2019年3月31日日曜日

五行と陰徳④ 因果応報理論の再説明










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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。



前回のおさらい




前回、五行論の基礎と、仁義礼智信の五常の徳までやりました。

で、これと、因果応報と陰徳に応用していきましょう。

中国思想の五行論と仏教を無理やり悪魔合体させる、禁断の錬金術です(てきとう)


上記の画像の通り、五行論の基本は、春夏秋冬の4つの状況のサイクルです。

人間に当てはめれば、誕生、成長、衰退、死の四段階です。

四段階に分けて真ん中も入れて五行論。

もちろん、これは単に5つという数字で世界を分割しただけです。

円周をいくら割ってもいいのです。

西洋占星術だと、12サインや12ハウスに分割するし、それこそ、360分割してもいいのです。


ただ、わかりやすいので四分割で、例にとりましょう。




因果応報と陰徳とは何か?


※以下、いつも書いてることなので、このブログの常連様は飛ばして読んでも大丈夫です。

さて、それで、因果応報と陰徳ですが、これは、通常の日本人ならば、普通に知っている原理です。

善因善果、悪因悪果。

善いことをしたら自分に善いことがある。
悪いことをしたら自分に悪いことがある。

やったことは、自分に帰ってくる。

この単純な物理法則です。

厳密にいえば、善悪は相対的なものですので、
善因楽果、悪因苦果と、楽と苦で代替する表記法もあります。

一般に、この法則はインド人が考えた法則で、仏教と共に日本に伝わってきました。

インド人は死後の世界は輪廻転生して、六道をグルグル回っているという世界観も持っていたので、それも絡んで、因果応報で、死後、地獄に堕ちたり、天国に上がったりする世界観が、一般の認識です。

で、死後の世界もそうですが、前世も同様で、因果応報の輪廻転生がからんできます。

今の現世の生まれは、前世の因果応報の結果という考えです。

これは、人間は本来、平等なのに、生まれの家や才能などが不平等なため、合理的な説明原理として、採用されました。

これは、カースト制度につながる差別主義ですが、基本、インド文化圏や仏教が伝わった国では、共通の認識となっています。

特に、インドや中国などは、占星術が発達しているため、生まれた瞬間の天宮図で、一生の運命を予測する技術がありますが、その生まれた瞬間の運命図がなぜそのような運命なのかというと、やはり前世の因果応報に寄託されます。


しかし、運命と言っても、それが良い運命だったらまだしも、悪い運命だったら目も当てられません。

不幸な人は幸福を求めるのが人情ですが、占星術で自分の運命を見たら一生不幸ですという結果が出たら、当然、変えたくなります。

しかし、困ったことに、運命というのは通常の方法では変えられません。

というのは、東西の占星術を見ても、一番強いのは運命です。
方位や術数など、色々な技術はあっても、運命に比べれば数割程度しか、変えられないのです。

もっと言えば、そういう特殊技術を使えるのも運命なのです。

これは、風水や方位などで、今の空間的な場所は変えられても、生まれた瞬間の時間や空間は固定されて変えられないからです。

そのため、一番、運命改善で強いのは、生まれ変わることという皮肉な結果になってしまいます。

※他にも、神頼みをするとか、努力するとかの原始的な方法があります。
これも、結構、良い運命改善方法なのですが、トップではありません。

基本は運命は変えられずに、一生、ダラダラと決められた運命を歩んでいきます。

しかし、因果応報は、構造的に善因善果、悪因悪果です。
原因の善悪の結果、楽苦が生じているわけです。

早い話、因果応報とは善悪が構成要素なのです。

そして、運命と言っても、それは前世の因果応報の結果、前世の善悪の結果なのです。

ここがポイントです。

運命が善悪で出来ている以上、それを変えられるのは善悪だけです。

業(カルマ)というのは、善悪の代名詞なのです。

努力や神頼みや風水や方位などで、運命が変わらないのは当然の話です。
※実は、これでも結構変わりますが。

善悪で出来ている運命を無理やり、別のロジックで変えようとしているのですから、当たり前です。

例えば、引き戸の扉を押したり引いたりして開けるようなものです。

火属性が弱点のモンスターに、水属性の攻撃を加えても効率が悪いのは当たり前です。

要するに、運命を変えたいんだったら、悪いことをしないで善いことをすればよいのです。

今の人生は前世の行為の総決算です。
だったら、それを変えるには、現世の行為を変えれば良いだけです。

最悪、現世の運命が変わらなくても来世の運命は相当、変わります。
少なくとも、地獄に行くことはないでしょうし、天国に行ける可能性も大です。
どこの宗教教義を見ても、地獄や天国の時間軸は、億年単位のクソ長い単位です。

短い現世の業の結果にしては呆れるほど、不釣り合いな長さです。

これは、悪人にしては、不愉快なシステムですが、善人にしてみたら、圧倒的なコスパの良さです。
現世の短い期間で善行をしただけで、天国で圧倒的な幸福を得られるのですから。

今、書いていて思いつきましたが、このロジックがあるだけで、圧倒的に悪行よりも善行の実行の方がコスパが良い、逆に言えば、悪業のコスパが悪いのです。

このロジックを知っているだけで、だいぶ地獄に落ちる人間は少なくなるし、天国に行ける人間は多くなるでしょう(たぶん)。

要するに、
仏教の基本教義の基本中の基本の

  • 諸悪莫作(しょあくまくさ) ― もろもろの悪を作すこと莫く(なく)
  • 衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう) ― もろもろの善を行い
  • 自浄其意(じじょうごい) ― 自ら其の意(こころ)を浄くす
  • 是諸仏教(ぜしょぶつきょう) ― 是がもろもろの仏の教えなり

は、そのままなのです。
業が無ければ、運命改善なんか出来ないし、さらには悟りの解脱すらも業が無ければ出来ません。

神頼みや仏頼みですら、その必要MPは、業です。
過去の善行のストックが無ければ、神仏は動けません。

このブログでは、そんな因果応報思想の、中国古典版の、陰騭録をメインにしています。

因果応報を点数化して、実行ポイントを記録するという、中国人の現世利益思想です。

さて、長々と書いてきましたが、まあ、このブログの常連様には基本的なことですので、いまさら耳にタコでしょうが、これと、五行論を組み合わせていきましょう。

で、今回も終わらなかったので次回に続きます。




























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