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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。
前回が半月前の記事で中身を忘れている。
奢侈贅沢の擁護を四回目です。
で、結局の所、奢侈贅沢も必要悪です。
なんだかんだ言っても、三次元に住んでいる以上、軍事力と同じように必要になります。
また、陰徳という因果応報の良いループをする時に、世間の世渡りとして必要になります。
まあ、解脱して消滅すれば必要ではなくなるし、天界の上層は、すでに物質的な奢侈贅沢やセックスなども不要になって、概念だけで絶頂出来るような世界っぽいのですが・・・。
で、宗教的な意義としては、いくつかこの他にも擁護出来る詭弁があります。
解釈
宗教の基本的な教義に一元論があります。
洋の東西を問わず、世界宗教ならまず確実にある教義で、善悪の二元論を一元化した理論です。
全知全能の絶対神を擁する一神教では、もちろん神の行動を弁論する必要があります。
要するに、なんで世界に悪があったり悪魔がいたりすることの絶対神との矛盾の説明です。
日本でも、我々に馴染みの深い、般若心経などでも、色即是空・空即是色などと、二元論を一元化しています。
道教などでは太極図などが陰陽を統一超越したものとして有名です。
密教などは後期密教などは、もう悪を肯定するレベルまで行っちゃってますが、宗教というものが、地上よりも絶対的な価値を追求するものと定義すれば、善も悪も内包する概念が必要になるのです。
まあ、そこまで行かなくても、善悪などは、所詮、人間の解釈に過ぎないという見方は結構あります。
これは、禅問答系に多い考えです。
要するに、外面の出来事があるとします。
それは、それで一つの事実でありますが、それを見たり聞いたりして五感で脳にインプットすると、それに人間は解釈・評価をしてしまいます。
その解釈・評価は今までの人生でのデータが基盤になっているので、当然、間違えます。
例えば、捕鯨一つ取って見ても、日本人と白人の意見は違うのと同じです。
奢侈贅沢をしようがどうしようが、それを善と見るか悪と見るかは、本人の認識フィルターの違い。
善悪の問題もそうだし、苦楽、幸不幸の問題も全部、解釈問題。
このフィルターに捕らわれないことが、悟りである。
こういう解釈も宗教では結構多いのです。
さて、こんな感じで、奢侈贅沢シリーズは終了です。
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