たら、家畜程度なのです。

聖書にもこう言っています。
神は我らの羊飼い。と。

早い話が、我々人間は神の家畜であると言えます。

もちろん、神仏は、人間よりもIQや人格が高いので、人間が家畜に適用するな非人道的なことはしません(実は大局的には結構していますが)し、最低でも犬猫のようなペット程度の扱いです。


で、神仏が望むのは、当然、普通の人間が神仏に望むような善の存在としてです。
人間のレベルアップです。

要するに、神仏が望むのは、
「はやくオレのところまで上がってこいよ」
という、中二病のようなセリフなのです。

助けられる存在から助ける存在になれ、というのが神仏が望むことです。

ちなみにここで話を終わっておけばいい話なのですが、
まあ、豊河は正直者で嘘がつけないので、言っちゃいますが、
前にも言ったようにどうも神仏のエネルギー源は、人間の善のエネルギーです。
善意とか慈悲とか欲望を克服したとかそんな感じのエネルギーです。

要するに構造的には、動物を家畜にする人間と大して変わりはありません。
自分の餌となるエネルギーを人間で家畜養殖しているのです。

善のエネルギーの代わりに悪のエネルギーを餌とする生命もいます。
神仏に較べて悪魔とかそういう類ですが、実は、そんなに大して差はありません。

人間を家畜にすることには変わりはありません。

ちなみに、仏教でも禅とか上座部仏教だと、こういう存在を善でも悪でも十把一絡げに、悪魔扱いです。
仏教の悪魔とは、単に瞑想を邪魔したり、人間の生存本能などの煩悩です。

慈悲も善意も、利他も、人間の煩悩の一つです。
悪意に較べて良いエネルギーですが、それだけです。
生存のループに再生産されることには変わりません。

輪廻からの解脱を図る仏陀にとっては、神仏も悪魔も所詮、輪廻にしがみつく生き物に過ぎないのです。

利他の精神の神仏も、釈迦の目から見れば、救済という「欲」、つまり煩悩から抜け出ていない存在ということです。

まあ、とはいえ、別に解脱する気がないのなら、普通にこうした存在に手助けされる人生もいいでしょう。

少なくとも、幸福な人生でしょうし、もっと上のレベルになると、神仏候補生として、ハードな修行をさせられますが、死後は神仏(の下っ端)程度になれます。
















2017年8月20日日曜日

【陰隲録】功過格表135 敵陣営の無能な臣を優遇して敵国の国力を弱める中共がよくやる六韜三略 十善 いい人を紹介しよう⑫











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◯一有徳人を薦引す



中心軸



有徳な人間(聖者か有能化かということ)は、自分たちの陣営にとっては有利です。

しかし、他の陣営にとっては、脅威以外の何物でもありません。

陰徳には、功過の陰陽がありますので、功過格には、今回の功の条項の逆に、この話の過の条項もあります。

それは、有徳人を排斥するというものです。
要するに、立派な人を失脚させることですね。
当然、悪徳です。
陰徳ポイントはマイナスになります。

もちろん、悪の行為で逆陰徳なのですが、平時と戦時では、倫理が逆転します。

平時では悪なことも戦時では善になります。
敵陣営の有能な人間が失脚すれば、自軍に有利になるのは当然です。

兵法にはこの手の謀略がたくさんあり、このタスクが有用なことがわかります。

およそ、組織はシステムがあるとしても運用者は人間です。
有能な人間を失脚することは、その組織にとって致命的なダメージとなります。

三国志で言えば、蜀軍で、孔明がいなくなったら烏合の衆になるのと同じです。

天命は土地やシステムだけでなく、主に人間に降りてくるので、人間がいなくなったら天の加護がなくなるのです。

ここらへんも含めて、マクロな目で、この条項を考えてみましょう。


生きてるって何?


生物は生存のために群を成します。

基本、他生物は敵ですので、徒党を組んで包囲殲滅するわけです。

人間がマンモスを狩るために集団でヤリを持って戦うのと同じです。

平時と戦時の倫理は逆転するため、この敵対関係の場合は、陰徳と逆のことをしなければいけないことが多いのです。

つまり、自軍に敵対するような脅威は取り除くという思考になりやすいのです。

幸い、人間以上に、知能を持った生物はこの地球上にはいないので、他生物からの有能な人間の排除は、ありません。

しかし、生物、生命のシステムは未だ解明されていません。
命とはなんぞや?
という、子供の質問に、我々は答えられないのです。

生命の定義をどこまで広げればいいのか、現在のパラダイムでは想定できないのです。

AI(人工知能)は生命なのか?
地球(ガイア)は生命なのか?

多神教と一神教の思考回路にも、直結するこの問いは、今後もセンシティブな話題として活発な議論を呼ぶ問いなのです。

そして、問題は、その生命に人間以外の知性があった場合です。

人間からすると下等な生命や、自然にしか見えない存在も、人間が認識していない意識を有しているという可能性です。

例えば、一匹レベルだと、本能のままに動いている生き物も、集団で共有する意識があるのかも知れません。

我々は、日本人ですので、この手のアニミズム的な多神教教義は、馴染みがあります。

森の中でトトロなどに代表される、「人間以外の生命の意識体」が、ある可能性を捨てきれません。
猫や狐ですら、齢を重ねれば、化けるという思想を持っている人種です。
それどころか、神として崇める思考回路もあります。

生物はまだしも無機物(だと我々が認識している)にすら、我々は、生命の存在を投影しています。

土地には土地神が居て、産土神として我々は挨拶(地鎮祭)などをします。
民族の集合体の神や皇祖神や国土神などの、抽象的な存在すら神としての知性の有る生命体を、構築しているのが21世紀の日本人です。

生き物の種としての知性を持つ生命体が、あれば、当然、人間という種への関係性が成立します。

それが、有効なのか敵対なのかは、状況によって変わります。



殺し合いの螺旋


この宇宙船地球号では、みんな仲良くというのが理想ですが、実際は、殺し合いの連鎖です。

一億六千万年前の恐竜たちが、仲良く平和に暮らしていた可能性は限りなく低いでしょう。

恐竜よりも歴史が短い、哺乳類の時代も基本は殺し合いです。

哺乳類の進化版の人間に至っては、殺し合いこそが人生です。

21世紀になってもまだ、日本の隣国と一触即発です。
基本、人間同士、生物同士は分かり合えないと思っていいでしょう。

人間は、意識や体が分割しています。
以前も書いたように、全てが一つだった時(そんなものがあるのか?)では、争いは起こりません。

しかし、全てが満たされた世界では、万物は発生しません。
男と女に分化されていない生物は、あらゆるロマンス物を作り出すことは出来ないでしょう。

あらゆる問題は、この分化した問題に端を発します。

掲示板のヘイトスピーチも、格差問題も、戦争も貧困も飢えも何もかも、分化しているからです。

そして、それゆえに、あらゆる存在やイベントが発生出来ているのです。

アダムとイブが、知恵の実を食べてエデンの楽園から放り出されたのは、善悪すら知らない無垢な生命から、進化させるためです。
何せ、恥すら知らなかった連中です。

世間知らずのニートを家から追い出すのと一緒です。
ぬくぬくと家の中にいるばかりでは成長しないのです。

あの釈迦だった、30歳の王宮ニートだったのを、家を出たのです。
まあ、その後も、出家として他人からお布施を貰っていたので、生涯ニートなのは変わらないのですが・・・。

ただのニートだと世間体は悪いのに、王族や出家者というと、ニートでも高級そうなイメージになります。

ニートの話に脱線してますが、長くなったので続きます。












【陰隲録】功過格表134 裏業界の宗教帰依者は多いのはやっぱり死後が怖いのであろう 十善 いい人を紹介しよう⑪








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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。

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功格五十条(善行のプラス50項目)

・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一有徳人を薦引す



明徳



そもそも、一有徳人を薦引すといいますが、
有徳人とは、一体全体何でしょうか?

日本人、アメリカ人、中国人といろいろな人種民族国籍がありますが、有徳人などと言うのは、聞いたことがありません。

三国志の張飛益徳の親戚でしょうか?

我々、日本人は謙虚なので、自分のことを不徳でありますとよく言いますが、逆に、自分は有徳です!という人は滅多にいません。

当たり前ですが、有徳な人というのは、少なくとも他人から見て、有徳さが知られていることを言います。

要するに、陰徳がバレているわけです。

バレるように狙ってやったのか、ついうっかりなのかはともかく、隠すのに失敗しています。

当然、パフォーマンスの意味もあるのです。

武器商人(超大企業)が、孤児院にサンタの格好をして寄付したり、震災の時に、ヤクザが炊き出しをしたりという例も枚挙に暇がありません。

基本、陰徳ではなく明徳というのは、悪人がパフォーマンスのためにやるものだと見ていいでしょう。



パフォーマンス

明徳は賞賛を受けるため、その分、福の果を受けてしまっている、だから効果が薄いと言われます。

人によっては、効果が全くないとまで言われることもあるのです。

功過格にも、

・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

とありますので、バレてしまったら、陰徳ポイントは減ると考えてまずいいでしょう。


しかし、当然のことながら、いくら減ると言っても、何もしないよりは遥かにマシです。

よく慈善を皮肉る言い回しに、
自分の回りのことは大騒ぎするくせに、アフリカ難民のことは他人事。
せいぜい寄付をして自己満足する云々。と言うのがあります。
※豊河も以前記事で似たようなこと書いてましたが。

しかし、冷静に考えてみれば、寄付すらしない人間に言われる筋合いはありません。
寄付をした人間は寄付をしない人間よりも尊いのです。

先程の武器商人やヤクザだって、彼らの悪行の山の前には焼け石に水でしょうが、慈善をやらない一般人よりは、遥かにマシなのです。

武器商人やヤクザは地獄に堕ちるでしょうが、慈善の陰徳を積んでいたカルマはあるのですから、地獄で刑期を終えた後は、慈善の陰徳の習慣で、陰徳を積んでいくようになり、一般人よりもレベルアップするかもしれません。



こちらを立てればあちらは立たず


で、有徳な人とは、上記のエセ有徳者と、本物の有徳者がいます。
後者は、隠しても隠しきれない有徳オーラ(?)によって、いつのまにか、善人だと知られてしまっているのです。

ここらへんは、どうするかで、微妙なところです。

陰徳を貫くなら、例えば、金持ちになって、慈善に金を出すにしても、何重にもダミー会社や人を迂回して、絶対に自分にまで辿り着けないルートを構築して、慈善の孤児院などを作るとかですね。

しかし、陽徳で評判が上がれば、人心を得て、より大きなことが出来るという話もあります。


今の時代だったら、選挙に有利でしょうし、ファンドで資金を集めるのも有利でしょう。

どちらがいいかは、状況によりけりです。
陰徳でも陽徳でも、要するに良い事をするというのが目的ですので、その目的に沿っていれば、どちらでも良いと思われます。













2017年8月17日木曜日

【陰隲録】功過格表133 努力しないで異世界はスマートフォンとともにGO!  十善 いい人を紹介しよう⑩













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功格五十条(善行のプラス50項目)

・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一有徳人を薦引す


前回の紹介制会員クラブの話の続きです。


玉の輿




前回で、紹介制会員クラブのメリットを話して来ましたが、問題は、どうやったら上位のクラブに入れるかを検討しなくてはいけません。


しかし、そもそも、紹介されるということは、
対象者が、推薦人から、その会員制の集団のレベルにふさわしい者という、お墨付きを得たということです。

実力にせよ家柄にせよ、それなりの物を持っているということです。

何も持ってない者は、そもそも紹介などされません。

人間は誰しもが、自分よりも上の人間と、おつきあいしたいと思っています。

まあ、中には下位の人間にマウンティングしたいと思っていたり、搾取したいと思っている人間もいますが、
そんな人間は、相手にする必要はありません。

※陰徳のために弱者を世話している人は別ですが。



一般に、開運的に、環境を変えることで開運するというイメージがあります。
それはそれで間違いでは無いのですが、実は、半分間違いです。

その、環境に入る前に元々、共通する因子があるのです。


例えば、下の階層から、玉の輿で上に上がる男女がいたとして、少なくとも、その人は、玉の輿に上がるだけの容姿というレアな価値を持っていたわけです。

※運命学的に見れば、玉の輿になる星(八字だと華蓋とか)を生まれつき持っているのです。


要するに、実力が元であって、上流に入る上手い話は無いのです。






努力




じゃあ、上位に、ふさわしい実力をつければいいじゃないかと気軽に言う人がいますが、
そんな都合が良い話は、そうそうありません。

努力すれば何とかなるというのは、努力出来る者の戯言に過ぎません。
ましてや、才能のある者が努力したら、どうやって凡才は追いつけると言うのでしょうか?

レベルアップと簡単に言いますが、RPGですらモンスターと死闘を経なければ上がらないのがレベルです。

トラックに轢かれ、て異世界転生時に、神様からスマフォとチートスキルを貰わない限り、レベルアップは、凡人には不可能なのです。

※あまり知られていませんが、この地球の成功者は、みんな異世界からの転生者で、地球に転生する時に神様からチート能力を付与されています。




ダメダメばかり言っていてはラチが空かないので、
では、どうやったら上流に紹介してもらえるのでしょうか?

めんどくさいので解決策を先に言うと、人間などという下位種に紹介してもらわなくてもいいのです。

人間よりも高次の存在に紹介してもらえればいいのです。









陰隲録の本文でも、科挙の合格者は、審査基準が天界にある話がありました。


【陰隲録】謙虚中るに利あり⑩ 新世界の神不要論



要するに、紹介制度というのは、人間世界の紹介など、枝葉末節なのです。
ひたすら陰徳を積んで、天の審査簿に載れば瑣末な話なのです。

人間の紹介よりも遥かに上位の存在の紹介を受ければ、人間の紹介などどうでもいいのです。

真の紹介制度というのは、人間ではなく、天による紹介なのです。

陰徳は反映されるまでロスタイムがあるため、下手すると、今世で反映に間に合わない可能性がありますが、死後や来世の紹介先は、今世の上流などとは、比較になりません。

文字通り、異世界にチート能力で転生出来る可能性すらあります。

天に紹介されるように陰徳を積むのが賢い人生です。


ちなみに、もちろん逆もありえます。
今世ですら、逆紹介制の、密告やら陰口などもあります。が、天による逆紹介制もあるのです。

そして、そっちのほうが悲惨なのです。

ちなみに、ちょっと脱線しますが、復讐とか天の裁きや天誅と称して、悪人を倒す正義の味方がいます。

現在進行系で被害にあっている人々がいたら、防止のために良いことですが、そうでないなら、実は、放って置いた方が圧倒的に悪人にとって復讐になるのです。

理由は、陰徳には利子があるため、悪事はこの世で成敗されないと、かなりきついからです。

もっと言えば、生と生の間の審査による振り分けが、圧倒的に生前と較べて、厳しいからなのです。

仏教だろうがキリスト教だろうが、天国地獄の刑年数は、半端ではありません。
※厳密に言うと、キリスト教は振り分けたらずーっと永遠。

どう考えても、生前の善事悪事に割りに合わない年数なのです。

仏教だと億年とかそういうふざけた単位の年数が平気で出てきます。
生前の数十年の刑期とか子供レベルです。


現世の開運や運命転換や悪事による裁きなどは、この生と生の間の審査振り分けに比べると、非常にぬるいのです。

要するに、生前に悪人を処罰するというのは、悪人にとって実は、非常に温情主義なのです。
悪事を清算しないで死んだ場合、現世の処罰などと比較にならない酷いことになります。

そのため、悪人に対する一番の復讐は、悪人の現世において処罰を与えないことです。
悪事の清算をさせないで、勝ち逃げさせることなのです。

で、悪人のことはどうでもいいので、話を戻しますが、
要するに、天による紹介制度があるのです。
現世にもありますが、死後の裁きの方が確実にあるのです。

そこで、紹介先が地獄の獄卒だったら、目も当てられません。
輪廻の中で、生と生の間には、誰しもが、次の転生先に紹介されます。

紹介先が天国か地獄かは、全て自業自得です。


現世で誰にも紹介されない・・・
などと、嘆いている場合ではありません。

遅かれ早かれ、誰しもが次の転生先に紹介されてしまうのです。
上か下か、2つに一つです。

その差は、陰徳の如何にあります。

ちなみに、孔子も論語で、有名な言葉を残しています。



子曰わく、
人の己を知らざることを患えず、人を知らざることを患う。


と。
要するに、他人に紹介されないからなど、どうでも良いのです。
それよりは、自分が他人を紹介出来ない不徳を嘆くのです。
そして、真の紹介制度は、天による紹介制度だということを、理解しておきましょう。






2017年8月16日水曜日

【陰隲録】功過格表132 雄山怒りのワサビ醤油  十善 いい人を紹介しよう⑨











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十善に相当する行為
◯一有徳人を薦引す



所属意識


推薦すると言うのは、この人間社会では、重要なファクターです。

この人間社会では、目に見えない、「枠」があるのです。
それは、国境だったり会社だったり家族だったりしますが、特に後天的に構築した組織は、目に見えない枠、囲いの代表です。

学閥でも趣味のサークルでもそうですが、人間はデフォルトの真っ裸な状態の人間は存在しません。
必ず、何かの組織の所属に属しています。

それは学歴であったり、地位や名誉であったり民族だったりしますが、自分自身の価値はその組織の所属のレッテルに依拠しています。

そして、そのレッテルは、同時に、コネクションの枠となるのです。

同じ所属の人間だけの世界が目に見えないところに存在しているのです。

紹介制というのは、それが、わかりやすく出たシステムです。




美食倶楽部


古今東西、金持ちや貴族だけの紹介制のクラブは、存在しています。
会員制と言えば、今でも普通にあります。

この会員制は、ネズミ講やビデオ屋の会員制までランクが下もあるのです。

が、本来、選ばれた者しか入れない排他的な互助会や上質の芸術を提供する組織です。
※例えば、美食倶楽部とかです。


料理一つ取ってみても、上下のレベルが存在します。
お値段もピンからキリまであります。

会員制でかつ紹介制の店は、味がわかる上流の客だけに提供していれば、トラブルは少ないのです。

醤油にワサビをつけて食べるような客が来ないのです。






組織力


紹介というのは、信用と同義語なので、紹介された客は紹介者の信用で担保されています。
身元がハッキリしているということです。

そして、
このような上流の会員制組織に入るということはそれだけでも、会員の信用にプラスになります。

金持ちは金持ち同士でつるみます。
利権の情報や紹介も同時に行われるため、ますます格差は開く一方です。

易経に同じものが集まるという原理がありますが、金持ちは金持ち同士で、貧乏人は貧乏人同士で集まるのです。

組織というのは、単純に人数の総和の力ではありません。
戦力は数に累乗するのです。

統制の狼の群れは、同数の統制の撮れている羊の群れに駆逐されてしまいます。

金力も同じです。
貧乏人が集まると、ますます貧乏力が強大になり、金持ちが集まると、金力がますます増大します。

そして、別世界を構築し、お互いに交わらなくなります。

これを、易では、天地否という卦で表します。

天と地の八卦ですので、縁起が良いように見えますが、
天は、軽くて、上に上がり、地は、重くて、下に行きます。

お互いに交わることが無いのです。

男女が交わらなければ、人類が滅ぶように、上と下が別世界で交流が無く、
富の再分配が成されなければ、国家は滅びます。


逆に地天泰という、地が上で天が下だと吉の卦になります。



で、長くなったので次回に続きます。












【陰隲録】功過格表131 賄賂のススメ2 十善 いい人を紹介しよう⑧











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功格五十条(善行のプラス50項目)

・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一有徳人を薦引す




ガリガリ君



前回に続き、賄賂の話です。

賄賂は、いい人の推薦先となるのに大変効果的なテクニックです。

しかし、所詮、賄賂などという邪道の方法は、正道の前には敗れ去るのではないか?
という、日本人の民度の高い意見があります。

しかし、これは半分正しくて半分間違っている意見です。
人間の大部分は、賄賂が大好きなのです。

もっと正確に言うと、人間は、自分の快・不快と利害が、善悪の観念と分離出来ていないのです。

自分と言うものを客観的に見れる人間というのは、良く訓練された人間だけなのです。

つまり、人間というのは、自分に得をすることを善と考え、自分に不利なことを悪とする生き物なのです。

これを我利我利亡者と良います。
人間はすべからく我利我利くんなのです。







賄賂が有効な理由もここにあります。

賄賂で便宜を図る人間は、実は、自分が悪いことをしているという自覚に乏しいのです。

なぜならば、自分はいいことをしていると思っているからです。
善人に対して、恩を返すという義の行為をしていると思っているからです。

我々は、幼少時からの教育により、人に迷惑をかけるな、人に親切にしなさいという刷り込みを受けています。

そのため、他人から賄賂を貰うと、それが善行を受けたように錯覚してしまうのです。
つまり、この人は自分に親切にしてくれるいい人だと。

もちろん、まともな人はそんな手にひっかからないのですが、問題は、人類の中で、まともな人は少数だということです。

しかも、そのまともな人ですらも、恩義という鎖に縛られます。

返報性の原理は、今では有名ですが、それだけ強力な心理的要因なのです。

三国志で関羽が曹操の接待攻撃に恩義を感じて、後に曹操を助けてしまうのですが、一宿一飯の恩義と言われるように、たとえ、悪意のある賄賂でも、人から援助されるというのは、相当な心理的な縛りになるのです。


ましてや、まともな人間でない大多数の人間は、賄賂を貰うと、自分のとって快なので、その人を善と認識してしまうのです。

この快・不快、楽・苦のシステムは、前から言っているように、人間の認識の全てを支配します。
およそ、仏教でも苦のテーマが基本にして奥義なのと同じでう。
また、このテーマは詳しくやりましょう。
重要なテーマは何回もやります。





前回にも言いましたが、天に宝を積むという行為も賄賂の一種なのです。

陰徳も然りです。

そうすると、賄賂こそが、陰徳であり、善行なのです。

陰徳は、アフリカ難民にこっそり寄付するような見えない行為ですが、陽徳としての賄賂もやってることは同じです。

陰徳も陽徳も、両方やって陰陽の徳が揃います。

さらに言うと、人間の器の大きさというのは、この徳の量によってきまります。

一家を養う物よりも天下万民を養うことの方が器は大きいのです。
つまり、いかに賄賂の量を大きくするかが、人間の器の如何なのです。

百万円の賄賂を贈るよりも、百億の賄賂を贈る者の方が器は大きいのです。

何千兆円も陽徳陰徳で、世界の恵まれない子供に賄賂を贈るものがいたら、死後、神として崇められるレベルです。

人間、小さなままではいけません。

大志を抱かねばなりません。

少年でなくてもよいのです。
青年でも、中年でも、老年でもいいのです。


世界一、賄賂を贈れるような巨悪になるのです。

このブログでは、泥棒だのネズミ講だの悪党になる道を提示していますが、賄賂も同様です。
億の単位の円では小物なのです。
兆の単位、京の単位で、賄賂をするのです。