2017年6月29日木曜日

【陰隲録】功過格表111 闇堕ちヒロインは、なぜレイプ目はともかく、みんなボンテージエロ服を着るのか? 三十善 冤罪を救おう⑬





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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

三十善に相当する

◯一人の冤を白にす。




功過格の連載記事もとうとう111回。
スリーワンです。
まあ、だからどうというわけでは無いのですが・・・。




元祖争い


前回、イデアというギリシャ人の発明した概念が登場しました。
この概念と、絶対神と全体性の概念が相性がいいのは、何となくお分かりになると思います。

なにせ、イデアというアイデアですので、架空の抽象的なバーチャル概念。仮想世界です。

死後の世界とか浄土とかの仮想空間と同じです。
何でもありの空手形です。

なにせ、人間の概念です。

人間が絶対神の概念を認識出来るのは、絶対神のイデアがあるからだ。
つまり、絶対神は存在する!
な、なんだってー!

という詭弁が昔から使われています。

この、イデアという世界は、要するに人間の共通観念くらいの意味です。

猫は多種多様に存在していますが、我々は猫という概念を共通して使っています。
そのため、外をうろついている野良猫を、他人と同時に見ても、「あ、猫だ!」と意見はあいます。
お互いに猫のイデアを共有しているからです。

さて、このイデアですが、じゃあイデアはどこから来たのか?
原因と結果の法則からすれば、必ず原因があるはずです。

この段階になると途端に揉めます。

現実からイデアが発生したのか、それともイデアから原因が発生したのか?

この鶏と卵の関係のような哲学問答が発生するのです。



唯物論


まあ、当たり前ですが、唯物論や現実的な意見は、現実からイデアが発生したと考えます。
経済などの社会下部構造から、上部構造の法律や道徳や宗教などが発生したという考えです。

キリスト教が発生したのは、ローマ帝国の多国間経営のためであり、仏教が発生したのは、新興の武士・商人カーストの勃興時代だからです。


我々は現代人なのである程度、この考えの信奉者です。
人間は体と脳があって、精神や心を発生させていますし、PCはハードがあって初めてソフトを起動させられます。
インターネットは、回線があって初めてAmazonなどのネットサービスが出来るのです。

何事もまず、物質があって初めて、ソフト的な精神が動くのです。
逆に、物質が壊れてしまえば、ソフトは動きません。
人間の体や脳が壊れていれば、会話すら不能です。


唯心論


しかし、それでは、宗教業界の人間は食っていけません。

唯物論のアカどもに、宗教はアヘンだとヘイトスピーチをされても、みすみす承諾は出来ません。

そこで、逆の論陣を張ることになります。

すなわち、物質からイデアが出来るのではなく、イデアから物質が出来るという本末転倒な考えです。
※これを神道(の古神道系)では霊主体従と呼んでいます。

まず初めにイデアの世界に元型がある。
現実世界はそれが時間差を置いて現実化するという感じです。

この考えですと、本物はイデア(霊界・神界)にありますので、現実世界は偽物になります。
宗教人としては、現実権力よりも、本物に奉仕する俺らの方がエライんだぞというマウンティングが出来るわけです。



闇の力


この二つの考えは、水面下で論争が続いていて、時折、ひょっこり歴史に顔を出します。

第二次大戦でナチスが、神話を使って「ドイツは巨人になる!神話の巨人になる!」と、ゲルマン神話を使ったことは有名です。

このイデアの世界は、集合無意識として、民族や国家に多大な影響をもたらすため、このような大事件や偉人や天才などが良く使います。

キリスト教の終末黙示録のイデアは、前世紀の日本でも、大流行しましたし、挙句の果てにオウムのサリンテロにまで繋がっています。

人間は行動原理として、宗教信念(宗教と知らない場合も多い)があると、かなり過激な行動を起こしてしまうのです。

何度も耳にタコで恐縮ですが、皆さんは、陰徳という裏技を知っているために、結構この現実世界で成功しやすい人間です。

異世界転生で、女神からチートスキルを与えられて無双してしまう人間です。

しかも、この小賢しいブログを読んでいる知性があるということは、こういう宗教的知識があるということです。

権力にその宗教的知識が加わると、上記のように人間の集合無意識を動かし、人心操作を容易にしてしまうのです。

力というのは諸刃の剣です。

刃物を料理に使うのか、人を刺すのに使うのかは、完全に個人の自由になりますが、実際は、刃物を持ったことで、今まで抑圧されてきたコンプレックスの解消に使ってしまうことが多いのです。

一般に善人は、本当の善人ではなく、ただの弱者の媚び諂いであることが多いからです。

早い話が皆さんは魔法が使えると思ってください。
イデアという、宗教的な集合無意識のデータベースを使える魔法使いなのです。

攻撃呪文を、モンスターに向けるのか守るべき民に使うのかは、よっぽど自制心が無いと、闇に飲み込まれたヒトラーの前例を踏襲してしまいます。

大抵、ファンタジー世界の魔王とか悪者は元々善玉だったのが、人間の矛盾のせいで闇堕ちしてしまっています。
前者の覆るは後者の戒め。
皆さんは先人の貴重な人体実験のデータに倣い、闇堕ちしないようにしましょう。





二つの説の折衷案的な話とかあったのですが、次回に続きます。







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