2018年9月13日木曜日

【弁仏論】因果応報論の一大ネックである差別肯定思想について 反論③業の空性 その②











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前回のまとめ



因果応報という、バリバリの差別思想を、無理やり擁護するための弁仏論を張る豊河。



とりあえず、



①業の不可知性
②業の窃盗自由
③業の空性
④業の無効論



の、4つの反論を「無理くり」捻り出す豊河。
※詭弁レベルで無理やりやってます。


3つ目の、

③業の空性

です。
大乗仏教の空性という悟りの境地で、因果応報の弊害を無効化してみましょう。



空性とは何ぞや?



ちなみに、空性ってそもそも何だ?

と、思われるでしょうが、般若心経に載ってるアレです。

色即是空、空即是色

のやつです。


世間一般の全ての存在や実体は、空である。
しかし、同時に、空もまた実体である。

とか、禅問答のようなやつです。

この空とは何か?ですが、みんな好き勝手にMY空を語っているので、基本的に決まった定義はありません。

以前も、世間で言っている空をまとめてみようとして、頭痛がしてきましたが、

↓この記事


般若心経コンテンツの準備 パトラッシュ、僕はもう疲れたよ・・・もう・・・ゴールしてもいいよね



要するに、世の中の物、一切合切ぶちこんだ存在が空。
時間も空間も全部畳み込まれていると考えれば、OKです。

大抵の般若心経の解説書読むと、空の解釈として色々な言い方をしていますが、
要するに、宇宙の全部が入っていると考えればまず、間違いはありません。


時間軸も空間軸も全部一つに入っているので、実質、因果関係が成り立ちません。
矛盾した概念やテーゼが両立します。

A→Bという、論理的な、時間的な関係が成り立たないのです。
何しろ、時間軸も畳み込まれているからです。

A→Bだけでなく、A=Bも、A←Bも、全部、同時に存在しているのです。


さらに、空間軸も畳み込まれています。

今目の前にあるPCやスマフォや自分が全部ごっちゃに畳み込まれています。

善も悪も、敵も味方も、仏も悪魔も神も、全部ごっちゃに畳み込まれています。



当然、この考えは、差別の考えやあらゆる格差を消去します。

金の多寡も美醜も権力も関係ないからです。

そして、前世も来世も関係ない。

罪の有る無しも関係ない。


そもそも、前世も来世も全部、畳み込まれているのですから、区別しようがない。

この段階で、もう近代の人類がわきまえている、論理構造、アリストテレス以後の世界観が通用しません。

もっと言えば、人間の言葉が通用しません。



そして、因果応報理論は、基本的にロジックで出来ています。
過去のカルマが現在の状況を生んでいるという論理構造です。

今生の幸不幸の区別を、前世の罪の有無に結びつけ、差別を生みます。

しかし、幸不幸も罪の有無も、畳み込まれているのです。

そこには、もはや差別はありません。

差別どころかあらゆる区別すら無いのです。

そのため、この空の概念は、難解極まる悟りの境地として、あらゆる苦しみの最終解決法として、期待されてきました。

釈迦の解いた仏教(やその後継者の東南アジアの小乗仏教)とは、また違った境地ですが、日本に来たのは大乗仏教です。

そのため、この空が何かすごいありがたい物だと言う、考えで、今でも、般若心経がありがたがられています。

ここでは、この空性が、何か因果応報のエラーに役に立つのではないか?

という期待値を込めて見てみましょう。






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