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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。
おもてなし
さて、奢侈贅沢の効用ですが、さらに言えば、
やはり、人は見かけで信用する。
ということにつきます。
よく、フィクションでは、見かけはいい加減だけど、実は大物だとか、主人公の凄い本性を見抜く人間がいます。
しかし、問題はそういう目利きのきく人間は少ないということにつきます。
いくら、みかけはダメで本体は凄いと言っても、それを一般大衆にアピール出来ない以上、軽く見られます。
心というのは、相手に見えません。
そのため、どうしても、形に、目に見える形に、言ってしまえば、現実世界に具現化させる必要があります。
大多数の人間は凡人なのです。
別に、大衆や凡人などはどうでもいいではないか?
と皆さんは思うでしょうが、問題は陰徳にあるのです。
陰徳は個人レベルならともかく、やがて企業レベル、国家レベル、世界レベルに発展することを考えて見て欲しいのです。
皆さんが、巨大な陰徳をなす存在になったならば、色々と、外交をする必要があるのです。
銀行や取引先や、官僚や外交官、果ては大統領や天皇陛下、ローマ教皇に会うかも知れないのです。
また、一般大衆に何かアピールするかも知れません。
また、有力者を口説き落としたりする必要な時に、見かけ、見出しなみ、センスは非常に重要です。
有力者は金持ちや生まれながらの貴族かも知れません。
その時に、教養と共に、豊かな文化背景を求められるかも知れません。
要するに奢侈贅沢のスキルが求められるのです。
単純に接待することもあるかも知れません。
その時の奢侈贅沢の知識や経験が無いと交渉は失敗してしまうかも知れません。
偉い人の前にTシャツで行っていたホリエモンはどうなったでしょうか?
光の速さで失脚しています。
要するに、礼儀の問題と関わってくるのです。
奢侈贅沢は礼儀とある程度、共有します。
おもてなしの心と言ってもいいかも知れません。
それは、予算が無ければ出来ませんし、相手を喜ばせようと思う、もてなしの心は奢侈贅沢と紙一重です。
要するに、自分が奢侈贅沢しなくても、この現実世界で生きていく、特に巨大な陰徳を成そうと思っているならば、社交スキルとして、身につけておく、必要悪のスキルなのです。
軍事などの暴力は、本来、陰徳者には不要な物ですが、生きていくには必要な時もあるし、上に立つ者には必須なスキルです。
全ては陰徳のために、必要悪として、奢侈贅沢は存在を許容する必要があるのです。
さて、だいたい、こんなところでしょうが、次回は、さらに宗教的な理由も考えてみましょう。
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