2017年7月14日金曜日

【陰徳と潜在意識】宗教から見る自己啓発①







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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。

【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】のシリーズ記事一覧はこちら









今日は、自己啓発と陰徳との関係を考察してみましょう。
開運にはこの問題がよくからみます。

というより、潜在意識開発で開運は可能なのか?
命運は自己啓発で更新出来るのか?
という問題です。




コケの一念、岩をも通す





皆さんは、自己啓発に良く頻出する、

「本人が強く思ってることが実現する」

という話をご存知でしょうか?



人間には潜在意識があって、強く願うことは実現するのです。
人間には無限の可能性があるのです。
富も貧困も病気も健康も、本人が思っていることが実現するのです。

自分が運がいいと思っていれば、本当に運がよくなるのです。
逆に、運が悪いと思っていれば、本当に運が悪くなるのです。
口癖のように、ぶつぶつと自分は運がいいと言っていると本当に運が良くなってくるのです。



大嘘です。




騙されてはいけません。


世界は、人間のちっぽけな意識など、一ミリたりとも関係なく動いています。
信じていれば、夢が叶うなんてことを信じて良いのは、小学生低学年までです。
今時、十代の少年少女ですら現実を知っています。

ましてや、大人になったら現実を直視しなければいけません。


米帝相手に、神風が吹いて日本は勝つだの、
尊師は最終解脱者だの、
韓国は世界に愛される国ニダの、
本人が一生懸命本気で信じても、現実とは一ミリたりとも関係ありません。




大衆は、いつの時代も、自分が苦労せずに、金持ちになることを望んでいます。
汗水垂らさず、願うだけで、楽勝に大金を手に入れたいのです。


そして、そんな大衆の下等な欲望に媚を売るビジネスは、いつの世も存在します。
それが成功哲学だの自己啓発だの言う、ビジネスです。

念仏を唱えるだけで成仏できると言う、お手軽修行で、
本来、修行と寄進が救いに必要な仏教道の市場で、愚民に大ブレイクしたように、
いつの世も大衆受けする、ビジネスのテンプレは共通しています。


ゴールドラッシュの時代で、一番大もうけをした人間は、金を発掘した一攫千金の山師ではありません。
その連中に、ツルハシやジーンズを売った商人です。
これを、ツルハシ商法と言います。
要するに、そういうことなのです。


自己啓発で、成功する秘訣は、
自分に自己啓発することではありません。
自己啓発を、愚民に、本で客を収集し、囲い込んだ客に、高額セミナーを販売して、さらにネズミ講の手口でさらに宣伝することで、大儲けした人間なのです。




もちろん、自己啓発をやって成功する人間もいます。
が、その割合は、所詮、通常の成功する人口の割合と同じです。
その成功の後ろには、莫大な自己啓発で成功できなかった人間の躯が転がっているのです。

宝くじを買って大富豪になった人間が、
成功の秘訣を問われれば、当然、宝くじと答えますが、
それが当たるのは、ただの運です。


要するに、自己啓発をやろうがやるまいが、成功する人間は初めから決まっています。
それが、運という領域です。


そしてその決められた運は、生まれた瞬間に決まってしまっているものです。
並大抵のことでは変わりません。
どんな努力でも変わらないのです。

生まれた瞬間の、頭上の天球の配置は、人間の努力では変わりません。
いくら努力しようが、太陽は西から昇らないのと一緒です。






鉄の勇気を受け継いで




しかし、この一見、万古不易な運命も、カラクリを知ってしまえば、簡単に攻略出来るものです。

難攻不落の天下の名城も、竹中半兵衛がやったように、設計者しか知らない裏道を通れば、光の速度で落城します。

どんな重いドアも鍵を持っていれば、簡単に開くのと一緒です。

まともにやったのではクリアできない人生ゲームも、ファミコンと同じで裏技を使えば、楽勝なのです。


そのカラクリは、実は、皆さんはすでに知っています。
言うまでもなく陰徳という名の裏道です。

この如何ともしがたい運命のシステムは、単純明快な善悪のシンプルな因果応報によって構成されています。

何でこんなシステムなのかは、全く不明ですが、ルールさえ分かってしまえば、どうということはありません。

要するに、百の努力よりも、一の陰徳の方が何億倍も、効果的なのです。
努力など全くの不要です。

この世界システムを作った者が何者かはわかりません。
しかし、この因果応報システムを見る限り、主催者の意図はハッキリしています。
善に褒美をやり、悪に罰を下すという意図です。
そこには、努力という推薦事項はありません。




家から1000キロメートル離れたAという地点に行く必要があったとします。

行く手段の選択で、手元に一万円があったとします。
その一万円で、自転車を買うことが出来るし、新幹線の乗車券を買うことも出来ます。

前者が努力で、後者が陰徳です。

どちらを選んでも本人の自由ですが、前者はもしかして途中で力尽きるかも知れません。


運命を構成しているシステム(因果応報)を知ってしまえば、
もはや運命などは、スライム程度の雑魚に過ぎません。



まあ、世の中には、努力が大好きなマゾ奴隷属性の方々もおられます。
運命というRPGに、努力と自己啓発を装備し、伝説の勇者の如く、立ち向かい、勝利する方々もいらっしゃるでしょう。



豊河は、その(縛りプレイの)努力に敬意を表します。


そのあくなき気高い精神に・・・!
その鉄の勇気に・・・!


まだまだ、大当たりの可能性は残されている・・・!
どうぞ、存分に夢を追い続けてください・・・!
我々は・・・その姿を心から応援するものです・・・!



     







さて、陰徳にまさる自己啓発は存在しませんが、しかし、この世ではそんなことを言うのは、極めて、少数派です。

鉄の勇気の勇者の方々を応援するために、
豊河が、古今東西の古典・宗教から、
ぜひ、お役に立てるような、意思で運命を変える自己啓発の情報を探して用意しました。



一般に、自己啓発の基本は、自己認識のフレームを変えることです。
自己のレッテルや暗示でも何でもいいのですが、自分の思い込みを変えて、
その結果、現実を変えてしまうのです。


例えば、運ということなら、自分は運がいいという思い込みを持つことで実際に運がよくなるのです。
毎日、ぶつぶつと念仏よろしく、私は運がいいと唱えることで、実際に運が良くなってくるのです。

厳密には、自分が運がいいという思い込みによって、直接環境が変わるのではなくて、自分の意識の変更により、身体の言動が変わり、結果として運が良くなるというものです。

実は、これは仏の行動、言葉、意識を真似する身口意の三密を実施する、真言密教と同じロジックです。
つまり、自己啓発は真言密教と同じなのです。
自己啓発は現代の偉大な密教なのです。
※豊河は、光の速さで前言を翻しますが、これが諸行無常というものです。

まあ、実際には、潜在意識は強固なので、こんなことぐらいでは変わらないのですが、やらないよりはましです。


ちなみに、一番良い自己暗示は、
陰徳を積んで、潜在意識に、
「自分はこんな良いことをしたのだから応報があるはずだ。運が良いという資格がある」
という、情報を「無意識的に」叩き込んでしまうことです。


人間は、行動が一番、潜在意識に情報を叩き込めるのです。
自己啓発の言葉を、一億遍唱えるよりは、一の陰徳の方が役に立つのです。

理由は無意識は、表面意識の言うことなんて聞かないからです。
だから、無意識と言うのです。
表面意識がいくら念力を込めて自己啓発しようと、絶対に聞かないのです。

皮肉なことに、表面意識が頑張れば頑張るほど、潜在意識は無視するのです。
理由は、潜在意識は、文字通り潜在している意識であるり、無意識だからです。

陰徳の有用性は、こういう潜在意識の操作法でも、発揮されるのです。

そして、もっと言えば、自己啓発が成功するかどうかも、陰徳次第なのです。
陰徳があれば、自己啓発の自己肯定感など、勝手になりますし、自己啓発なんか存在すら知らなくても勝手に成功してしまうのです。

逆に陰徳が無いと、自己啓発もあらゆる修行も中途挫折してしまいます。
自己啓発は、密教や禅などの後継修行です。
ビジネスチックになっていますが、仕組みは対して変わりません。
そして、自己啓発も修行も、成否は、陰徳が元になっているのです。

まあ、ともかく、次回は、古典・宗教の、自己認識のフレームを変える方法を色々探してみることにしましょう。

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