2017年5月2日火曜日

【陰隲録】功過格表64 学生に格差や非正規雇用問題を教え、学習意欲を高める効率的な教育方法 三十善 出家神職帰依させよう②




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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

三十善に相当する

一人の受戒弟子を度す。




【後継者問題】


陰徳として、神仏に出家神職帰依させるのはわかりました。

しかし、そもそも出家というのは自分の選択肢です。

他人からやらされるものではありません。




親が住職神職だからという世襲制の場合も多々あります。

親の職業を継ぐのを子供が嫌がるというのは、昔からあることで、地方の過疎化と同一の問題です。

要するに、子供が都会に行ってしまうということですね。

この場合、親が世襲に固執していると、半分家出のような形で子供が出ることになります。

その場合、大学進学(高校進学の場合も)に障害が出るなど、子供の学歴に不利な場合があるのです。

子供が学業優秀だとこれは悲劇になります。



今でこそ、職業選択の自由は、憲法で認められています。

しかし、実際にはまだまだ世襲制にならざるを得ない職業も多く、宗教分野もそれに当たります。

伝統宗教でも親が宗教的権威の場合、さらには新興宗教の場合は下っ端でもかなり子供は迷惑を受けます。

まあ、親が組織の中で偉い場合は、子供も人生で優遇されることが多く、あながち不幸とは言い切れません。

しかし、どうしても嫌な場合や、別な分野で才能がある場合など、ある程度の不幸は発生します。

まあ、ここらへんは、宗教という職業に関わらず、金持ちや権力者の家ならば、古今東西変わらぬ問題です。
日本の政治家が二世三世ばかりなのと同じです。

要するにお世継ぎ問題ですね。



【進路問題】


しかし、そうは言っても、そもそも本人の意思が百パーセント決められることはありません。

もっと言えば、10代の子供に職業選択をさせてもあまり意味は無いのです。
世間自体を知らないのですから。

どうしても、環境が教育する進路になってしまいます。
蛙の子は蛙と言われるように、政治家の子供は政治家になり、資本家の子供は資本家になります。

進路は自分が選べる自己責任の世界ですが実際はかくのごとしです。
学生時代、塾に行ける環境かどうか、私立校に行ける環境かどうかなど親の収入によってすでに進路は決まっているようなものです。

こうした結果から、教育の面としては、興味と素質にあった方面を誘導させるしかありません。

興味があっても素質が無い、素質があっても興味が無い。
興味も素質もない。興味もあるし素質も有る。

色々なパターンがあります。
それこそ、無限大の職業のパターンをどれを選ぶかは、それこそ運命というしかありません。

運命と言えば時代の運もあります。
学生なのに、特攻隊でアメリカ軍に突っ込まさせられる世代も入れば、就職氷河期で底辺職にしかなれなかった世代もいます。

マクロの時代が個人に適用されるパターンですが、これも還元してしまえば個人の運です。
大多数が被害にあったあの大戦ですら、戦中から大儲けして戦後も逃げ延びた人や、戦中はともかく戦後に大儲けした人など、結局、個人の運が最後には物を決めます。

良い職業に出会えるかどうか、自分の興味や素質にあうかどうか。
これに合うのは運です。
親や結婚相手と同じく、運が全てなのです。

最近の流行りだと「天職」という言葉があります。
近代にも、プロテスタントが資本主義を隆盛した理由として、この天職概念があると言われています。
(資本主義の成立がプロテスタントかどうかは豊河は怪しいと見ていますが)

では、この運を上げるにはどうすればよいか?

その答えはいつもどおり開運のテクニックしかありません。

せっせと陰徳を積み、開運しましょう。

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