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はじめに(ご挨拶とこのブログの目次・地図)
なお、皆さんの記事の感想大募集です。
陰徳や積善積徳、改過の話やコツなど、体験談を大募集中です。ご遠慮無く、ご書き込み下さい。
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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。
【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】のシリーズ記事一覧はこちら
功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く
三十善に相当する
◯一人の非為人を勧化し行いを改めしむ。
【何様】
無法者を善導する、教化するというのは、よくよく考えてみると、凄い上から目線のてんこ盛りです。
一体、人様を善導とか何様のつもりでしょうか?
余計なお世話も甚だしいのです。
金八先生は、学校の先生という職業だからこそ、仕事で教化しているのです。
別に関係ない人生に干渉する必要は本来ありません。
しかし、陰徳ポイントに載っているため、本当はやりたくないのですが、仕方なく我々は無法者を教化しなくてはいけません。
陰徳道はシグルイなのです。
【イエスよりも上の力】
そんな無法者の教化ですが、当たり前の話ですが、彼らは他人の話など聞かないから無法者なのです。
他人の話を素直に聞くような人間だったら無法者とは言いません。
釈迦は天上天下唯我独尊と生まれた瞬間に唱えた、傲慢男ですが、家族も国家もぶっちして出家した無法者です。
父親も母親も妻も彼を説得しましたが、他人の言葉などアウトオブ眼中でした。
たまたま、その後に宗教業界で出世したので、多目に見られてますが、本来なら人の情を解さない無法者なのです。
聖人の釈迦ですらこの有様です。
ましてや普通の無法者だったら、もっと他人の話など聞かないでしょう。
前回も言いましたが、無法者を教化するには、教化する方にも、それなりの力が必要です。
あのイエスですら、あっさり殺されたのです。
イエス以上の力を身につける必要があります。
【徳力】
では、その力とはどういうものでしょう?
一言で力と言っても、様々な種類があります。
腕力や暴力、金力や権力、知力から、長州力まで、様々です。
あの非暴力主義の観音ですら、念彼観音力を持っているのです。
まあ、一般には信用される人格や善人オーラや真摯さなどが、あげられます。
時には、家族の自己犠牲のイベントで、以後、まともに更生するパターンもあるでしょう。
人の心を動かすには、人の心しか無いのです。
海原雄山先生も、そう言っています。
これは、陰徳道を歩んでいけば、勝手に徳の充実と共に、身についてきます。
徳のある者は孤ならずと孔子も言っています。
あえて言うなら徳力と言ったところでしょうか。
【げんじつ】
これらの正道的な人格力は、必要スキルの一つとして、さらに世俗的な力も必要です。
理由は簡単で、身も蓋もない現実として、別に人格などなくても、同様に教化出来るからです。
そもそも、衣食足りて礼節を知るという管子の言葉通り、
人間は豊かになれば必然的に争わないからです。
まあ、それでも闘う人はいるのですが、大抵の人は争わなくなります。
貧困で物資が足りないからこそ、争います。
途上国の犯罪率が高いのは単に貧しいからです。
寸土を争い寸利を奪う民度の国の人間が、豊かになると全く逆の民度の人間になります。
清貧などというのは、豊かな時代の妄言に過ぎません。
豊かさという力こそが、無法者を教化する大原則です。
要するに、通貨の力、言ってしまえば、金の力です。
そして、人の心を安心させるのは、不当な暴力に晒されない安全な環境です。
危険な場所ですと、心がすさみ、無法者が多くなります。
これを担保するには、国家の暴力機関である軍隊や警察などが、外敵や内敵を制圧できる力があることが前提となります。
これは、さきほどの通貨の力、金の力とリンクしています。
力と金があれば、賢い人間を雇えます。
そうすると、大衆を騙す策が使えます。
知識人は大衆を騙す洗脳が作れるからです。
歴史にしろ宗教にしろ、大衆を制御できる幻想を構築出来ます。
カースト制度などが、その成功例ですが、大抵はそこまで成功した洗脳は支配層も拘束してしますのですが・・・。
これらの世俗的な力は、ある程度、徳力とリンクしています。
陰徳は、徳力と同時に世俗的な力をも兼ねるからです。
元々、人間は地位の高い人間や金のある人間、力のある人間に従う傾向があります。
それを徳力と言ってもいいでしょう。
実際、世俗の力のある人間は、徳力の大事さを知っていますので、偽装できますし、両方兼ね備えている人間も多いのです。
結局、徳力も、世俗的な力も、陰徳から手に入れられます。
何だかんだ言っても、陰徳に話が戻るのです。
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