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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。
五行論
伝統的な五常の徳は仁義礼智信です。
これは五行論に対応していて、人間の徳性は基本、この5つで内包出来ます。
※厳密に言うと、無理やり5つに集約するのが五行論。
こうした数字で世界を内包するのは古代思想の特徴で、我々日本人が馴染み深いのが五行論というだけで、当然、別の文化圏では、別の数字による体系もあります。
この五行論も実は、民害を除くという概念に近いものがあります。
五行論は五行のバランスを考えるので、どれか一つの五行が強くなれば、それを減らす必要があるからです。
基本、五行は木火土金水と、順調に流れて世界を流通しているのですが、これが滞ると、木土水火金と、尅ルートになり、争乱が生じます。
※五行論でググると五芒星の図が出てくるので、よくわからん方は、ちょっとお手元のネット端末でご覧下さい。
さて、ここで重要なのは、この五行論。
常に動いているという考えです。
仏教では諸行無常という基本教義があります。
厳密に言えば、諸法無我や一切皆苦、涅槃寂静とセットです。
この諸行無常は、そのまま、五行論の考えと合わせれば、絶えず、グルグルと五行を木→火→土→金→水と回っているということです。
元々、五行論は世界の縮図です。
本来、単一で価値のラベルをつけていない世界そのものに、人間が特定の数字で整理したものです。
ゼロや一という数字はわかりにくいですが、陰陽の二元論は人間にはわかりやすく、さらに4つの要素が本来の人間の認識の基本です。
地球が太陽の周りを一年かけて周りますが、その季節の春夏秋冬の4つはそのまま、世界の全てに応用されます。
一日(地球が自転する動き)を区切っても、朝昼夕夜の六時間ごとに分けられますし、人間も、誕生、成長、老化、死と四段階に分けられます。
方位も東西南北が基本です。
元素も地水火風の四元素。
五行論は、この四の数字がベースになっています。
東西南北だったら中央を足して五行論です。
人間にしろ宇宙にしろ、4つの状態をくるくる回っている独楽(コマ)です。
それは、結局、円の動きと言えます。
時間軸に沿えば、螺旋の動きですが、円運動は中心があります。
五行論と言うのはそういうことです。
自然状態の4つの状態に中心軸を加えた、自然や生命の動き、活動状態を示しているのです。
と、五行論の基本の考えを知ったところで、陰徳にどうか関わるのか、見てみましょう。
たぶん、本邦初公開の考えのはずです。
理由は豊河が勝手に考えたからです。
※いや、普通に誰か考え済みだとは思いますが。
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