2019年3月30日土曜日

五行と陰徳③ 五行論の倫理項目 五常の徳










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五常の徳


で、五行論の倫理項目ですが、
基本的に仁義礼智信の5項目です。

五行への配当はこんな感じです。
五芒星よりも春夏秋冬図で見たほうがわかりやすいでしょう。



で、仁義礼智信とはなんぞや?

という話ですが、ぶっちゃけ、人によって解釈はバラバラです。

何でかというと、何度も言うように五行論を始めとする古代の思考は、演繹法だからです。

帰納法として、具体的事象を積み上げていく科学思考ではなく、まず世界をざっくりと特定の数字にわけてしまって、カテゴライズするからです。

だから、相対的な状況で、同じ事象でも、ある時には、この五行、別な時にはこの五行と分類が違うからです。

ぶっちゃけ、てきとうな代物なのです。

で、それを踏まえて見ていきましょう。


青色のところは、春で、木、物事が誕生して成長していく過程です。

物事が成長していく愛情の段階です。
人を利する・育てる慈悲の徳目です。
朝の日の出のイメージですね。
赤子が誕生してお祝いムードです。

それが仁、人の優しさや慈悲です。
五行の中で唯一、生物なのが木です。

生物以外には仁の心はありません。


そして、赤色の火は、夏で、大成功した頂点の段階です。
昼の太陽真っ盛りです。

太陽や火は、明るく万物を照らします。
そのため、今まで曖昧だった事柄が分明になり、物事の区別がつきます。

区別はそのまま分別、差別になり、あらゆる個別の関係や組織の関係、上下の関係を生み出します。
そのまま、他者としての、礼儀となるのです。
他人、他社、他国、全て、明確な他者の関係です。

貴族の上下の、細かい礼儀などをイメージすれば良いでしょう。

成り上がりがマナーや格式を気にしたり、名家の嫁さんを欲しがったり、文化事業や政治に精を出したりして名誉を欲しがるのと同じです。

さらに分明な認識は法意識でもあります。

高い身分から秩序のための、区分け、賞罰、善悪の法の意識でもあるのです。



秋になり、白色の金は、すでに、夏の盛りを過ぎた段階です。
トップに立てば、あとは秩序維持です。
反乱軍を征伐したり、治安で悪者を退治したりする粛清の時です。

為政者の義務としての殺伐した金(鉄)の時代であり、収穫の秋としての金(銀財宝)の実りの時でもあります。

義とは正義の義であり、勇気の義です。

上からの正義と下からの正義があります。

今まで追ってきた立場から挑戦される立場になります。

老害化の段階でもあります。

西日が沈む方角でもあり、西方極楽浄土です。

陽から陰の過渡期でもあります。



黒色の水は、冬の段階です。

ぶっちゃけ、言えば死の段階です。

あらゆる物が死に絶え地下に眠る冬の段階です。

南の夏の火に対する、北の冬の水です。
上に対する下の位置。

火は上に登り、水は下に沈みます。

24時間の一日だと真夜中。
みんな眠っている時です。

しかし、眠っているからこそ、エネルギーを充電し、また目覚めることが出来るのです。

故に、下積みや学習の時です。

上からの物資や再分配が、下に水のように浸透する。
それは、象牙の塔にいる机上の学問ではない実地の知識や智慧や経験です。

生きた学問です。
物事を分明にカテゴライズする文明の火の知識ではなく、生きた人間通の知恵です。

そこには、薄っぺらい善悪や法ではなく、柔軟な善悪飲み込んだ人間の生命の智慧があります。

だから、智なのです。
知識よりも知恵の方ですね。



で、真ん中の中央は、黄色の土で信です。

信はそのまま信用です。

信用が無ければ一切は成り立ちません。
各五行の中央にあり、各五行に含まれているのが土です。

日本円がハイパーインフレになって、お金が紙くずになれば、何も買えません。

就職するにも出国するにも、データベースに凶悪犯のデータがあれば、追い払われます。

そうした社会的レベルでなくても、個人レベルで我々は、脳内の信用というキャッシュ(PCの履歴)に依存しています。

無意識の自動的に、行動や思考で信用のキャッシュを流用しています。
それがなければ、何も行動出来ません。

物を食べるのにも、これが何なのか?
信用という記憶の集積によって、信用しているからこそ、食べることが出来るし、家の中にいることが出来ます。

家の中が安全という信用が無ければ、こんな危険なところにはいられません。

親や友達は今までの記憶のキャッシュがあるからこそ、信用しいるのです。

土は文字通り土で堆積した代物であり、岩や山も土です。
記憶の積み重ね、努力の積み重ね、それが信用です。

銀行から融資を受けるにも、今までキッチリ毎月振り込んでいて、借金も焦げ付きがないこと、資産があること、などなどの信用があるからこそ、銀行の信用を得られて融資を受けられます。

これが、土の信の徳目です。
信用や努力や積み重ね、歴史と言った範疇の概念です。
全ての土台と言ってもいいでしょう。


で、ここまで、五行の倫理項目を説明したところで、因果応報理論と組み合わせてみましょう。
















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