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【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】のシリーズ記事一覧はこちら
前回の、陰徳を広めても我々の利権に影響は無い。
という理屈付けの続きです。
(いや、別に理屈付けする必要なんて無いのですが・・・)
反論
とりあえず、反論としては(今適当に)下記の3つを考えました。
①別に、豊河如きが陰徳を宣伝しても、大勢に影響があるはずは無い。
②もしあっても、先駆者、普及者としての功徳があるため、その分の陰徳ポイントで十分である。
③個々人の運命は、所属する範囲のより大きな集合体に影響される。
個人の陰徳が減っても、より大きな所属セグメントの環境が良くなれば、個人にとってもプラマイゼロである。
こんなところですかね。
それぞれ見て行きましょう。
①別に、豊河如きが陰徳を宣伝しても、大勢に影響があるはずは無い。
まず①ですが、
そもそも、日本国の命運がまだあるならば、
別に豊河が発信源でなくても、陰徳が日本全国、津々浦々まで広まって、その結果の応報で、子々孫々まで、日本国は繁栄するでしょう。
積善の家には必ず余慶ありと易経にはありますが、積善の国には必ず余慶ありと言ったところでしょうか。
しかし、現状を見る限りでは、どうも怪しい。
普通に、日本国に陰徳が広まることは無いでしょう。
※いや別に怪しいと言っても、大した根拠があるわけではないので、
もしかしたら陰徳が大ブレイクして、
日本中で陰徳フィーバーが起きる可能性はありますが。
②もし陰徳が広がってしまっても、先駆者、普及者としての功徳があるため、その分の陰徳ポイントで十分である。
②は、さっき描書いた陰徳フィーバーの場合のパターンです。
しかしそのパターンでも、すでに、陰徳が広まる前に先んじて陰徳を蓄えていると言う、
スタートダッシュの既得利権が、我々にはあります。
そのうち功過格の陰徳条項として出てきますが、正法を広めるという陰徳がありますので、
倫理道徳向上の功徳が、加算されるのです。
陰徳と言うと、貧困対策のようなリアルな慈善の印象がありますが、
こうした情報レベルの陰徳もあるのです。
IT業界で言えば、ハードとソフトの違いのようなものです。
歴史上、法を発明しなくても、普及させた功績のある人間は、
単に右から左へ運んだだけでも、功徳が大きいのです。
ぶっちゃけ、本人のレベルは大したことなくても、この功徳があれば、
本人の死後も、ネズミ講なみに陰徳が加算されます。
例えば、漢訳経典は、東アジア全域で使われてます。
我々、日本人がお経と一般的に言われているのは全部これです。
般若心経も法華経も漢訳経典です。
仏教はインド人が作った宗教ですので、当然、
これをインドから、輸入してきたり翻訳した人間が昔いたわけです。
(天竺に行く西遊記などはこの物語です)
運んだり、翻訳したコストはそれはそれで大変でしょうが、
実は、かなり陰徳としては効率が良いのです。
理由は、その後の時代の、ネズミ講効果があるからです。
具体的に言えば、仏像と同じで、その経典が長く使われるからです。
三蔵法師で有名な玄奘なども、
たとえ、本人の境地のレベルが低かったとしても
(少なくとも豊河如きよりは高いと思いますが)、
経典をインドから持ち帰り、漢訳した功績があるため、
それが今に至るまで、東アジア数十億人の人間に法の恩恵を与えている功徳をゲットできているのです。
この陰徳が凄すぎて、例え、玄奘本人が極悪人だろうが何だろうが、
(まあ善人だと思いますが)
死後、ただ極楽浄土でぼーっとしているだけで、
ガンガン功徳が加算されて、無理やりにでも、
強制成仏されてしまうのです(たぶん)。
寝て暮らすだけで、陰徳通帳にお金が勝手に振り込まれていく!
という怪しい情報商材のようなことが、リアルに起きているのです。
要するに、上記の理屈を考えると、我々が陰徳を普及させることによる功徳で、ネズミ講効果があるので、それだけで、十分開運可能なのです。
③個々人の運命は、所属する範囲のより大きな集合体に影響される。
個人の陰徳が減っても、より大きな所属セグメントの環境が良くなれば、個人にとってもプラマイゼロである。
③は、これは個人と環境の問題です。
占術の世界ではよく言われることですが、個人の運命は集団の運命に準じます。
例えば、同じ生年月日時の命運でも、生まれた国や場所や時代によって、全然違う運命になってしまうのです。
昔だったら生きていけないような命運の人間でも、今の時代は、なんとかなってしまいます。
例えば、生活保護や延命技術などです。
赤子や老人がバタバタ死んでいるのを、現代の文明は生き延びさせてしまいます。
生まれた国や家が違うだけでも相当違います。
本人の命運以外の環境要素は、結構大きいのです。
要するに、我々が21世紀の日本に住んでいる以上、我々の運命は、日本の運命に準じています。
※もっと大きな視点だと21世紀の人類の命運に準じています。
日本に陰徳が広まって、日本の命運が良くなり、
政治、経済、外交や天変地異などの運命が改善されることによって、
我々の運命もまた良化されるのです。
逆に、日本国の命運が悪くなることによって、我々個人の運命もまきぞえを食らって悪化します。
全体の運命は、個人の運命をたやすく巻き添えにしてしまうのです。
※一例を挙げれば、日本全土に核ミサイルが降り注ぐかどうかで、個人の運命は相当違うでしょう。
要するに、国家を含めた、我々の生存環境が良化することは、我々の開運になるのです。
上記の①~③の通り、世間に陰徳による開運が広まっても、我々の不利益にはなりません。
我々は、安心して、陰徳を広めることが出来ます。
心配は無用なのです。
※そもそも誰も心配していないと思いますが。
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