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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く
三十善に相当する
◯一人の冤を白にす。
前回は、脳は古い獣野郎の脳があるため、人間は劣等種だという話でした。
しかし、この豊河は舌の根も乾かぬ内に自説を翻すのにいささかの躊躇もありません。
(躊躇しろよ)
前言を簡単に翻します。
過去は過ぎ去った過去なのです。
そして、未来は未だ来ない未来なのです。
ちなみに、特に意味のある言葉ではなく、ノリでカッコイイこと言っているだけなので気にしないで下さい。
脳の進化史
さて、さんざん古い脳をディスっておいて何ですが、しかし、実際のところ、この古い脳が無ければ、普通に人間はとっくの昔に絶滅しています。
脳の構造をもっと見てみましょう。
理性の新しい脳に比較して、古い脳は、さらに層に分かれます。
一つ目が、大脳辺縁系の脳。
喜怒哀楽や衝動の感情、つまり好悪の感情であり、好き嫌いの感情、実質的に善悪の感情の脳です。
性欲や家族愛などもこれです。
要するに動物の脳です。
一般的に言う、無意識などはこの脳です。
溜め込んだ感情やトラウマはここらへんです。
さらに、脳幹や延髄などの、生物としての生命力の脳です。
もうここまで来ると、個人の意識ではありません。
自他の区別なんて高度な意識は無いのです。
集合無意識と言っていいかも知れません。
両生類や爬虫類の脳です。
古くは蛇や龍がこの象徴です。
蛇神信仰は人類屈指の古い信仰です。
盲目的な生命力の脳とも言えます。
さらに、脳脊髄より以前の、神経層の段階もあります。
もう動物ですらなく、虫レベルです。
無脊椎生物レベルです。
長い脊髄に沿った神経のこの形は、蛇よりもさらに原初的な生物のムカデなどが象徴です。
武神や金運の毘沙門天(上杉謙信などが有名ですね)の眷属がムカデなのは、このためです。
個人の意識とか集合無意識などのレベルではなく、純粋に生命そのものの段階です。
こうして見てみると、脳は、古い生物から段々と進化するごとに上に新しい脳を乗っけて行っている存在だとわかります。
そして、重要なのは、何度も言うように、
「古い脳も存在している」
ということです。
しかし、なぜ神はこの古い脳を残しているのか?
ぶっちゃけ邪魔では無いのか?
答えは単純で、脳の機能の役割分担です。
人間の特徴の一番新しい脳は、理性の脳です。
知情意の人間らしい機能です。
しかし、実際にはこの脳だけあっても、人間は生きては行けません。
わかりやすく言えば、これらは「生命維持活動」とは何の関係もありません。
まあ、知能を駆使して生存率を上げるという意味では関係あるのですが、この脳だけだと、高学歴ニートのように生命活動をしないで、即、死んでしまうのです。
反抗期
古い脳は知能を持たない代わりに、感情や衝動などの動物的な欲望の脳や、性欲や睡眠欲や食欲などの生命活動維持に必要な脳などを担当します。
新しい脳だけだったら、そもそも生きようとはしないでしょう。
そもそも、生きる意味というのは実はあまりありません。
大抵の生物は本能の赴くまま、ただ何となく生きているだけです。
お腹が空いたから食べ物を食べて生きているのです。
これらの脳が無かったら、みんなニートになってダラダラと死んで行ってしまうのです。
およそ世界宗教が誕生したのは、この古い脳に対して新しい脳が出来たおかげです。
ただ、ひたすらに盲目的に生きていく古い脳に対して、もう生きるのをやめようぜと反発する機能を持っている脳なのです。
新しい脳は、知能を持っているがゆえに、
「生きるのって苦しみだからやめよう」
「生きていることに実存性は存在しない」
「地球から見たら人間はがん細胞だ」
と、生命礼賛に喧嘩を売るのです。
ニーチェがキリスト教は弱者の宗教でありルサンチマンであり、力への盲目的な意思を欠如していると嘆いたのも、この脳の機能なのです。
古い脳の生命礼賛に喧嘩を売るようになったのです。
言ってしまえば脳の反抗期なのです。
しかし、まあ、現実には、新しい脳も、普通はというか大半は生命礼賛です。
生きるために、それこそ知能を振り絞って、機能しています。
実際、人間がこの地球上で覇者になれたのも、新しい脳のおかげです。
火を使い、武器を使い、科学を文明を駆使して、ようやく地球上の全ての敵に完勝出来るようになったのです。
しかし、それも、古い脳の、盲目的な生命への渇望があってこそです。
古い脳の本能が無ければ、みんな生きる意味を失って死んでしまいます。
というより、生きる意味なんて本来ありません。
本能に従って、ひたすら食べて交尾して何万年も生きてきたのが人類という動物です。
冤罪を救おう
ここまで説明してきましたが、元の話の、世界宗教が自然宗教の神々を呼び戻してきて、大衆の利益に応えたという話に繋がります。
多神教の神々や天部は、動物形や眷属が動物であることが多いのは、これが理由です。
自然とのインターフェースであると同時に、人間の古い脳の代弁者なのです。
生命力の大地のエネルギーであるのです。
生命力、ぶっちゃけて言えば、性欲なのです。
およそ、世界宗教は去勢宗教と言うだけあって、性欲を敵視します。
生きるのが大嫌いな世界宗教の最大の敵だからです。
自身の性欲の投影でもある女性原理も敵視します。
※魔女狩りの例など。
自然神が動物の象徴の姿をとるのは、人間の古い脳である生命の力の象徴だからです。
旧皮質の脳は動物の脳です。
弱肉強食で、敵にくらいつき、家族愛に満ち、仲間や一族を愛します。
生きていくにも何の疑問も感じません。
ただ、盲目的に獣の生命の衝動にかられて動くのです。
この獣の力を喚起することで、ようやく新皮質の理性も動き出します。
無駄に働いていた知能が、生きることに集中するからです。
解脱だの神の国だの戯言にリソースを回していた知能が、生存に向けられるのです。
一日、8時間しか働かない者よりも14時間働いた者の方が成功します。
※効率が落ちる場合もありますが、一応例えとして。
女の子に一回アタックするだけの男よりも100回アタックする男の方が交尾は成功します。
※ストーカーで訴えられない限りは。
生きることはサバイバルです。
動物的な莫大な性欲、精力を持った者でないと成功出来ません。
寝ても覚めても、金儲けや権力闘争のことしか頭に無いものでないと、勝利の美酒は飲めないのです。
密儀が理性を外す乱痴気騒ぎをするのも、この理性の新しいのうの機能を外して、古い動物の脳を起動させるのは、これが目的です。
生命のエネルギーの性欲が無いものは、人間社会では惨めな敗者になって奴隷になるしかありません。
獣の世界に罪や罰はありません。
罪と罰は人間の脳の産物です。
人間は原罪を負っている罪人だとか、前世のカルマがとか寝言を言っているような人間は、自分に自分で冤罪をかけているのです。
社会に冤罪をかけられている自縄自縛の敗者なのです。
さて、綺麗にまとまったところで(綺麗なのか?)、ようやく冤罪の項も終わりになります。
まあ、実際のところ、冤罪になるというのは、因果応報で言う自業自得なので、普段から、陰徳を積んでおくのが一番です。
後は、神仏を信仰して、ガードを守ってもらいましょう。
次回は、次の30善の項ですが、重複になりますので、サラッと終わると思います。
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