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はじめに(ご挨拶とこのブログの目次・地図)
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陰徳や積善積徳、改過の話やコツなど、体験談を大募集中です。ご遠慮無く、ご書き込み下さい。
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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。
【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】のシリーズ記事一覧はこちら
功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く
三十善に相当する
◯一人の受戒弟子を度す。
【弟子】
弟子制度は、今の時代ですと、あまり見ないシステムです。大人数によるマス教室による教育システムが基本だからです。
さらには、サラリーマンが就業の基本となり、個人間の教育システムではなく企業という組織の教育システムだからです。
OJTなど個人レベルの教育も、その中では行われますが、弟子というほどではありません。
個人レベルの濃密な付き合いが薄れている現代では、他の人間関係同様、無くなりつつ在る関係なのです。
しかし、この弟子制度は、今の時代でもまだまだ有効なのです。
理由は、一般公開されていない特化した技術と、コネを入手出来るからです。
【内弟子】
この手の内弟子制度は、近代に入るまでは全職業に普通の形態でした。
今のような大規模な企業体がない限り、必然的に各職業の技術は、家内制手工業における内々の技術だったからです。
その中でも、自分の奥の手の技術は弟子にも教えないのが普通です。
理由は簡単で、飯の種だからです。
若い人間の方に技術を教えれば自分の仕事がなくなってしまいます。
以前も、日本で実力本位のシステムを導入したところ、若手に技術を教えないということが横行しましたが、いつの時代も人間は変わりません。
金の卵を産むガチョウを殺す馬鹿はいないのです。
また、教える師匠の側の収入の他に、一門のためという意味もあります。
他門に比較して、優れた技術を持っているというのは、一門にとってやはり飯の種です。
大抵、一門は家と同義語なので、自分が所属する組織体を守るためでもあります。
今で言ったら、企業が特秘する技術ということになります。
技術を公開するというのは、昔では夢物語です。
ギルド制度が近代以前のシステムです。
今のように通信情報が発達して、発見者の名誉と利益が守られる社会とは違います。
逆に言えば、今のような社会でなければ公開する義理はありません。
技術や情報というのは、高価な物だったのです。
【密教】
ただでさえ、秘密主義な情報の中でもさらに高度な技術は、さらに秘密主義が守られます。
そのため、弟子の中でも、さらに区別した内弟子や自分の息子など限られた人間にしか、特別な技術は教えません。
このシステムは、今の時代でも、芸道や武術の世界では普通です。
帝王学や工作員の危険な技術は、一般には公開されません。
※と言いつつ、ネット時代では公開されていることが多いのですが。
宗教の世界でもこの技術は各宗教の「密教」として伝承されます。
内容は、変性意識を強度に引き起こすような技術です。
性的な内容や非倫理的な内容が多く、一般公開出来ないような物が多かったようです。
また、内容的には今の気功のような物も多いのです。
運気を上昇させるための秘伝の技術です。
基本的に、各組織のトップは、運気が強いものが多いのですが、それでも他組織とぶつかればただではすみません。
運気の底上げをするような技術が必要なのです。
風水や方位などは、平安時代の陰陽師に限らず、貴族階級は、昔からその手の技術者を擁してやっています。
当然、一般には知られてはいけない技術です。
悪人や敵側がこの技術を知ってしまえば、負けてしまうからです。
だからこそ、秘伝の密教なのです。
ただ、こういう技術は出処が一緒なので、敵同士が同じ技術を知っているという笑い話もよくあります。
国家や大名レベルだと動かせる情報の権力も同じですし、王族同士の跡継ぎ騒動での戦争だと、両者とも王族なので、同じ技術を使ってることも多いのです。
戦国時代の最後の戦争の大阪の陣ですと、同じ甲州流の兵法を徳川側も豊臣側も使っています。
【和菓子の恩】
こうした秘伝の密教は、その技術を伝える師匠に弟子になるか、教えられるような階級になれば知ることが出来ます。
要するに、普通に暮らしていては、知ることは出来ないのです。
しかし、逆を言えば、この二つという手段があることも事実です。
今時、弟子制度は古いかも知れませんが、なることは可能です。
24時間フルタイムでの内弟子は難しいかもしれませんが、お稽古ごとレベルの時間の内弟子になることは可能です。
昔と違って、弟子になる人も過疎化しているので、弟子から何年もすれば内弟子になることは不可能ではありません。
今の時代は、かなりこうした技術は後継者がいないので、狙い目なのです。
さらに、もう一つの教えられるような階級についてです。
昔から遁甲などの術数の秘伝は、士大夫以上という制約がありました。
今で言うキャリア公務員と言ったところです。
このレベルの人間にしか教えられなかったのです。
今の時代と違って、社会的な身分はそのまま社会的な信用です。
信用があれば変なことには使わないであろうという信用なのです。
ここには、「力」に対する扱う人間の資格の問題があります。
カースト制度ではありませんが、身分のある人間は前世含めた功徳の積み重ねがあると考えられてきました。
もちろん、その資格に無い人間が地位や力を得て失脚するのは、日常的にありますが、
基本は、身分イコール功徳があるということの証明なのです。
この生まれた瞬間のスタートの差別は、現在ではどうしようもないですが、
嘆いているばかりでは何も始まりません。
後天的に追いつき、逆転するしか手はありません。
逆に、生まれによる差があっても、陰徳を積むことを知らなければ、生まれ持った福分を使い果たして堕ちるだけです。
※生まれのプラスがある人が陰徳を積んでいったらもう追いつけないのですが。
生まれはマイナスでも陰徳を積んでいけば、秘伝の技術などは向こうからやってきます。
結局、こうした技術が仕えるかどうかは、福分の差、つまりは陰徳なのです。
風水の話で、龍穴は人を選ぶという話をしましたが、どんな密教も同じです。
豊河も若い頃、いくらやっても全然身につきませんでしたが、幸い、ここらへんの「資格」の問題に気が付き解決しました。
師匠と弟子の関係は、親子の恩によく比較されます。
親子は先天的な関係ですが、師匠弟子の関係は後天的な関係です。
自分で獲得できる関係です。
※厳密には縁ですが
獲得的できる技術とコネはかなり有益です。
陰徳を積むのと並行して、一考してみることをお薦めします。
まあ、個人が持ってても、正直、あまり使い道が無い技術も多いのですが。
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