2017年11月24日金曜日

【陰隲録】功過格表169 神仏による監視社会 十善 いい人を紹介しよう㊻







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はじめに(ご挨拶とこのブログの目次・地図)



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功格五十条(善行のプラス50項目)

・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一有徳人を薦引す



まとまってないまとめ


前回まで、色々、世界の目的論説を述べてきました。

要するに、人生の障害に対して、理由付けと対応策をしてきたわけです。

ここで、ちょっとまとめてみましょう。
※といいつつ、関係ない話ばかりで、全然まとめていませんが。


①単純な因果応報説
②無意識ネットワーク説
③経験からのトラウマ説
④教育的説



①単純な因果応報は、そのままです。
単純に、因果応報で過去や過去世の行為がそのまま自分に返ってくるという現象です。

これは単なる法則ですので、善悪は関係なく、物理学の作用・反作用の現象と同じです。

要するに、今、人生に障害があるとすれば、それは過去世で自分が撒いた障害なのです。

わかりやすく実例を出せば、欧米のエスタブリッシュメントのAさんがいるとしましょう。

Aさんは代々続いた白人至上主義者で、その有り余る資産と白人ネットワークで、世界征服をしていたとしましょう。
(陰謀論に出てくる秘密結社みたいな感じのノリで)

で、艱難辛苦を経て、ようやくそれが実現しました。
世界は一握りの白人によって支配されました。
有色人種は奴隷階級となって、白人のみが特権階級の世界になりました。

Aさんは、この結果に大満足しました。

しかし、こんなに頑張ったのにも関わらず、Aさんの来世は、なぜか有色人種になってしまい、自分が作った白人至上主義の世界の中で、下層になってしまったのです。

こんな理不尽なことがあっていいのでしょうか?

ところがあるのです。
これが、因果応報です。

人の努力を無にする、無慈悲な法則が因果応報です。
本当に、世界はろくでもないところです。

世界にこういう法則があるということは、それに沿った生き方を模索しなくてはいけません。

要するに、世界に良いことを投げかける生き方です。

これは、単純な、信賞必罰理論による、人生設計です。
治安維持にも役に立つので、大抵の統治者が(因果応報という言葉でなくても)国家宗教の理論として採用しており、大抵の人類が、信じています。


とは言え、この因果応報理論は、今までさんざん言ってきましたが、色々と問題があり、それこそ、差別思想に繋がるという問題を秘めています。

上記のAさんの例をとっても、
「じゃあ今の虐げられた下層は、前世で悪人だったから、このまま放置していても問題ないよね?」
という、ロジックを産むからです。
※この理論の採用結果がインドの惨状です。

それどころか、悪の行為→苦しみという因果理論は、苦しめば苦しむほど、前世の悪の行為のカルマを消滅させることが出来るという理論になります。

これは、悪行を擁護する理論になるのです。

オウムのポアはこの理論を使っていました。
オウムが殺害するのは、相手のカルマを刈り取るためだという理屈です。

このように色々と問題のある思想なのです。

そもそも、因果応報が外部の自然法則として、存在しているのか、人間や生物の集合無意識として存在しているのか、個人の無意識にあるだけなのか、色々とブラックボックスなのです。

単純に、個人の無意識のプラシーボ効果の可能性も高いのです。

つまり、罪悪感や自己肯定感により、善悪の行為が、無意識に影響して、結果として、吉凶を生んでいるという可能性はあります。

※ちなみに、宗教的には、「自分の中に神仏がいる」という言い方で、これを表しています。

まあ、逆を言えば、少なくとも、プラシーボ効果としては、因果応報理論は、個人の開運に使えるわけです。

プラシーボ効果というと、何かショボそうですが、極めれば、盲人の目を開け、足萎えを歩かせる効果を発揮します。

例えば、無意識の影響力は、受験、就職、結婚など、あらゆる人生の重要イベントで、無意識の選択が顔を出します。

「自分は、今までこれだけ悪行を積んできた」
「だから、ここは、最善手はパスしよう」

のような無意識的な選択をするわけです。
逆もまた、然りで、表の意識とは別に、いつのまにか無意識が勝手に、最善手を選択してしまうわけです。

例えば、婚活しているBさんがいます。
結婚候補の交際相手が二人いるとします。
※二股か?というツッコミは除外して。

イケメン高学歴高収入の善人の完璧超人Cさんと、
ブサメン低学歴低収入の悪人の駄目人間Dさんです。

普通に考えてみれば、Cさん一択なのですが、Bさんの無意識は、

「過去に自分は色々とやんちゃをしてきてから、ここはCはパスでDだな」

と、悪手を選んでしまうわけです。

当然、この選択肢が、その後の人生の吉凶禍福に多大な影響を及ぼすのは言うまでもありません。

さらには、イベント時だけでなく、パッシブスキル(常時発動型)としても稼働します。

例えば、日々の勉強や仕事にも、顔を出すのです。

毎日、勉強や仕事を頑張れば、吉凶禍福は吉におもむくのは当然の理です。

しかし、無意識が妨害していれば、

「やる気が出ない・・・」

となります。

毎日の地道な努力が出来なければ、落伍者になるのは自明の理でしょう。

まあ、このように、無意識的なプラシーボ効果でも、人生の開運に相当な影響力があります。

だから、開運のためには陰徳を積め(命令形)というのが、このブログの主旨なのです。

まあ、ここまでは、誰でも知っています。

で、次。


②無意識ネットワーク説


無意識というのは、ブラックボックスです。

まあ、表意識が感知出来ないブラックボックスだからこそ、「無意識」というのでしょうが、とにかく、中の構造が不明です。

よくある話としては、ユング説の、個人的無意識の奥に、さらに他生物とつながる集合無意識があるという前提です。

要するに個人の意識は単体だけでなく、他人や社会全体、種全体、生物全体の意識があるということです。

この集合無意識が、個体に集合無意識の情報が詰まっているのか、それとも、外部と繋がる無線の媒体があるのかは不明です。

一般に集合無意識というと、前者の個人の無意識にまるっと全部入っているイメージですが、外部とのリンクが貼っていれば、その必要はありません。

皆さんの目の前のPCにはインターネット全部の情報は入っていません。
当たり前です。
インターネットで、リンクが繋がっていて、他のサーバの情報をダウンロードしているのです。

さらに、21世紀の今、携帯スマフォで無線で情報をやりとりしています。

要するに、何か、外部との無線通信が人体でやりとりしているというのは、可能性としてはあるのでしょう。

もちろん、個人の意識にまるっと全部入っているという可能性はあります。

しかし、後者の方が、前者よりは多少は、科学的(?)で、現実的(?)な話です。

風水や占術関連だと、地磁気や太陽光線の話が良く出てきます。
龍穴や九星の吉凶影響の正体が、これらの科学的な媒体だということです。

そして、このことから応用すると、そもそも、媒体には情報が載せられます。
(目の前のPCやスマフォは電気信号で動いて、かつ通信をやりとりしています)

無線でも、周波数が合えばテレビのチャンネルが映るように、こうした媒体のプロトコルが、お互いに適合すれば、通信はやりとりできます。

表意識というディスプレイにも、情報を映すことが出来るのでしょう。
また、ディスプレイに表示しなくても、個人というPC端末同士の通信はガンガンやりとりできます。

個人端末が、個々の人間の人体や意識として、インターネットは、集合無意識です。

インターネットの中の、重要な大規模サーバが、神であったり、仏であったりします。

以前の記事で、道教の三尸の話をしました。


【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】立命の学⑮ 003-私が愛したスパイ


こいつらは、60日に一回ペース(庚申の日)で、天上に、個人の善悪の行為をチクリに行く生き物です。

それを元に、天上界は、その個人の吉凶禍福を決定します。

これも、要するに、個人という端末機器が勝手に外部通信しているということです。

外部の神仏サーバに、個人の無意識がSYSLOGやSNMPのトラフィックをアップしているのです。

GOOGLEやMicrosoftが、勝手に個人PCの情報を収集しているのと同じです。

また、上記したように、個人の無意識で、吉凶を決定出来ますが、公共規模の大規模な吉凶禍福は、個人の無意識だけでは不可能です。

広範囲の人間や社会、つまりインターネット上の大規模な範囲の個人端末の統御が必要です。

企業サーバであったり、自治体サーバであったります。
例えば、地震速報などは、個人ブログよりも、公共放送のNHKで発表したりしなければいけません。

神仏が、なぜ個人で祈っても大してご利益をくれないかは、これを見てもわかります。

要するに、神仏は、公共サーバなのです。
近所の神社仏閣クラスでも、少なくとも、その地域の公共インフラなのです。

だから、個人の願いは大して聞いてくれません。
役所に、収入が低いんですけどと陳情しても、相手にしてくれないのと同じです。

それ相応の公共レベルの話を持ってきて、初めて対応してくれます。

犯罪レベルだったら、公共機関の警察は相手してくれますが、個人の開運とかは相手にしてくれません。

民事不介入の原則が公共機関のポリシーです。

それと同じことなのです。

陰徳、つまり、他人への奉仕や社会への奉仕という善業があってこそ、公共機関サーバの神仏の加護が得られます。

逆に、悪徳という他人や社会へのマイナス影響を与えると、公共機関の神仏サーバが、制裁にきます。

無料掲示板のアク禁とか、銀行預金封鎖とか、公共機関の利用禁止とか、やってくるでしょう。

網内の個人端末に、ブラックリスト者として情報周知するという手もあります。

これらは、当然、現実世界の吉凶禍福として反映します。

これらは世界の目的性とは微妙に違いますが、共同体としての人類や生物という観点から、
「社会の全体の公益こそが善であり正である」
という目的論的な方針が垣間見えます。

要するに、陰徳をやったほうが開運的に得だという話になるのです。


で、次は、
③経験からのトラウマ説
ですが、ダラダラと書いていてここまで長いので、次回に続きます。


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