2017年3月15日水曜日

【陰隲録】功過格表㉓ 子供株式会社 五十善 。養子を育てよ②





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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

五十善に相当する

◯一の倚るなきを収養す。





【渡る世間は銭ばかり】


現代の日本では、子育てにもコストがかかります。


昔日の、大家族で養育者の人数が多く、一人当たりの手間が少なく、かつ、教育費も低学歴(中卒レベル)で、社会に遠慮なく放り出せる時代とは違います。

実家から離れ、核家族した家庭では、片親に養育のリスクが大きくなり、かつ養育費も跳ね上がります。

中卒でもいいと考える親は少なく、可能なら大卒までいかせたいと考えるのが普通だからです。

この方針を実施すると、中層階級では、1人育てるだけでも、精一杯。

頑張っても2人までです。

しかし、この、戦後の中層階級の、マイホームに、2人の男女の子供という設計図は、今や、崩壊した中層と上層しか、可能出来ないのです。

ここに、少子化の原因と、養子の実施の難しさが存在します。



余談ですが、これは養子の隣接分野である、職人の内弟子制度にも、関連があります。

昔、甲州流や陰陽道の先生と話をしていて、その先生は子供がいらっしゃらなかったので、内弟子や養子をとって術を伝えれば良いと提案をしたところ、現代では金がかかって無理と言われました。


そういうせちがらい世相なわけです。



【お彼岸日和】


しかし、いつの時代でも、低所得層(かつ教養の低い層)は、後先を考えないので、遠慮なく子供を生みます

そもそも、親が低学歴のため、子供を大学に行かせようとは思いません。

子供も勉強などしないので、高卒辺りから底辺の仕事を始めます。



困ったことに、貧乏人の子沢山という言葉の通り、まれに貧乏で大家族という意味不明な家庭も存在します。

貧乏だから娯楽が無くてセックスするしかない。そのため、子供がたくさんいるのか、それとも、子沢山だから貧乏なのか?

卵と鶏の論理ですが、まあ、普通に両者でしょう。

家族計画に失敗しているから貧乏なのでしょうし、失敗するような頭脳だから貧乏なだという双方向の因果律です。


およそ、進化上で、下等生物ほど、子供をたくさん産みます。

その方が生存率が上がるからです。

人間社会でも、途上国ほど多く子供を産み、先進国ほど少なく子供を産む傾向があります。

※逆に、全く子供が産めない種は、単に進化の遺伝子バトンリレーから脱落した負け犬なのですが・・・。
まあ、輪廻からの脱出を図る、我々にはどうでもよい話です(笑


よくテレビで、大家族の番組があります。

こんなに大家族なのに貧乏なのに頑張っている・・・と、視聴者に同情と共感の念をわかせようとしていますが、大抵の日本人は、

「いやいや、自分たちの意思で産んだんだろ・・・だから貧乏なんだろ」

とツッコミを入れながら、視聴していると思います。
※世間の皆様と豊河の意見が違っていたら、陳謝いたします。




しかし、逆を言えば、これだけの大家族でも、日本と言う豊かな国ならば、別に大卒とか贅沢を言わなければ、なんとかなってしまうということでもあります。

学費、食費、医療費、光熱費、衣服等々・・・。

1000万単位の金が動きます。

しかし、中卒程度の学歴で放り出すならば、普通に子沢山でも、何とかなります。

幸い、日本は、中層には厳しくても、弱者と強者には、甘い国です。

子供がたくさんいると言うことで、人頭税ならぬ人頭生活保護が貰えます。

下手をすると、中層よりも豊かに暮らしている世渡り上手な、ライフハックの疑いの可能性すらあります。

(わざと)生活保護でのうのうと暮らしている、賢い方々は、我々納税者のことを、「コヤシ(肥やし)という、美名をつけてくださっているそうです。

彼らは、労働のラットレースから脱出し、不労所得生活へ至ることが出来た、達成者なのです。

言わば、達人(アデプト)の境地へと至った方々なのです。

此岸から彼岸へと渡った方々です。

我々も彼らに習い、1日も早く、彼岸へと行かなければいけません。

そして、次のように名乗れるようになるのです。

我らは、輪廻のラットレースから脱出し、解脱阿羅漢果へ至ることが出来た、成就者なのです。

と。




【リアル有料ガチャゲーム】




さらに言えば、多産計画には、次の一発逆転のカードもあります。

子供は、スマフォのカードガチャと同じで、大抵は自分の遺伝子と同じレベルのノーマルカードしか生まれません。

めだかの子はめだかなのです。



しかし、そこは神が創りしガチャゲーの面目躍如です。

顧客に夢を見させないと、興行になりません。

愚民から金を搾り取るには、一部の大当たりの夢を見させなければいけないのです。

客寄せパンダがいないと、愚民は夢を見られません。



パチンコに大当たり台の客寄せパンダ役の台があるように、リアル人生ゲームのガチャゲーにも、天にまします地球オーナーの父は、たまにレアキャラを生まれさせます。

遺伝子に逆らった突然変異か隔世遺伝か、平凡な遺伝子から、優秀なレアキャラが大当たりすることがあるのです。

頭脳明晰、身体強健、容姿端麗、天賦強運・・・etc。

およそ、血のつながりが認められないようなレアキャラが、生まれることがあります。




愚かな親ですと、そのレアキャラも、豚に真珠、猫に小判ですが・・・。

そのまま、子供を潰してしまう可能性もあります。

しかし、順調に育てれば、老後の、大きなリターンを出すことが出来るのです。

男だったら、他の子供にかける予算を集約して、大学に行かせることも出来るし、器量よしの娘だったら、高く嫁ぎ先に売れます。

下手な鉄砲数撃てば当たるように、たくさん子供を生めば一人くらいはレアキャラが出るのです。
(出ない場合もありますが)



つまり、人生のライクハックの投資として、子供というのは、ガチャゲーのように、リターンが見込める投資対象なのです。

このリスク分散と、リターンがどれだけ見込めるかは、やはり本人の保有の徳によります。

やはり、ここらは陰徳でしかありません。

この陰隲録の本文でも、陰徳の結果、科挙に受かるだけでなく、子供や子孫の代で、高官が輩出された話は、いくつもあります。

積善の家に余慶あり、なのです。



とは言え、事情により子供が生めないような状況というのは存在します。

夫婦のどちらかが、不妊の原因であったり、かつパートナーを変更できない場合です。

この場合は、養子と言う手段になります。

次回は、これを考察してみましょう。

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