2018年8月19日日曜日

【弁仏論】因果応報論の一大ネックである差別肯定思想について 反論③業の空性 その①











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前回のまとめ



因果応報という、バリバリの差別思想を、無理やり擁護するための弁仏論を張る豊河。



とりあえず、



①業の不可知性
②業の窃盗自由
③業の空性
④業の無効論



の、4つの反論を「無理くり」捻り出す豊河。
※詭弁レベルで無理やりやってます。


3つ目の、

③業の空性


です。






そもそも、ダラダラと書いてきた、

【弁仏論】因果応報論の一大ネックである差別肯定思想について

は、豊河自身も忘れていますが、なんでこんなのをダラダラと書いているかと言うと、
因果応報論が、ろくでもない差別思想を産むからです。


【弁仏論】因果応報論の一大ネックである差別肯定思想について


そもそもの、始まりは↑の記事ですが、つまり、因果応報は、

原因があって結果が有るという因果論から、
善をすれば幸運があり、
悪をすれば不幸がある。

というロジックで成り立っているため、

社会弱者は、過去(前世)で悪業を為した自業自得であり、助ける必要はない。

逆に、金持ちや成功者は、過去(前世)で善業をしてきたから当然である。

という考えに陥りやすいのです。



そのため、現世の搾取や悪平等が、平然と是正される。

これが極まった段階が、インドのカースト制度です。

インド人は、骨の髄まで因果応報論に支配されているため、福祉がほぼゼロです。

下手にカースト制度から助け出そうとすると、逆に怒られる始末。

「今、俺が苦しんでいるのは前世の業のせいであり、苦しむことでカルマが浄化されるのだ」

という、発想です。



これに反論するために、今までダラダラと書いてきたわけです。

本来、インド人なんてどうでもいいのですが(ヘイトスピーチ)、我々は、陰徳という因果応報概念を元に、運命改善を図っているので、他人事ではないのです。


で、


①業の不可知性
②業の窃盗自由
③業の空性
④業の無効論

と①②まで見てきましたが、結構グダグダ、言ってきたので、③④も結構被ってしまい、あまり言うことがありません。
そのため、こいつらは、あっさりと終わると思います(たぶん)。

というか、③と④は基本的に同じこと言っているので、さらにまとめて短縮されると思います。




で、ここまでダラダラ書いてきましたが、
空性で色々、考えてみましたが、どうもうまくいかない。

そもそも、空性は、時間も空間も無いという変な境地の認識です。

初めから、空性は全てを否定する概念なので、因果関係そのものも否定出来るのですが、しかし、同時に倫理や道徳も相対化出来てしまうという欠点があります。

それどころか、空性はその性質上、真逆の観念、つまり、全てを肯定してしまう特性もあります。

因果応報と同じく、現世の秩序もそのままで肯定してしまう傾向があり、やっぱり差別もそのままで肯定してしまう危険性があるのです。


早い話が、因果応報も空性も、どっちもどっちであり、たしかに、業の差別的な設定は消せるのですが、通常の倫理まで消すことが出来ます。

何でもかんでも、森羅万象を仏陀切りに、否定してしまえるのです。

このため、使いづらいのですが、まあ、なんとか、やってみましょう。

というわけで次回に続きます。


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