2017年3月2日木曜日

【陰隲録】功過格表⑪ 対けものフレンズ調査兵団 五十善 家を絶やさないこと。①




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はじめに(ご挨拶とこのブログの目次・地図)


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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。


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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く


五十善に相当する


○一嗣を延続す。 


ようやく百善の三項目が終わりました。
ここまでで、もう功過格編十回目です。
果たして、百条終わるのでしょうか?
長期連載は、読者の人気投票が無くなれば、連載が終わるのが少年ジャンプのシステムです。

が、この連載は豊河が勝手に行っているため、豊河の心が折れない限り延々と続くのです。
果たして功過格は終わることが出来るのか?
豊河が飽きてエタ―になってしまうことを防げるのか?
出来る
出来るのだ。
(たぶん)




【身分制度】

フェミニズムに喧嘩を売ってきた内容でしたが、今度は、個人主義者に喧嘩を売っています。
現代の価値観に喧嘩を売り続ける、明代の支那人の異端の教義。

そして、そのとばっちりを受ける豊河。
ぼ、僕は悪くない・・・!
悪いのは支那人です。(責任転嫁)


○一嗣を延続す。 

小難しい字を使ってますが、要するに、家が絶えないように、跡継ぎをつけてやるということです。
ここで言う、家は、血の繋がった子孫を絶やさないということです。

大きく解釈すれば家制度です。
つまり現代の会社システムの維持とも言えます。

昔は、身分制度で、会社・企業と家は同じ物ですので。
インフラ維持の観点から、インフラを担っている企業を潰さないと言う社会主義的な意味もありました。

世の中には職業や階層というものがあり、我々は現代人ですから家に縛られずに、職業選択の自由(アハハン♪)で、好きな職業を選べます。
(あくまで選べるだけでその職業につけるかどうかは別ですが)。

しかし、そもそも職業選定が流動化しているのはマイナーです。
実は人類の歴史では、少なくとも文明が始まってからはあまりメジャーではありませんでした。
理由は、当然、昔は(実は今でも)身分制度があったからです。

その身分で無いものは基本、その職業につけません。
外部から可能なパターンは十代で、奉公で入り、内部から出世することです。
しかし、それでも、その家に生まれたサラブレッドには勝てません。

生まれた家という身分、社会階級というのはそれほど堅固なものでした。
なぜなら簡単に言って、この身分制度という物は、社会維持のために存在しているからです。
わかりやすく言えば、実力主義で身分が決まるならば、殺し合い、そして戦争で勝負がつくからです。

身分制時代は、現代人の我々が見ると、ただのディストピアですが、それでも平和な世界だったのです。
また、最低限のセーフティーネットがあったのです。

少なくとも、戦乱の世と比べて、どちらがいいかと言われれば、例え、どんぐりの背比べとしても、まだディストピアの方が良いのかも知れません。

例えば、我々がゲームの世界で知っている三国志なども、英雄達の血湧き肉躍る世界観と思いきや、普通に当時の中国の人口が半減している時代です。

先の大戦でも、我々、日本人の若者人口がごっそり消えています。
庶民でさえも、家が焼かれた人が万といたのです。

そのため、戦乱に比べればまだ、身分制度の息苦しい平和の方がマシという、人類の判断なのです。
ここに、身分制度を是として支配層を護持する、大義名分が存在します。

そして、身分制度というのはそのまま、職業の分担を意味します。
頭脳労働担当者、軍事力担当者、財政担当者と、おおざっぱな国政担当の区分だけでも、これだけの区分があります。
細分化すればとめどなく増殖するでしょう。

そして、これ(身分)が固定化する理由は簡単です。
権力者の自己保全です。

もっと言えば、特権階級が自分の地位を守るためにあるのです。
身分が固定化すれば、自分の地位は奪われません。
当たり前の話です。

しかし、上記のようなことだけだったら、そもそもの発生がなりたちません。
戦争という遺伝子の消滅のリスクを回避するためという理由だけしたら、そもそも戦争など起きません。

人間は、自分の種を遺すという絶対的な使命があるのです。
どんな社会的システムだろうが、この命題の前には、風の前の塵に同じです。
戦争防止以外の理由で、この身分制を是正する理由があるはずです。


では、なぜこのような身分制度が発生したのでしょうか?




【逃走から相当遠そうな闘争】


この答えも簡単です。
結局、同じことの繰り返しになりますが、
「身分制度があったほうが、昔の時代は、種の生存率が高まるから」
です。

と言っても別に難しい話ではありません。
単なる効率性の話です。


今でこそ、人類は地球の他種族を克服しました。
重火器や近代兵器の前には、例え、恐竜が出ようが、ドラゴンが出ようが瞬殺するでしょう。
スライムなどは論外です。
(大魔王バーン様だと厳しいかも知れませんが・・・)

我々人類が、猿だった頃、テリトリーは木の上でした。
のこのこ地面に降りてうろちょろして、野犬とかに襲われたら目も当てられません。

猿も木から落ちると、気軽に我々人間は口にしますが、猿(人間の祖先)からすれば木から落ちることは、イコール死を意味したのです。

遺伝子は長い時間遣った遺伝子の方が、強固に生き残ります。
人類になる前に、樹上で生活していた時代の、木の上は安心という遺伝子が残っています。

だからこそ、
木は猿(人)の「休」む場所であり、
木の上に親子三人の簡易な家(せいぜい枝の交差)を作れば「巣」になり、
木の共同体から追い出されて、木に入れなければ、「困」るのです。
木から落ちれば、即ダメになり、没してしまうのを「殺」と呼ぶのです。
※ちなみに、私の無意識が、適当に言っているので本気にしないで下さい。

そんな、猿だった人類も、武器を持つという進化の結果、ようやく陸上の平地で他生物に伍することが出来ました。
人類の世界征服の始まりです。

世界征服と言うと、狂人の独裁者の妄想に思えますが、人類の誕生時期から、種の闘争は始まっているのです。
死ぬか生きるかの闘争です。
そこに逃走は許されません。

領土紛争は他生物との逃走なのです。
征服こそ、種の闘争なのです。

そして、この征服への闘争遺伝子の執着が零落すると、軍人の制服への執着(軍国主義)になり、さらに劣化すると、女子の制服への執着に繋がるのです。
制服への征服(Say!Fack!)なのです。

現代日本の淫行犯罪が絶えないのは、全ては太古の遺伝子の為せる業なのです(遺伝子に責任転嫁)。



【対けものフレンズ調査兵団】


さて、そんなこんなで、人類、平地に降り立ち、武器と火を持って他種族と争います。
幸い、恐竜などの超大型の捕食者は、一億六千万年前に、綺麗さっぱり絶滅しているので、後は雑魚ばかりです。

まあ、雑魚とは言っても、虎とか熊とか、マンモスとかイノシシとか、油断するとこちらが、コロリとやられるモンスターですが、恐竜ほどではありません。

もはや、集団で武器を持った人間種族の敵ではありません。
順調に駆逐して食料にしてきました。

もはや人間種にとっては、自分以外のどの動物だろうが敵ではありません。
平等に雑魚なのです。
そこに仲間はずれはありません。
けものはいてものけものはいないのです。
(流行りに便乗)

さて、そんな猿時代の話が、だから何だという話ですが、要するに、この段階、つまり家族グループレベルから種族(トライブ)に移行するに辺り、人類は共同作戦をとってきたのです。

狩りという組織行動は、必然的に、今まで個人で狩猟採集していた時代とは、別次元の生き方が求められます。
即ち、仲間との仲良くやっていくコミュ力です。
もっと言えば、中途半端な猿人間からさらに一段、進化したレベルです。

これは、今まで家族レベルだった時代のスキルとは訳が違います。
進化の凄まじい臨界点を象徴するスキル、
「言語」の獲得です。
言語がいかに凄まじいスキルかは、説明不要と思いますが、後の「文字」の前段階の、超絶重要スキルです。

家族レベルの少人数組織だったら言葉はいりません。
(今でも、熟年夫婦が、「おい、あれ」「はいはい、あれですね」で通じるのと同じです。)

家族レベル以上の人数になると、途端にコミュ力が必要になります。
なぜなら、家族以外は他者だからです。
「おい、あれ」で通じる仲でなければ明確な情報を伝達する必要があります。

これは、狩りという「戦場」では死活問題になります。
狩りの真っ最中に、右と左の言葉の意味が違っていたら、下手をすれば全滅します。

そしてさらに人数が増えれば、必然的に階層が生じます。
理由は簡単です。

統率の問題です。

あらゆる企業や軍隊は、チーム制という数人のチームで動きます。
そして、そのチームをまとめ、さらに、まとめ・・・と、階層構造になります。
なぜ、そうしなければならないのか?

そうしなければ、大軍は動かせないからです。

そして、大軍を動かさなければいけない理由が、人類の発祥時は、大型動物との戦闘だったからです。

一人では勝てない戦も、みんなのパワーを集めれば、勝利出来るのです。
悟空だって、世界中の人から元気玉を集めていました。
それと同じなのです。

そして、その人数を効率よく統率するのが階層型の組織です。

兵法の基本書の孫子も、

凡そ衆を治むるは寡を治むるが如し、分数是れなり。

と、チーム編成を基本としています。
一人が10人以上の集団に命令しても、数を頼みとして聞かないからです。
また、個人が、管理しきれません。

そして、そのチームを複数束ねて、一人の中間管理職が管理し、複数の中間管理職を、一人の上流管理職が管理するのです。

こういう構成にしないと、人間は管理しきれないからです。
具体的に言えば、心理学では「マジックナンバー 」と呼ばれ、人間が管理できる数は、7(±2)と言われています。

一つのチームの人数が大体そのくらいです。
そして、一人の上位者が直接権限するチーム数も同様なのです。
ピラミッドは数千年前からありますが、あれは人類のシステムの象徴です。

そして、ここまでくればもうお分かりかと思いますが、身分の発祥は、ここにあります。
要するに、支配者が意味もなく民衆を虐げているのではなくて、元々は、必要があってそうしていたのです。

外敵を倒すために、大人数がバラバラに特攻したのでは、勝てる戦も勝てません。
大型動物という巨大な獣を倒すために、組織化したフレンズが軍隊なのです。

つまり、VSけものの、フレンズなのです。

すごーい!
きみ(人類)は武器と集団戦が得意なフレンズなんだね!



そして、オチがついたところで、またこの話は次回に続きます。







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