2017年9月7日木曜日

【陰隲録】功過格表143 労働者も処女も初物が良いという悲しい現実 十善 いい人を紹介しよう⑳











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はじめに(ご挨拶とこのブログの目次・地図)



なお、皆さんの記事の感想大募集です。
陰徳や積善積徳、改過の話やコツなど、体験談を大募集中です。ご遠慮無く、ご書き込み下さい。
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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。

【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】のシリーズ記事一覧はこちら



功格五十条(善行のプラス50項目)

・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

十善に相当する行為
◯一有徳人を薦引す



愚民教育の歴史の闇は深い



世の中は全て相対的な陰陽の法則で成り立っています。
推薦される人間と推薦する人間が陰陽でいるように、前回の帝王学の裏には、愚民教育が存在しています。

この愚民教育の歴史は深く、諸子百家の老子でさえも、推奨しています。
知恵を持たせると民はろくでもないことをするというのが、老子の主張です。

そもそも、人類がエデンの園から蹴り出された理由自体が、この愚民化からの離脱でした。


【聖書を読んでみよう!】創世記① 創世記エヴァンゲリオン ~エデンの園追放~





転職者


配下の人間に余計な知恵をつけさせたくないのは、神も権力者も同じです。

理由は、奴隷は従順でないと扱いづらいからです。

大抵において、企業は中途入社の人間を採用をためらいます。
中途入社の転向組は、その経験値やレベルに関わらずに忌避されるのです。

その理由は、「転職」という経験値から、余計な知恵をつけているからです。

要するに、転職者は、「この会社を辞めることが出来る」という、企業にとって厄介な思考回路を具備しているということです。

これは、兵法で言う「背水の陣」と同じです。
兵士を逃げ場を無くして獅子奮闘させる兵法です。

しかし、転職組には、この兵法は効きません。
彼らは、企業が待遇を悪くさせれば、辞めることが出来るという経験を積んでいるからです。

この会社しか知らない生え抜きの社員は、多少、労働環境が悪くても転職組よりは、耐えることが出来ます。
理由は、転職という行為を概念では知っていても経験したことが無いため、二の足を踏むからです。



読書


このシステムは、人間の営みのほとんどに応用できます。
例えば、家族の枠組みでもそうです。

離婚経験がある人間は、無い人間よりも、ストレスに対する抵抗値が低いでしょう。
気に入らなければ、離婚すればいいという経験値があるからです。

ブラック企業やDVは、システムが良く似ています。
所属者は、他の世界を知らないため、そこが普通だと思ってしまうからです。

他の世界を知らないということは、上記のように逃げる選択肢を持てないリスクがあります。

そのために、学問(学習能力)の力は必要なのです。

自分の所属環境が普通ではないということを知識として知っておくだけでも、選択肢の幅は違います。

脱サラしたサラリーマンがラーメン屋を始めるのも、彼らは脱サラ起業がラーメン屋くらいしか知らないからです。
情報の量は、選択肢の量です。

幸い、現代社会は、情報の入手に事欠きません。
風水では、開運の要素として、
1に宿命、2に運、3に風水、4に積陰徳、5に読書
という効果の高い順番を言います。
※遁甲の本だと、風水の代わりに遁甲を置いています。

要するに運命が一番高いけど風水は効果が他の開運よりも大きいよと言いたいわけです。
4にはこのブログのテーマの陰徳がありますね。

で、問題は5の読書です。

中国社会は科挙システムがあったので、貧乏人でも読書して科挙に受かれば人生一発逆転が可能でした。
それも反映していますが、実際、読書は、知識を増やして、人生を、開運させる効果があります。

東大や司法試験や国家キャリア試験に受かることを考えればわかると思います。

また、人生に役立つノウハウや知識などは、今の時代、本を読むだけでも相当学べます。

読書は、陰徳には及びませんが、開運効果としては、上位に来る代物なのです。


そして努力論


で、これが悲しいことに、自己責任論の極北である努力論に関連します。

厳密に言えば、陰徳さえやっておけば、努力はいりません。
しかし、もっと厳密に言うと、開運するに当たって、結果として、強制的に努力させられてしまうのです。

理由は、現実問題として、どうしても開運には労力が必要だからです。

例えば、読書が開運の要素ですが、それなりの地位に登るのならば結構なインプット、読書量が必要です。


ただし、この陰徳による努力を強いられているんだ状態は、辛くはありません。
苦というのは、因果応報の悪行の結果ですので、陰徳による結果の努力状態は、むしろノリノリで快適な努力になります。

ドーパミンが出ているか否かで、同じ労力や努力でも内面は全く違います。
成功者の伝記などには彼らの超人的な労力や努力がありますが、彼らにしたら、別に好きでやっていることですので、不幸でもなんでもないのです。

そして、そのブラック企業も真っ青な労働時間、勉強時間の結果、スキルやインプット量と言った経験値が溜まってレベルが上がり、開運するというフローなのです。

努力と一言に言っても、結局、努力出来るか否かは運によるものです。

そして、それは陰徳如何によります。


愚民化の話がいつのまにか努力論になっていますが、次記事はもうちょっと愚民化の話を進めましょう。


































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