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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。
輪廻転生ループ
さて、前回まで、五行論と、因果応報論のお互いを知ったところで、これを悪魔合体していきましょう。
中国思想とインド思想のブレンドを日本人の豊河がやるという、これがグローバル社会です(てきとう)
まず、五行論は、基本は春夏秋冬の四段階です。
春夏秋冬のループをグルグル回るわけです。
で、この時点で、あれっ?ループって輪廻転生じゃね?
と、共通点に気が付きます。
人間はグルグルと地獄に行ったり天国に行ったりしながら、輪廻転生するのです。
で、この果てしないループを打破して悟りを開いて解脱するのが、インド系の宗教の眼目です。
まあ、仏教と言って良いでしょう。
もっと詳しく言うと、
現世で例えば、善業を積んだとしましょう。
そうすると、因果応報で死後は天国に行きます。
で、天国で綺麗なねーちゃんに囲まれて、酒池肉林生活を送ります(もっとストイックな生活かも知れませんが)。
ところが、天界でダラダラ楽な生活を送っていると、そのまま、大量に善業の徳ストックが消費されていきます。
天界は楽の極地、極楽なので、その楽の果を維持するために、前世の善業の業(カルマ)を大量消費するのです。
で、また性懲りもせず人間界に戻ってしまいます。
天界落ちなので、まあ、善人でしょうし、良い身分で生まれる才能豊かなイケメンか美女でしょうが、なにぶん、現世で生きて行くには弱肉強食な世界で生きていくことと、同義です。
生き延びていくには、相手を殺して肉を食っていく必要があります。
さらに、良い身分で生まれるということは、それだけ権力闘争も激しいでしょう。
戦国大名や貴族を思い出して下さい。
戦や謀略で常に修羅状態です。
しかも、天界落ちなので相当才能や運もあるでしょうから、勝ってしまいます。
さらには、良い身分ということは自分の家の領土やら国やらを背負っているわけです。
だからこそ、他の組織との闘争は絶えません。
小の虫を殺して大の虫を助けるのです。
無実の人間を殺したり拷問したり人体実験したり空爆したりしなくてはいけません。
それが上に立つものの宿命です。
それらは、正義という美名がつきます。
しかし、やっていることは犯罪であり悪です。
その結果、因果応報で、今度は地獄に堕ちてしまいます。
堕ちなくてもその来世は弱者の苦しみに満ちた人生です。
地獄の刑期が終わっても、弱者スタートなので同じでしょう。
で、苦しみは当然、改善策を考えます。
環境からさらに悪事に走り、その結果、地獄に堕ちるというグダグダ底辺ループを何回も繰り返したりしますが、そのうち、悪事と苦のループに懲りて、宗教に目覚めたりすると、反省して悪事を止めたりします。
中には、このブログに辿り着いて(別にこのブログでなくても良いのですが)、因果応報を学んだり、もっと純粋に神の教えから奉仕精神を学んで、報われなくても善業を積んでいきます。
そうすると、死後、良いところに転生します。
善人に産まれたり天界に生まれたりします。
で、天界で楽な生活を送って・・・・。
これが、因果応報の輪廻転生のループです。
要するに、グルグルと六道輪廻を回ってます。
我々、日本人が考えている漠然とした因果応報と輪廻転生の概念は、言葉にすると、こうしたグダグダなループ構成です。
で、これが五行論のループ構成と似ていることがわかります。
ループ
上記を、同じ図で当てはめるとこんな感じです。
左の善業を行うと、因果応報で善因楽果になり、幸運になったり死後、天国に行きます。
でも、天国の状態は急速に徳分を消化してまた普通に戻ったり没落したりします。
ここで、反省してまた善業を積むと天国に戻れるでしょうけど、権力を持ってしまうと、生存や領民のために権力闘争で悪事を行ってしまいます。
あと、単純に、贅沢になって人格が悪くなったり、少なくとも二代、三代すればクズが産まれたりしますので、悪事をやるようになります。
そうして、因果応報で地獄に堕ちたり不幸になったりして、苦の状況に陥ります。
で、また環境で悪事を行ったりとグダグダ悪と苦のループにハマったりしますが、運が良ければ、善業をやることが出来て、その結果、因果応報で楽になります。
まあ、このループが五行論の春夏秋冬と同じだというのは、おわかりになるかと思います。
さらに、五行論に当てはめていくと、
春は、木で仁。要するに善と同じです。
夏は、火で礼。天上の火で、身分が分明になり楽の余裕状態です。
秋は、金で義。必要悪の正義で結局、悪です。
冬は、水で智。水は下に堕ちます。人間の苦の底辺で、知恵が育まれます。
そして、苦しみは反省と懺悔を生み、春の善を生み出すのです。
このように、五行論的にも結構、該当します。
中央の土は、信ですが、正直、仏教的に当てはめる属性概念の候補は、曖昧です。あえて当てはめるならば、無明でしょうか?
中央で動かないのは諸行無常の真理に反します。
信用は、所詮、幻想の存在であり、空です。
世界を恒常的なものと考え、自我や絶対神の存在を信じるのは無明です。
この六道輪廻に執着して悟りを得ないのは、土の無明と執着です。
という理屈付けで、一応、無明だということいにしておきます。
※もっといい、候補があったらコメントやメール下さい。
で、五行論と因果応報を組み合わせてみましたが、一応、形にはなります。
五芒星に並べての五行論と因果応報は、まだ考察していませんが、出来ない可能性もありますので、出来たらまた記事化します。
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