2018年4月9日月曜日

【弁仏論】因果応報論の一大ネックである差別肯定思想について 反論① 業の不可知性 その②











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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。











因果応報という差別思想を擁護するための弁仏論を張る豊河。

とりあえず、

①業の不可知性
②業の窃盗自由
③業の空性
④業の無効論

の、

①業の不可知性

の続きです。



そもそも、業というのは、

「前世までに溜まった分は見えない」という話を、

前回指摘しました。




まあ、とは言え、大体、自分の今の人生から逆算して見ることは出来ます。
(今、貧乏だったら、前世は搾取してきた側だとか)

また、今後の人生や来世についても、今やっている業(善因か悪因か)で推測することは出来ます。


しかし、問題は、これらは、全部、現世での状況を見ての推測に過ぎません。

というより、今、現世における、過去や現在の状況というのは、全部、すでに業が現出してしまった結果であって、まだストックに残っている業ではありません。


今どのくらい業が、貯まっているかと言うのは、本当のところは全く、ブラックボックスなのです。

今、善業をやっているから、その分は相殺されるだろうと思っていても、過去の業がどのくらいかわからない以上、大海の一滴の可能性もあるのです。





で、この不可知性が、なんで因果応報の差別思想への反論になるかと言うと。



次のような、論理が導き出されるからです。








①業のストック量が見えないということは、今現在の現世の我々からは、当然、今後の未来において何が因果の結果として出てくるか不明である。



②そのため、因果の果(結果)である、善業の結果(楽、幸福)も悪業(苦、不幸)も今後、いつ出るか、どう出るか、全くわからないということである。



③従って、我々は未来予測が、全く出来ないことを意味する。
それは、下記の派生的な論理を同時に意味する。

 ・今現在、進行形の状況(楽か苦か普通か)が、いつ終わるか、いつ変わるか全く未知の領域である。不可知である。

 ・今、行っている悪業や陰徳なども、それが未来にいつどこでどう出るか、全く不明である。



④つまり、現世における、過去や今起きている問題や果報に対しては、業の結果と言えるが、
 これから未来に起きることに関しては、業のストック分が見えない分、今の状況が続くとは全く言えないのである。
 


⑤ゆえに、
 「これは、過去の業の結果だから、このまま、ずーっとこのままである」
 とは断言出来ない。



⑥要するに、現世における、過去~現在の状態があるとしても、以降も同様のままだとは断言出来ない。

特に他者の不幸な恒久的な状態を、業のせいにして、放置しておいて良いことにはならない。

なぜなら、誰も業のストック状態がわからない以上、
未来にそれが連鎖して現出する(今の状態が継続する)かどうかわからないからである。



⑦従って、
 自分や他者の、現状の不幸な状況を、
「カルマの浄化があるから変える必要はない」
「自業自得だから助ける必要はない」
と言う必要は無い。」

 業が見えない以上、一秒先にでも、悪業が尽き、善業の結果によって好転するかも知れないからだ。



⑧つまり、自分や他人の今の不幸を助ける(陰徳)ことは、相手の業の浄化を、妨げることにはならない。

助けた瞬間に悪業が尽きているかも知れないからだ。
それが本当なのかどうかは、業が人間には見えない以上、否定も肯定も出来ない。






よし。
これで理論武装は完璧ですね。
因果応報の差別思想を、はい論破。





あー考えるのめんどくさかったー。
何で坊主でも無い俺にやらせるんだよ神仏。






さて、これで、因果応報を信じないような天を恐れない無知蒙昧や輩にも、カースト制度を続ける土人にも、対抗できます。

というか、この、インドのカースト制とか弱者を自業自得だから助けないとかの理論って、実は、インド本国だけじゃなくて、上座部仏教圏とか、ヒンドゥー教圏とかの、インド文明の周辺国でも普通にあるそうです。

日本の坊主もあまり慈善活動をしませんが、実はインド周辺の坊主はもっと輪にかけて人助けしません。

本家本元のヒンドゥーは、まだわかるけど、上座部仏教は仏教です。
本人レベルの修行システムは非常に良く出来ていますが、やはり小乗仏教ですので、慈悲を持たないクズどもですね。

誰だよ。上座部仏教は、日本の腐れ仏教と違って、戒律を守る聖者ばっかりだと言ったのは。
責任者出てこい。








2 件のコメント:

  1. 陰徳を積むのにお手軽(?)な方法は、掃除洗濯などの身の回りを整えることだと聞きました。
    何でも論語か何かの「修身斉家治国平天下」ということが元だそうです。

    実際に効果があるのでしょうか?

    返信削除
  2. 匿名様

    管理人の豊河です。
    コメントありがとうございます。

    掃除洗濯は、陰徳というより風水や神道などの開運法ですね。
    もちろん、「修身斉家治国平天下」の意味もあります。
    澱んだ空間にいると、気や心まで淀んできますので、当然、運気は悪くなります。
    あとは、単純に、社交的に綺麗でパリッとした格好をしていれば、好印象を与えられるので、人間関係がよくなりますし、そこから仕事運や恋愛運なども向上するでしょう。

    ただ、陰徳というかと言うと微妙なところです。
    陰徳は、どちらかと言うと、自分の担当範囲ではなく、自分以外の他者に対してする行為が、因果応報で返ってくるという発想です。

    例えば、掃除ならば、自分の家の中だけでなく、家の外のマンションの廊下や入り口や道も掃除するとか、近所の神社仏閣を掃除するとか、外出時の屋内屋外で使ったトイレをついでに綺麗にするとかだと陰徳になります。

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