2018年3月15日木曜日

運の無駄遣い論










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幸福量保存の法則



イギリスのサッカー選手のボビー・チャールトンは、ポーカーが弱く、一度も勝ったことがなかったそうです。

しかし、それを補うように、彼の人生は、強運続きでした。

飛行機事故で生き残り、大怪我からも復帰。
イギリスサッカーの黄金期を築き、国家の代表選手となり、英王室からサーの称号まで貰いました。

本来、このような強運の持ち主はギャンブルにも強いのですが、彼は、ギャンブル(ポーカー)が弱かったという事実があります。

これは、運というものに対して、ある示唆を与えます。

すなわち、運の総量には定量があり、他の分野で無駄遣いすると、大事なところで運が足りなくなるのではないかと言うことです。

この「運が定量であり、無駄遣いをすると減る」というのは、つい最近も記事にしました。

因果の想定範囲内(運命)と想定範囲外(自由)について まもって守護存在! 前編

上記記事は、不注意などの事故を防止するために運を消費してしまうという話でしたが、話しの構造としては全く一緒です。

どうでもいい時に、運を使ってしまうといざと言う時に困るという話なのです。




幸福になってはいけない



さて、どうでもいい時に運を使ってしまうというのは、具体的にどうすればいいのでしょうか?

それは、一般に言う、幸運な時を想起すればわかりやすいのです。

では、幸運な時とはどのような瞬間か?

要するに、「ラッキー♪」と思わず言ってしまう瞬間です。

そういう時は、因果応報の言う善因楽果、過去の善業から来る幸運を使ってしまっているのです。

不注意によるリスクの幸運な回避は、ラッキー♪ですが、無駄に幸運を使ってしまっています。
自分へのご褒美♪とした豪華なスイーツは、無駄に幸運を使ってしまっています。

幸福量保存の法則により、使ってしまった幸運は、自分の幸運ストックからすでに離れてしまっているのです。

以前の記事で、開運法で有名な水野南北の食事の節制を紹介しました。

実践!陰徳情報 水野南北の開運法(食事制限)と応用。

これも、同様の発想から来ています。

個人における一生の運の総量は一定であり、使えば使うほど無くなる。
ゆえに、運を浪費しなければ、その分、他の分野で幸運になる。
食事は運の一つであり、量と質を節制すれば、その分、幸運が減らずに済み、人生は開運する。

そういう発想です。

当然、この発想を元にすれば様々な応用が効きます。

単純に言えば、衣・食・住全部に応用が効くでしょう。
貧・病・争の裏側である富・健康・平和でも同じです。

つまり、粗末な服を来て、マズイ飯を少量食べ、あばら家に住み、常に貧乏で、病院にもいかず(健康法などもせず)、敵に負け続ける。

そんな人生です。

そんなのはいやだ(アンパンマンOP風)

どう考えても、嫌な人生ですが、なにせ、古代からの開運法はこんな感じです。

あまりにも、ツッコミどころが多いので、あまり現代ではオススメ出来ないのですが、およそ開運法としては、昔はこれが主流でした。

古き良き、つつましい日本人として、節制は基本でした。

戦時中にはさらにストレートな「贅沢は敵だ」というスローガンもあったくらいです。

開運法どころか、人生観において、昔の人のデフォルトだったのです。



損して得を取れ


この理論には欠点もあるのですが、一応、この理論を真として考えてみると、上記したように、応用がいくらでも効きます。

運の総量をへらすために、自分の生活ランクを落とすのです。

飛行機に乗る時に、いつもはファーストクラスに乗っていたならば、エコノミーにしてみるのです。

ディナーに高級フランス料理を予定したならば、中級フランス料理にしてみるのです。

人生の快楽において、一段グレードを、下げて見るのです。

それが運の節約になるのです。

投資論において、資産形成の方法は、結局3つしかありません。

①収入を増やす
②支出を減らす
③運用利回りを増やす

この3つです。






いくら、陰徳で福徳を増やしたとしても、陰徳の無駄遣いをしていたならば、ザルに水を注ぐがごとしです。

ましてや、悪業をしていたならば、永遠に陰徳の資産形成は不可能です。

善因善果(楽果)の幸運を、無駄に浪費してはいけません。
亭主が一生懸命、外で稼いできても、妻がホストクラブで浪費していれば、家系は苦しいのと一緒です。

贅沢は敵なのです。

ついでに、グレードを落とした分のお金や時間などのリソースを陰徳に寄付・寄進すれば、浪費という禍を転じて福と為すことが出来ます。

これこそが、ほんとの損して得(徳)を取れという格言の真の意味です。

自分の果報の贅沢を節制して、徳に回すのです。

戦国時代の三傑はノブとヒデとヤスの三人ですが、最終的に天下を制したのは、一番、どケチ野郎の家康です。

彼は、節制の効果である、陰徳無駄遣い対策理論を無意識に体得していたのです(たぶん)。


で、長々と書いてきて何ですが、次回はこれに反論(するのかよ!)していきましょう。












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