2017年7月8日土曜日

【陰隲録】功過格表121 けだものだものフレンズ  三十善 冤罪を救おう㉓





このブログの全体地図はこちら
はじめに(ご挨拶とこのブログの目次・地図)



なお、皆さんの記事の感想大募集です。
陰徳や積善積徳、改過の話やコツなど、体験談を大募集中です。ご遠慮無く、ご書き込み下さい。
記事下のコメント欄や、メッセージやメールで、お気軽にどうぞ。

その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。

【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】のシリーズ記事一覧はこちら




功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

三十善に相当する

◯一人の冤を白にす。





けだものだもの


前回は世界宗教が現世利益を求める大衆のために、自然宗教の神々を召喚せざるを得なかった話でした。

その神々はなぜか動物系でした。

神々が獣の姿や眷属が獣という意味は、要するに、自然が神々だからです。
抽象的な世界宗教の神仏は、この現世を離れることが目的の存在です。
自然の象徴である多神教の神々は敵なのです。

※一神教の神のヤハウェが敵対したエジプトは、多神教で動物の頭をした神々がメインです。

しかし、狩猟採集時代なら、いざ知らず、自然の神々を味方につけても、現世利益が向上するのでしょうか?

金運、出世運、健康運、家内安全、異性運・・・。

大衆が望むのは、現世利益です。
農業とか漁業ならまだわかりますが、自然神は人間のこれらの欲望を叶える力があるのでしょうか?



ほとばしる熱いパトス



変な話ですが、実は、金も女も力も、一般には個別のカテゴリですが、全部一緒のカテゴリなのです。

これらは、全部性欲という欲望のエネルギーが大元です。
性欲という言い方は聞こえが悪いので別の言い方をすると生命のエネルギーです。

世界宗教は基本、この生命のエネルギーを絶滅させるのが目的です。
殺すな盗むな犯すな嘘をつくな酒を飲むなとは、全部、生命への反抗です。

目指すべき箇所が、地球ではないからです。
解脱だろうが神の国だろうがイデアだろうが、そこは地上ではありません。

生命の讃歌から百万光年離れているのが、世界宗教です。
これは、地球が寒冷期に入って、人生や自然環境に希望を持てない時期に作られた教義だということは以前から話ています。

つまり、人間や大地の生命力は、世界宗教から見れば敵なのです。

そして、逆を言えば、自然宗教からは、この生命エネルギーは人間賛歌の象徴です。
生きていることは素晴らしいという前向きな考えです。

そして、ここに自然宗教の神々や眷属が獣である理由のもう一つの理由があります。

要するに、世界宗教が現世利益に応えるために呼び出した自然宗教の神々は、大自然の力であり、生命の力であり、性欲というエネルギーの象徴なのです。


神の失敗作


人間の脳は多重構造です。

生命の進化の順に、古い脳から新しい脳へ、段々的に折り重なっています。

人間は他生物に比べて、一番上の大脳新皮質の量が多いので、知能が高いのです。

で、だから何だと思われるでしょうが、ここで重要なのは、我々、人間の脳は、他生物と差別する特徴の一番上の新皮質だけでなく、進化の過程のより、下位の生物の脳も持っているということです。

ここがポイントです。

要するに、人間は(脳の新皮質を)一皮向けば、獣なのです。
犬猫と変わりません。
それどころか、魚や両生類やら爬虫類や、果ては虫とかと変わらないのです。

たまたま、大脳新皮質が上に載っかっているから、万物の霊長としてこの地球上で威張り腐っていますが、脳の皮一枚が無ければ、今でも、木の上で暮らしているのです。

そして、古い脳があるということは、いつでも我々人間は、猿になるかも知れないということです。
新しい脳が機能不全を起こせば、当然、古い脳が主導になります。

ここに、人間という種が欠陥であることの証左があります。

古い脳がある以上、我々、人間はいつでも理性の皮が無くなれば獣になる可能性があります。
初めから、古い脳が無い状態で、生まれれば良いのですが、創造神は無能なので、そんな都合の良いことはしません。

かくして今でも世界中で、古い脳が非人間的な犯罪を行っています。
理性の薄っぺらい皮など、生命の鼓動の声の前には、風の前の塵に等しいのです。


で、また話が終わらなかったので、次回に続きます。











0 件のコメント:

コメントを投稿