2017年3月6日月曜日

【陰隲録】功過格表⑭ 怨霊はつらいよ 五十善 家を絶やさないこと。⑤


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はじめに(ご挨拶とこのブログの目次・地図)


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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。


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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

五十善に相当する

○一嗣を延続す。



悪霊退散!悪霊退散!
怨霊、ものの怪、困った時は
ドーマン!セーマン!ドーマン!セーマン!
すぐに呼びましょ陰陽師 レッツゴー!


さすが、我が国のイデオロギーの根幹に関わるテーマですね。
正直、現代人の豊河は、ぶっちゃけ家系とか、どうでもいいのですが、
しかし、困ったことに、個人レベルの開運はどうしてもこの話にからまざるを得ません。

仕方が無いので、この話をさらに、追求してみましょう。



当てにならない神仏



日本は、昔から怨霊対策のために宗教をガンガン入れて行きました。
とにかく、怨霊(大自然の天変地異)に対する封印技術を欲してきたのです。

人間の政治が良くなれば、天は平らかになるなどという戯言は信じてきませんでした。
自然は、人間の都合なんかに左右されないからです。

自然に対して、何とか成るのは、人間を超えた力のみです。
どうせ無駄と知りつつ、あがき続けてきたのです。

そのため、民が飢饉(と重税悪政)で飢えていても、政治を直すことをせず、神社仏閣に祈祷させるばかりという、ダメダメなことをしていました。

天変地異に加えて、政治がダメなら、国は乱れるに決まっています。
仏教と言う、世界でも屈指の高度な教義と術体系を持つ、宗教OSを導入したにも関わらず、国内は、奈良、平安、鎌倉と悪くなる一方。
あげく、戦国時代にまでなってしまいます。

もっと言えば、日本の歴史は大半がずーっと内乱ばっか起きていて、起きていない時は、悪政で民がバタバタ飢えて死んでいます。

正直、全く役に立ってないですね仏教(と神道)。
少しは、神仏と人間の関係者(神主と坊主)は、恥と言うものを知って頂きたい(上から目線)。

さて、そんな役立たずの仏教ですが、さすがに個人レベルでは、少しは役に立ったようで、家系に先祖代々祟る、悪霊怨霊をゴーストバスターズしていました。

仏教が葬式仏教、つまり檀家制度となり、地域の役所扱いになった江戸時代頃。
浄土系の宣伝広報が、南無阿弥陀仏の功徳で、ゴーストバスターズする話が、巷に広まっていきます。

要するに、今で言う、テレビのスピリチュアル番組とかです。
オウム以前から、ムーとかありましたし、漫画でも、霊能者漫画とか、密教漫画とか昔から周期的にありますが、それと同じです。

戦後は、この手の話が、オウム事件前後を除いてずーっとされていますが、要するに、スポンサーの宗教団体のプロパガンダなのです。

彼らは金はいっぱい持っているので、こういう宣伝を地味に続けて、我々の脳みそを洗脳しているわけです。

現代では、この手の話が好きな人は大抵、小さい頃からこういう洗脳をメディアで受けているわけです。
テレビや漫画を通して、霊がいると言うこと(あとゴーストバスターズとして)を、当たり前のように認識させるのが狙いです。

もちろん、将来の、宗教教団の信者の予備軍としての狙いがあります。

今、このブログを読んでいる貴方も、当然、小さい頃から洗脳されてきた、その1人です。

騙されてはいけません。
霊だの先祖供養だの怨霊だのは、あなたを騙して搾取するための、宗教のプロパガンダです。

なんか、前にも言ったような記憶がありますが、
信じられるものは、このブログだけです。
豊河だけを信じるのです。

他のは、全部貴方を騙す悪魔の言葉なのです。

信じるのです・・・。
信じる者は救われるのです・・・。

さあ、豊河がパワーを入れた御神水(ペットボトル一本一万円)を購入するのです・・・。
清められた米と野菜(一キロ10万円)も毎月定期的に購入するのです・・・。
心と体が浄化されるのです・・・。


罪深い富も、浄化する必要があります・・・。
手持ちの預金残高と、不動産を手放すのです・・・。

直接布施として渡すと、税務署がうるさそうだから、間にペーパーカンパニーを挟んで処理するのです・・・
善意の第三者(自称)を何人か通して、マネーロンダリングすれば、問題は無いのです・・・。

開運のハンコも使うのです・・・。
このハンコを実印と銀行印に登録するのです・・・。
もちろん、世界に一つしか無いハンコなのです(目をそらしながら)・・・。
なぜか、そのハンコが乱発された空手形に押されまくっていて、ベンツとか取り込み詐欺で現物が現金化されているとか、そのようなことは無いのです・・・・。


信じるのです・・・。
信じる者は救われるのです・・・。




【世紀末の荒野でモヒカンに人権があるのか無いのか?それが問題だ】



死してなお この世に未練
残せしは 魑魅魍魎と
成り果てる その悪しき血を
清めるのが 陰陽の道

で、祟る方もそれなりの事情があるのですが、祟られた方の家も、やはり一言も二言も、言いたいことはあるでしょう

そもそも、直接の当人に言えやボケ、関係ない子孫の俺らに祟るなやと、まあ当然の理屈です。

しかし、恨んでる方は、もう理性とか無くなってるので、そもそもの対象も、子孫とか家族も巻き添えにした方が、恨み先のターゲットに、よりダメージを与えることが出来るというこれまた、ろくでもない理屈で動いています

それどころか、別にもう、恨みの対象自体が、個人や一族を超えて、ひたすら全てを呪ってやるという、香ばしい向上心を持つ怨霊もいます。

普通に考えたら、ツッコミどころがある話ですが、そもそも、話が通じるような輩は、怨霊になんかなりません。

もうそんな段階はとっくの昔に通過しているからこそ、先祖代々祟るような、迷惑千万な存在になっているのです。

まあ、そうは言っても、関係ない子孫に祟るのは、如何なものかと言うのが現代人の、観念です。

もっと言えば、出自で差別するなと逆に、リベラルな世間の皆様から、お叱りがあります。

~の家に生まれたから、先祖は犯罪者だから差別してもいいというのは、現代ではアウトでしょう。


ただし、そんなことを言っても、
「一族郎党根絶やしじゃー!」
と荒ぶりたまえる怨霊様には、そんな言い分は通用しません。
そもそも、今の時代の人じゃないことが多いですし・・・。

で、こういう悪鬼怨霊を鎮める、霊能者物の話は世間にいっぱいありますが、私が見たところ、大抵、解決は二パターンあります。

①怨霊(呪ってる怨霊ライフも、もう飽きてきた怨霊)
「もう呪うのは苦しいから早く成仏したい・・・」
 →霊能者が成仏させる。

②怨霊(成仏などするものかあああ!◯◯家の者どもは、根絶やしじゃー!と元気いっぱいの怨霊)
 →霊能者が強制成仏させる。

の二択です。
※後者の場合は、霊能者がヘボなため、結局、解決しないこともあります。


要するに、後者は、もう話なんか通じる輩じゃないので、最悪、成仏じゃなくて、消滅させるということですね。

で、実は、ここらへんの話は、結構、霊能者や坊主によっても見解の相違があります。
要するに、こういう霊にも、人格や魂を認めるのか否かという意味不明な話になるからです。

というより、以前もチラッと述べた、中国思想の魂魄の概念では、人間は死んだら、魂の方はとっくに天に上がってしまいます。

要するに成仏していたり、輪廻転生に行っちゃってるのです。
地上に残ってるような悪霊や怨霊は、現世の人間の残りカスのような存在と見るのです。

この考えに従えば、一般の霊とか悪霊とか怨霊とかは、もうゴミ同然です。
いくら、彼らに人格がありそうな印象があっても、ひたすら、壊れたレコードのように、生前の感情をリピートしているだけの存在だと言うことになります。

一見、自我を持ち、会話も出来る(話が通じるとは言っていない)のですが、それは人間扱いする必要は無いと言うことです。

だからもう遠慮なく、デリートしていいんだとなりますが、
しかし、やはり日本は言霊の国、ロボットにすら人格と魂を認める国民性なので、あっさりと消滅させるのは、彼らも、気が引けるようです。

怨霊とかにも人格や人権を認めて、成仏させてやるという方向が基本っぽいのです。

強いて言えば、現代の法学で言うところの、加害者の人権問題みたいなものですね。
刑罰も、加害者への報復目的ではなく、更正目的と言ったところでしょうか。



【普段から不断の努力】


で、今書いていて何ですが、というより、この問題って、実はぶっちゃけどうでもいいのです。
だって、別に怨霊の人格とか人権とか、どうでもいいではありませんか?(非道)

実は、(あまり言われてないということは誰も気づいていないのか)この問題の、一番重要な点って、
ぶっちゃけ、こんな怨霊とか霊とかでは無いのです。
実は、もっと重要なポイントがこの話にはあるのです。

何が一番問題なのかと言うと、要するに、
「霊とか怨霊とか魂魄の魄とかが、残りかすのゴミで、どうでもいいものである」
こういうロジックがまずあります。

で、なら、では「どうでもよく無い物があります」よね?
という話もまた出てきます。
当たり前です。

そうすると、
「どうでもいいものと、どうでもよく無い物に、何の違いがあるんですか?」
というが展開されます。

抽象的な言い回しですので、わかりにくいと思いますが、要するに何がいいたいかと言うと、
霊魂の残りカスの怨霊とか魄と、我々の魂の違いって何?
という話です。

もっと言えば、前者の残りカスが、自律した存在でなく、価値が無いのだったら、それは我々の魂も同様ではないか?
という嫌な論理展開のことを言っているのです。

この、一見、どうでもいい話(怨霊の人権って何?)は実は、かなり奥が深く、今適当に思いつくだけでも、

①動物の人権(動物権?)を認めるか否か。
 ※例えば知能が高いイルカなどの人権を認めるかなど

②ロボットやAIの人権を認めるか否か。
 ※ロボット三原則は!?

③そもそも、生命や意識や人権とは何だ?
 ※イルカとAIと人間の差異は何だ?
 
④人間の意識自体、「諸法無我」により、自律した存在ではなく、怨霊やロボットと同じく、ただの外部反応に適応する
どうでもよい存在ではないか?

と、ヤバゲな問題に話が及んでくるのです。
一つ一つに、詳しく話すと、もう、永遠に話が終わらないので(今は)掘り下げませんが、要するに、人間の存在意義に関わってくる話なのです。


下手をすれば、この問題に関して、リベラルな方々がデモを起こしてしまうかも知れません。
凶悪犯やイルカですら、人権を求めるデモが起きるのです。
人類普遍の権利を達成するために、不断の努力が求められるのです。

そもそも、怨霊はマイノリティです。
生前は、理不尽に殺され、死してなお、正義を遂げんとすれば、被害者ヅラした加害者が、坊主や陰陽師と言った金で魂を売る輩に、不当な干渉を受けるのです。

こうした社会的不平等は是正されなければなりません。
もっと、怨霊に優しく、光り輝く怨霊ライフを歩めるように政府に働きかける必要があります。


「怨霊を虐殺するなー!」ドンドンドン(太鼓の音)
「陰陽師は怨霊に謝罪しろー!」ドンドンドン(太鼓の音)
「政府は怨霊の人権を認め、立憲主義を遵守しろー!」ドンドンドン(太鼓の音)

怨霊の人権は政府(陰陽師は当時の公務員です)の非道な弾圧に屈しないのです。
隷従の温良をかなぐり捨てて、
正義の音量を上げて、
権利の恩領を勝ち取るのです。


政治思想史には、21世紀の政治社会問題として、怨霊の権利の向上が叫ばれ、世界の憲法上、初めての、
「怨霊の人権(怨霊権)」が日本国憲法に追記されることになった。


怨霊は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が怨霊に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の怨霊に与へられる。

今こそ、全国の怨霊が立ち上がる時です。
怨霊の怨霊による怨霊のための国のために立ち上がるのです。
この一歩は小さいが、怨霊にとっては偉大な一歩であるのです。
怨霊の世に熱あれ、怨霊に光あれ!
※そして光の中で成仏して消滅する怨霊たち。つまりニフラム


で、そして、今日も、この項目の話が終わりません。
なんか、メモだけでも、あと数回は続きそうな勢いです。
この調子で、善悪100項目、終わるのでしょうか?

先行きが全く見えません。
まあ、別にどうでもよいのですが。

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