2018年2月14日水曜日

陰徳と利子の相似形と応用










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以前にも、この話題を振りましたが、基本、業というのは、通貨(お金)に似ています。

目に見えませんが、人を支配します。

また、利子のシステムがあることも同様です。

陰徳の利子って何だ?と思われるでしょうが、基本、陰徳は時間と共に膨らみます。

陰徳でなくて悪徳も同様で、業は基本、時間によって膨らみます。

これは、例えば、命に例えてみればわかります。
人間一人の命を助けたとしたら、その人の残りの人生も助けてことになります。
そして、その人の子孫もネズミ算的に増えていくのです。

時間とともに、善業は増えていくのです。

そして、当然、人間一人の命を殺せば、逆に悪業は増えていくのです。

徳のある人を失脚させたとしたら、その人が行うはずだった善政による莫大な功も消滅してしまうのです。

つまり、善にしろ、悪にしろビリヤードの玉の如く、連鎖反応を起こすので、単純にやった事象よりも利子が加速度的についてしまうのです。

これは、救いであると同時にリスクでもあります。

ちょっとした善業を為すだけで、多大なる陰徳のリターンを得ることができますが、逆にちょっとした悪業を為すだけで、多大なる悪徳のリスクを得てしまうのです。


この事例から、得る教訓は、二つあります。

一点目は、利子の効果を慮って、善業ならちょっとしたことでも成すべきで、かつ悪業ならちょっとしたことでもしないことです。

ニ点目は、もう既にやってしまった悪業なら、なるべく早く回収するべきです。
放っておくと利子が、かさんでしまいます。



こうした陰徳と利子の概念を考察すると、さらに複利の概念も、同じであるとわかります。

皆さんは、金融における単利と複利の話を、聞いたことがあると思います。

早い話が、利子を元金に追加して、さらに投資や借金をするということです。

具体例を上げると、資本が1000万円あったとします。

毎年、投資で10%のリターンが得られる場合、100万円の儲けが出ることになります。

この儲けを、ぱーっと使ってしまうのもありです。
で、翌年も資本金1000万円を投資に当てます。
これが単利です。

それに対して、複利は、儲かった100万円を元の1000万円に追加して、資本金を1100万円にするのです。

そうすると、毎年、投資に回せる資本金がどんどん増えていきます。

1000万円の投資よりも一億円の投資の方が大きなことができます。
一億よりも10億、百億の方が大きなことが出来ます。

これを陰徳に当てはめれば、それは陰徳と開運の関係に等しいのです。

陰徳をなしていけば、生まれ持った運命を改変して、開運していきます。

本来なら得られなかった、金や健康や地位や名誉を得ることが出来るでしょう。

しかし、そのゲットしたものを使い切ってしまっては、単利になってしまいます。

まあ、今まで不運だったのでハッスルしたい気持ちはわかりますが、ぐっとこらえて、また陰徳の再投資に回すのです。

金や健康や地位や名誉を浪費せずに、さらなる陰徳に使うのです。

そうすると、陰徳が複利になります。

より大きな陰徳になってリターンがさらに増えていくのです。

しかし、世の中にはこの理がわからない人たちも多く、運を浪費して単利になるどころか、マイナスになってしまう人もいるのです。

山高ければ谷深し。
ゲットした金や健康や地位や名誉を使って、陰徳どころか悪徳を重ねてしまい、前よりも遥かに下に堕ちてしまう人も多いのです。

ぜひ、皆さんには、陰徳の運用は、単利ではなく、複利で投資して欲しいのです。

税金の累進課税と同じです。
上に行けば行くほど、求められる陰徳資本は大きくなります。

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うまれつきの名家では、ココらへんの理がわからずに、放逸に傲慢に振る舞って陰徳の福分を浪費してしまいますが、徳のある家系は、代々、こういう理を伝えるので長持ちします。

上に行けば行くほど、陰徳をしないことのリスクは高まっていくのです。

理由は、その地位にいることで、ゴリゴリと陰徳ポイントを削っているからです。

もっと言えば、今の日本という贅沢な環境に生まれただけで、相当な陰徳ポイントを皆さんは使ってしまっています。

衣食住で何の問題も無い社会なんて、日本の歴史では信じられない天国なのです。

今の状態ですら、慢心してはいけません。

怠らずに、陰徳に精進してください。



















































2 件のコメント:

  1. 革命的な内容。

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  2. 匿名様

    コメントありがとうございます。
    管理人の豊河です。

    言ってる内容は、古典的な因果応報論なのですが、現代社会にとっては、却って斬新なのかも知れません。
    ルネッサンスみたいに古代の思想が現代にリバイバルすると、斬新に思える良い例かと。

    返信削除