2017年3月14日火曜日

【陰隲録】功過格表㉒ 諸子百家の一人、赤子! 五十善 養子を育てよ①




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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

五十善に相当する

○一の倚るなきを収養す。



今日からようやく世継ぎ項目の次の項目です。

「一の倚るなきを収養す」

「寄る」の難しい漢字版です。「倚る」。

キーボードで、変換しても出てきません。



つまり、血のつながりの無い子供、養子を育てるということですね。

拾ってきた猫とか、ヒモ男とか愛妾は、たぶん含まれないような気がします。

まあ、猫はかろうじて善行ポイント50よりは大幅に減少するも、一応は善行になりそうな気もしますが・・・。




【子供ビジネス】


基本的に、人間は、他種の生物に比較して、幼生時の庇護が必要な時期が異様に長い生物です。

生まれてから二、三年は雑魚同然です。

20歳までは子供法律で決まっているように、他種に比べて、親の養育期が長い特徴があります。

哺乳類はこの傾向が強いのですが、人間は段違いです。

人間が、人の間に生息するという生き物であるという、デフォルト状態が、この時期とも言えます。



この養育期は、基本、親が面倒を見ますが、逆に言えば、親がいないと、かなりまずいということでもあります

庇護者が存在しなければ、生きていけないからです。

さすがに10代になると、1人でも生きていけますが、それ以下だとまずアウトです。



人間種族は、現代の都市生活者なら、あまり異種族による強襲は、あまりありません。

しかし、人間は、同種による殺し合いが、最も多い生き物でもあります。

弱肉強食が根底にある人間世界では、弱者である子供がよく狙われます。

裏社会の、少年兵士、少女売春、人間牧場、臓器売買、医療実験・・・等々のダークな話題の多さはそれだけ、子供が対象になりやすいということでもあります。



人間というのは、労働力のピンはねにしろ、人体にしろ、基本、利益を出しやすい商品です。

人材派遣業という奴隷制度が、超単位の利益を日本で出していることがそれを証明しています。

ましてや、子供でしたら、扱いやすいので尚更です。

扱いやすい理由は、世間を知らないために、洗脳しやすいのと、腕力が無いからです。



上記を踏まえると、人が、「子供が大好き」という場合、純粋に好意で言っているのか、商品として好きなのか、性的な意味で言っているのか、食欲の目で言っているのか、状況によって、大きく変わってきます。

信用とは、同じ言葉でも、誰が言ったかによって変わってくるものです。

「子供欲しいなあ・・・」という言葉は、新婚夫婦のカップルが言ったなら別にいいのですが、不審人物が言うと、途端にポリスメンを呼ばなければいけなくなります。




上記の理由のため、人間の幼生時は、保護する必要があるというのがわかります。





【赤の他人】



前述した通り、基本的に子供は、普通、親が育てます。

虐待するようなろくでもない親も、ナチュラルに存在しますが。

それでも、親がいないと子供は死んでしまいます。

衣食住があるか無いかで、生存確率は格段に上がるからです。



しかし、親がいない状況というのは人口比から言って、そう多くあるものではありません。

何故か、自分の子供を、見捨てずに育てるというのが、生物の基本です。

現実に、大半の自分の子供を育てているのが人類です。

もちろん、ごくたまに、子殺ししたり、初めから堕胎したり(水子項目参照)してるのが数割いますが、それでも過半数以上は、自分の子供を育てています。

自分の子供は、やはり遺伝子的に近い物があるのでしょう。

大半の親は、自分の子供をちゃんと養育します。



例え、いやいやながらでも、社会上の圧力というものが、人間社会には存在します。

万が一、子供を車中に置いて、パチンコに行っている間に熱中死したら、社会から怒られます。

社会上の圧力というものがある限り、自分の子供を養育するのが人間です。

自分が産んだ(産ませた)赤子は、赤の他人にはなれないのです。

もしかすると、教育次第で、国外追放の、アカの外人にはなれるかも知れませんが・・・。



まあ、それでも日本人である限りは、大丈夫です。

なにせ、日本人であれば無条件に、陛下の赤子であるからです。

老いも若きも、男女の区別なく、大日本帝国の赤子であるのです。

特に、関市にお住まいの赤子は、積尸気冥界波を撃てるようになるでしょう。






しかし、ここに一つの条件があります。

育てるのはあくまで自分の子供ということです。

では、自分の子供で無い場合はどうでしょうか?



大抵の人間は、自分の子供以外の血の繋がらない人間を、わざわざ育てません。

親戚や、托卵や、子供に恵まれない夫婦や、孤児職業や、裏社会の人間で無い限りは、他人の子供などは育てないのです。

ここに、陰徳の尊い責務(付け入るスキ)が生じます。







そして、また次回に続きます。




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