2019年1月28日月曜日

贅沢は敵か味方か?③ 衣食足りて礼節を知る











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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。





衣食足りて礼節を知る



前回の、
「そもそも資本主義は欲望や奢侈贅沢を許容するどころか、推進するシステムではないか?」
という話でした。

まあ、この時点ですでに奢侈贅沢の擁護の理由は決定的なのですが、

さらに、奢侈贅沢の擁護をすると、

・奢侈贅沢で心が豊かになり、満ち足りた心境になると、他人が許せるようになり、結果、倫理道徳が高まる。

これは、俗に言う、衣食足りて礼節を知るですね。

貧乏な国は、民度が低いのです。
まあ、とは言っても、世界で最も豊かなアメリカが戦争ばっかりしている例もありますが、帝国のサガなので、基本は豊かになればなるほど、民度は上がります。

つまり、衣食住の窮乏がなく、かつ教育もちゃんと受けられるような環境では、犯罪率は減ります。

この延長上線に、この論理があります。

人間は、快不快に操作される生き物(パブロフの犬)なので、ご褒美があると、喜び勇んで、働くのです。

絶望ばっかりの環境では、やる気もなくし、スポイルされていまいます。

モチベーション付与のために、神仏もよく初回の参拝者には、ご利益という飴を上げるのです。

適度な奢侈贅沢は、民度を上げ、人生に潤いを与え、活力を与え、モチベーションの付与になるのです。

これが、奢侈贅沢が擁護される理由です。

自分が幸せで無い者は、他人の幸せを祈れません。

親から虐待された子供が、大人になって子供を虐待するのと同じです。

負の連鎖と正の連鎖の違いです。



腹上死ならぬ座禅上死

で、ここまで書いておいて、さらにひっくり返すのですが、
至高への道は、必ず陰陽があるのです。

奢侈贅沢を擁護しすぎてもあれなので、一応、書いておきますが、ぶっちゃけ、奢侈贅沢は実は必要なのは、ある特定の時期に限定されます。

ぶっちゃけ、凡人の時です。

だって、ご褒美のモチベーションが無いと、動けないって凡人ではないですか?

俗人じゃなく出家して山にでも籠もったら、普通に修行でしょう。

奢侈贅沢はまさに敵です。

道を得れば日に日に損すと老子も言っています。

まあ、出家修行者も、煩悩が捨てきれていない未熟者だと、ご褒美もいるかも知れませんし、健康や最低限の金や食料などの現世利益も必要ですので、それは必要でしょう。

※ちなみに、現世利益の大黒様(大黒天)は、元々、天台宗の最澄が比叡山の修行僧千人以上の人口を、食わせるために、召喚した天部です。

しかし、修行が進めば、もはや内的世界の方が比重が大きくなり、精神世界の方がリアリティを感じるようになります。

んで、脳内麻薬とかで普通にラリっているので、むしろ、現世利益などどうでもよくなります。

食事とかも取らなくなるほど夢中になったり、瞑想中にポックリと死んだりします。

もう、ここまで来ると、奢侈贅沢とかどうでもいい境地になるのです。



次回

あとは、あれですね。

現世で、陰徳をする場合。

在家のままでも、出家して山で修行して戻ってきた場合でも、現世の中では、陰徳をするには、金がいります。

次回はこころへんも、ツッコんでみましょう。

2 件のコメント:

  1. 最近、偶然陰隲録を知り、ネットで調べていたらこちらのブログにたどり着きました。面白くて読みふけっています。しかし、それでも、やはり感じるのは、豊河さんがそこまで陰徳をおされる根拠です。
    陰徳で成功した体験などがおあり、ということでしょうか。
    私自身、寄付をしようと思っても、お金は大切ですし…ちょっと躊躇します。薬を飲んでいるので、それを飲まなくなったら献血はしようと思っています。

    返信削除
  2. 匿名様

    管理人の豊河です。
    コメントありがとうございます。

    陰徳を推す理由は簡単で、単純に私自身も、開運してきましたが、これが開運として一番重要だからです。

    因果応報が実際にあるかどうかはともかく、我々がそれを文化的な基盤としてすでにインストールされているからです。

    普通にこの日本で育った人間だったら、悪事には二の足を踏みます。
    さんざん悪事をした人間でも、死ぬ間際には途端に改心して宗教や慈善に走るのは、ご存知の通りです。
    大抵の人間は悪事をしたら、「罰を受けなくてはいけない。こんな自分が、幸福になってはいけない」と後で後悔します(しない輩もいますが)。

    で、意識的、無意識的に自分が不幸になるような行動や選択を取ってしまいます。

    でも、これは逆もまた真なりです。

    人間は因果応報というより公平の法観念がありますから、悪事は裁かれる(べき)、善事は褒賞される(べき)という観念があるのです。
    これは、自己暗示で無理やり自分は成功する!と思い込むよりも、圧倒的に簡単なのです。

    早い話が、善事をしていけば、「これだけ良いことやったんだから、自分は良いことがあって当たり前だろう」という、自分の肯定感や自己暗示を持つことが出来るのです。
    潜在意識に成功の洗脳を叩き込むことが出来るのです。

    この陰騭録は、拝金主義的な中国人の善事すらもポイント還元に計測する非日本人的な文化の産物ですが、風水やら奇門遁甲やら命運やら神頼みやら気功やら、色々やっている中国人や華僑がやっているくらいです。

    私自身も色々やりましたが、結局、生まれ持った命運が一番強いというのは、中国人と同じ結論です。
    で、その命運は、前世の因果応報なのです。
    要するに、命運、一般に言う運命は、逃れられない文字通りの運命に思えますが、その構成要素は、還元すれば、善悪の因果応報の結果です。

    だったら、一番効果的なのは、因果応報を実践することというロジックなのです。

    さらに、言えば、宗教的な意味もあります。
    因果応報は輪廻転生にも連鎖します。

    およそ、前世や来世の観念は、ほぼ全ての宗教が言っています(一神教は前世は言わないですが来世は言っています)が、神への信仰はともかく、因果応報によらない教義はまずありません。
    善事をする善人が天国へ。
    悪事をする悪人が地獄へ。
    これは、全部の宗教に共通です。

    ぶっちゃけて言えば、やっても損はないどころか、もし来世や神仏がいたら、膨大なリターンを手にすることが出来ます。
    ※ここらへんは数学者のパスカルが詭弁を弄して力説しています。

    あと、ついでに言えば、お金の寄付なんて、最初は些少で良いのです。
    コンビニの募金箱にお釣りを入れるとか、神社のお賽銭に入れるとか、その程度で十分でしょう。
    開運は3年くらいはかかりますが、10年20年とかければ、下流→中流→上流のステップアップも普通に出来ます。
    細く長く続けることが、開運陰徳のコツです。

    陰騭録の袁了凡だって、10年単位でやっています。

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