2017年3月22日水曜日

【陰隲録】功過格表㉚ 特殊性癖の中でも難易度の高いレベル 五十善  野ざらし死体を埋めよう③






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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

五十善に相当する

一の主なき骸を埋む





【天地否】


人類の歴史で、世界枢軸時代の、宗教が出てきてから、物質は、あまり重要な要素ではなくなりました。

世界宗教の特質は、徹底した二元論です。
霊物二元論、霊肉二元論です。

要するに、現世や肉体はどうでもいいものなのです。

もっと言えば、唾棄すべき物に成り下がりました。

セックスを含めた生命の繁殖は、肉欲という下等な欲望を象徴するものなので、当然、弾圧対象です。

宗教が権力を握ると、必ず、清い魂・精神という反肉体の教義が出てきます。

贅沢は敵だという戦時中のスローガンが普通になるのです。


ここらへんは、以前も指摘した処女信仰にも繋がります。
生命イコール肉欲イコール快楽が大嫌いなのです。


現在の資本主義とは逆方向の、思想ですが、このため、少しでも便利な社会にしようという発想は、出てきません。

※マックス・ヴェーバーなどはプロテスタントの倫理が資本主義を産んだとか、ユダヤ人の手柄を横取りしていますが・・・。

自分の肉体に鞭打って、快楽を否定します。
快楽の否定は、そのまま裏替えれば、苦行の推奨にもなります。

以前にも苦行の話はしましたが、精神性上位の考えは、必ず、上下の陰陽で、肉体の否定に繋がります。

否定しなくても、下位に見ざるを得ません。
下位に見れば、やがては否定になります。

肉体は当然、五欲がある存在です。
なので、それを否定するとなれば、快楽や現世の地位名誉の否定となりますし、苦行万歳となるのです。

この二元論は、必ず貧血を引き起こすと歴史で相場が決まっています。
非生産的だからです。

易で天と地の八卦が合わされば、否という否定的な卦になります。
天地はめでたそうなのになぜ否なのか?
理由は簡単です。
天と地はそれぞれ上に下に言ってしまうので、永久に交わらないからです。

陰陽は全て、二つの陰陽が接触するところから全てが始まります。
男と女が接触しなければ人類は絶滅してしまいます。
身分制度や搾取が果てしなく続けば、やがて革命や戦乱が起きます。



【マッチポンプ】



元々、ローマ帝国に弾圧されていたユダヤ人が作った排他的一神教のユダヤ教は、ローマ帝国に公認宗教となって、初めて完全体となりました。

温暖化で豊かな世界ではなく、枢軸時代の寒冷化で大多数が貧困の地球環境では、現世否定のルサンチマン宗教が、伸びやすいのです。

しかし、一般のイメージとして、基本、貧困な時代には、現世利益の宗教のほうが伸びやすいのでは?
と思いがちです。
が、それは間違いです。

今の日本のような平和で豊かな社会だから、我々はそう思うだけなのです。

実は、イメージに反して、豊かな時代の時は、こういう反現世利益宗教は伸びません。
もっと金儲けを推進してくれる宗教か、それとも出家や超能力信仰と言った個人のエゴを補填してくれる宗教が伸びます。

※これは、日本ではバブルの時のオウムがわかりやすいでしょう。



人類の歴史は常に戦乱と奴隷身分制度と飢饉と貧困です。
一神教はその排他的な教義システムのため、戦争を引き起こしやすく(利用されやすく)、上記の地獄をマッチポンプで作り出します。

もう現世利益信仰ではどうしようもない状況では、庶民は、豊かな時代には目が行かないような反現世の宗教に向かいます。

何度も例に出している鎌倉仏教がそれです。
もう、現世に期待出来ないので、来世に期待するしかないからです。

自力よりも他力の宗教が人気が出るのです。

キリスト教は、戦争をマッチポンプで起こし、絶望した民をキリスト教に回収するという手法で大きくなって行きました


で、ここでようやく本題に入るのですが、何度も言うように、要するに、宗教は肉体が嫌いなのです。

で、連鎖的に今回のテーマの死体の話になります。
死体は当然、肉体ですので。
まあ、当たり前です。





【大好き・・・♡(死体を見ながら)】



さて、今までの論理展開ですと、宗教は死体が大嫌いだと言う話になります。

まあ、実際、そうです。
我が教団は、死体が大好きです!
などというネクロフィリア(屍体愛好)な宗教があったら、それは邪教です。

宗教でなくても、一人間としてあまりお付き合いしたくない類の方でしょう。


宗教上でも、死体は、普通、腐敗する生ゴミとして忌み嫌われています。
聖なる神殿にそんなものがあったら、穢れとして即刻排除されます。

天上の聖域には、地上の穢れた肉体のさらに腐敗した物などは、まさに天敵です。

宗教イコール反死体思想です。


しかし、この一般論には一つの穴があります。

世の中は全て陰陽で構築されています。
本音と建前、表と裏があるのです。

実は、宗教の中でも、世界宗教、つまり反自然の一神教は、死体が大好きなのです。

もっと言えば、世界宗教は、ネクロフィリア(屍体愛好)教なのです。

人類の半分は、ネクロフィリア(屍体愛好を信じているネクロフィリア(屍体愛好信者なのです。



そして、問題発言を残したまま、次回に続きます。

2 件のコメント:

  1. いつも楽しく拝見しています。
    ご存知のことと思いますが、天台宗浄土派の空也上人は、死体を集めて燃やしていたとされていますね。
    このブログでも度々言及されていますが、当時の都市部は、飢饉ともなれば溝に死体が落ちるような無法地帯で、この死体が原因で、疫病の蔓延を促していたそうです。
    浄土系の仏教が人気になった一因として、当時既に公認であった仏教機関がこういった汚れ仕事をしなかったの対して、浄土系の無名法師が積極的にこういった汚れ仕事をしてたがあったのではないかとの説もあります。

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    1. 管理人の豊河です。
      コメントありがとうございます。

      本文では割愛していますが、やはり死体処理という穢れ仕事から部落問題にリンクします。
      そこから、さらに浄土系と部落の関連性も関わってきています。

      現在の産廃や原発や派遣などもそうですが、汚れ仕事は裏社会の利権です。
      表の権威が崩壊する時には裏が表に出てくるというわかりやすいサンプルです。
      とは言え、浄土系も戦国時代にもなると、権威になって戦国大名化してしまいますが(笑
      部落どころか皇族貴族の天下りがトップを務めるような立身出世です。
      以前の記事にも述べた、皇室の系図ロンダリングのサンプルでもあります。

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