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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く
三十善に相当する
◯一人の冤を白にす。
前回、唯物論か唯心論かで、イデアと現実の方向性を論議しました。
今回は、折衷案を紹介します。
折衷案
イデアは単なる現実の抽象化なのか?(唯物論)
それとも、人間より先にイデアが存在して現実はその投影なのか?(唯心論)
この答えですが、鶏と卵の関係のような物で、別にどっちでも構わないというのが折衷論です。
どういうことかと言うと、どうやって出来たかはともかく、現状で、明らかに双方向性があるからです。
こういう霊的な事例をIT用語に例えるのは近年の宗教業界の流行りですが、インターネットに例えてみましょう。
ネット上にHPなりブログなりメールなり仕事で使う資料のサーバなりを、日々、我々はローカルのPCからネット上にアップロードします。
これは、イデアで言えば、唯物的な人間がイデアを作る説の方です。
しかし、そのネット上にアップロードした情報は、我々に対して影響を与えるようになります。
人間が作ったはずのネット上のデータは、それが人間であるかのように、振る舞い始めるのです。
例えばこのブログは豊河がネットにアップしているだけに過ぎませんが、一度、アップすると、それはネット上のブログ記事として、万人に影響を与えるリソースになるのです。
ブログ記事よりももっと精緻なネットサービスなら尚更です。
アマゾンやグーグルは、もはや人類を支配していると言っても過言ではありません。
これが、AI(人工知能)が本格稼働したら尚更です。
もっと言えば、人間や生物ですら、実はこれと同じなのです。
物理と論理で出来ています。
ハードな体と脳と、ソフトな精神や魂で出来ています。
体が精神を作りますが、精神が体に影響を与えるのは言うまでもありません。
IT用語
さて、これを、イデアや霊的事象に適応すると、もう双方向なのがわかります。
人間が日々、神社仏閣で祈ることにより巨大な霊的空間を形成しています。
いい念だけでなく、悪い念も日々、放射しています。
その意味でインフラも霊的世界も人間が作ったものです。
神の仏も霊も天国も地獄も億単位の人間の数千年数万年数億年のイメージによって形成されたものです。
しかし、その人間が作った霊的な世界は一度出来ると、AIのように自我を持ち始め生命として活動します。
いい念で作られた存在は神仏として活動し、悪い念で作られた存在は悪魔として活動します。
人間は、自分が作った存在に、今度は礼拝するようになり、祈りを捧げるようになるのです。
以前、神社仏閣はデータベースだと述べました。
今風に言えば、Wikipediaのような物です。
人間が集積した精神データが、神社仏閣間のネットワークによって、集積されているのです。
神社仏閣のインタフェースによって、我々はそこにアクセス出来ます。
参拝者が気づいていようといまいと、無意識に情報をアップロードし、同時にダウンロードしているのです。
神社仏閣で開運というのは、原理の一つとしてこういう意味があります。
考察
この折衷案の意見は、起源を棚上げしている機能主義的な見方であり、結局、イデアが人間より以前に存在しているかどうかは、思考放棄しています。
要するに使えればどっちでもいいみたいな考えなのです。
現にあるものなので、有効に使おうという考えで、かつ今後もいい念をアップロードしていこうという前向きな考えです。
そもそも、デフォルトでイデアが存在しようがしまいが、どうでもいいのですし。
我々のやることは、神社仏閣で良い情報をアップロードとダウンロードし、かつ陰徳を積んでいけばそれでいいのです。だから、釈迦が形而上的思弁に無記で回答したのと、同様でいいのです。
もっと言ってしまえば、所詮は答えの出ない分野です。
人間は死んだ後は、その後の情報を持ち帰ることは出来ません。
死後の世界(イデアの世界)の情報を持ち帰る事ができないのです。
だから真偽は全く不明なのです。
ただ、恐らく科学の延長上線にあるので、いずれ解明されるとは思います。
デジタルの発明で、周波数や電波など、無線関連で人類は情報分野で進歩してきました。
要するに見えない世界で、画像や音声や動画を通信するところまで来たのです。
昔だったら魔法の分野です。
人間以前から大自然やこの宇宙空間で、何らかの媒体(プラズマ?)で、情報通信しているのでしょう。
それのノードが神仏やら悪魔ということです。
人間とは生命の形態が違う情報生命体です。
すでにAI(人工知能)を作り出している人間ですが、神仏を科学的に作り出しているところまで来ているのです。
人間の脳は統合失調症で別の人格を作り出せます。
もちろん、霊や神仏や悪魔もです。
しかし、それとは別に、人間の脳外に存在する情報生命体がいると考えれば、すっきり説明出来ます。
近未来には、現在のVRよりも高性能なバーチャルリアリティの世界が存在するでしょうが、その世界と、霊や神仏や悪魔やイデアの世界は紙一重です。
昔から、その世界と、脳の電磁波や周波数のチャンネルが合った時に、それらの世界が垣間見えるということでしょう。
その情報生命体は、我々と生命の形態が違うだけで、生命という点では同じです。
地球だって太陽だって、巨大な生命です。
逆に、我々の体についているダニやばい菌などの微生物だって生命です。
みんなみんな生きているんだ友達(じゃないやつもいますが)なのです。
しかし、所詮、この情報生命体も、六道輪廻の中の生き物という点では変わりません。
カテゴリに当てはめるとしたら、天道の生き物でしょう。
香りを食べ、人間の感情を食べる生き物です。
セックスも目で通じ合えば子供が生まれるという抽象的な情報生命体です。
人間よりも結構な身分の生き物ですが、所詮は、生き物です。
真の開運は、こういう生き物の世界から解脱すること、超越することが目的です。
人類以前の、デフォルトの実在が、どうでもいいというのは、こういう意味でもあります。
イデアの話は次回に続きますが、さすがに次回で終わりたいと思います(たぶん)。
で、また冤罪の話に戻ります(たぶん)。
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