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はじめに(ご挨拶とこのブログの目次・地図)
なお、皆さんの記事の感想大募集です。
陰徳や積善積徳、改過の話やコツなど、体験談を大募集中です。ご遠慮無く、ご書き込み下さい。
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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。
【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】のシリーズ記事一覧はこちら
功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く
十善に相当する行為
◯一有徳人を薦引す
大道廃れて仁義あり
陰徳の基本は、仏教で言う抜苦与楽にあります。
豊かな日本(近年はそうでもなくなってきましたが)にいると見えにくいのですが、人間の苦しみは、恒常的に存在しているのです。
◯一有徳人を薦引す
と言うのは、他者に、社会的地位や役職、担当を与えることです。
さらに、そこから派生する、権限(権力)や収入を受け取る権利を与えることと同義です。
また、これは社会に与える陰徳でもあります。
無能や悪人に権限を与えることは罪悪です。
逆に、有能や善人を排斥することも罪悪であると言えましょう。
そして、これは、同時に、この人間社会が有能や善人が自動的に這い上がれないダメダメシステムであることの裏返しです。
当たり前の話ですが、善人が報われ、悪人が裁かれるシステムが徹底されていれば、本来、このような陰徳は必要ありません。
大道廃れて、仁義有り。
智慧出でて、大偽有り。
六親和せずして、孝慈有り。
国家昏乱して、忠臣有り。
老子はこう嘆いていますが、よくよく考えると、これは現状認識としてありのままを述べただけなのです。
大道がもともとこの世にないからこそ、陰徳が必要なのです。
当然、大道がデフォルトであった時代などは、今までも存在しませんでしたし、今後も存在しないでしょう。
人間がよっぽど進化して別種レベルになるか、AIに管理されたディストピアが、唯一可能性はありますが、まず我々の生きている時代には、到達は無理でしょう。
陰陽と言う天地を貫く法則は、陰がなければ陽が無いことを主張しています。
一有徳人が薦引されない現実があるからこそ、一有徳人を薦引するという陰徳が存在しているのです。
そして、これは、同時に、陰陽はお互いに、相互依存していることを意味しています。
アンパンマンが正義の存在であるのに、バイキンマンの存在が必要不可欠であるように、ケンシロウの正義がモヒカンによって成り立っている如く、全ての存在は相互依存し、その存在は、空性なのです。
で、この陰陽の世界がなぜ存在しているのか?
という、世界の目的論的な話をこのところ、記事にしてきました。
結局、最終的な目的、我々人類の為すべき実存的な結論は、大体、二種類の可能性です。
①進化系
②消滅系
この二つです。
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