2018年2月17日土曜日

ありがとうは悪魔の言葉 中編











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明徳


ありがとうと言われるのは、陰徳がなっていない証拠です。

人に礼を言われるというのは、それだけで、福分を減衰しているのです。

他人に感謝される、善行を知られてしまうと言うのは、普通、社会的に有利な立場になります。

それだけ、陰徳よりも、評価という福をゲットしているため、効果が薄いわけです。


もちろん、民度の低い環境ですと、カモにされる可能性が高いのですが、通常の環境ですと、善人と思われて、いざという時に、高い信用度のため助かります。

つまり、名声と同じなわけです。

ブラック企業や軍需企業が、やれ福祉や途上国支援をするのと同じで、悪党ほど名声の重要さを知っているのです。

実際、普段から、まわりの面倒を見て、いい人だと思われていると、他人と衝突した時に色々と有利です。

また、まわりから支持されて高位に推薦されることもあります。

現代のような民主主義では、まわりの評価は出世の重要要素になるため、学生の生徒会長選挙でも、社内の部長レースでも、衆議院選挙でも、陰徳よりも明徳の方が、直接的に役に立つのです。




そう考えると、陰徳よりも明徳の方がいいじゃんと思われますが、しかし、陰徳には、明徳よりも、利点があります。

一つ目には、明徳はすでに社会的な賞賛を受けているために、その分、果報が減るからです。

明徳で徳分が100ポイントゲットしたとしても、賞賛で徳分がマイナスされてしまうのです。

かし、陰徳は誰からも賞賛されないため、徳分が減ることはありません。

これは、いわゆる資産形成の支出対策です。







資産形成は、収入増加か、支出を減らすか、投資利回りを増やすかの3つしかありません。

この内、支出を減らすのは、基本です。

例えば、無駄遣いをしたり、税制にうとかったりすれば、資産は貯まりません。

積徳も同じことです。

徳分という自己資産を増やすのに、陰徳でなく、明徳をするのは、支出を無駄に増大することに他なりません。

二つ目には、陰徳は、神仏評価ポイントが高いことがあげられます。

およそ、宗教は明徳より陰徳を推奨します。

人に見られてないところでする陰徳は神仏の評価ポイントが高いのです。

神仏は、増上慢を異様に嫌うので、特に名声で自己満になる明徳はリスクが高いのです。

謙虚の話は、陰騭録本文でもわざわざ一章を割いていますが、↓まとめの記事参照


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②謙虚中るに利あり

謙虚という徳を主題にした逸話を集めています。




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明徳は謙虚を損ないやすいので、陰徳の方が望ましいのです。

※無論、明徳で賞賛されても謙虚を失わないレベルの人は、別ですが。



三つ目には、世界は穢土なので、善業を見ると、不幸な自分の過去のトラウマを刺激される人が少数でもいるのです。

そのため、妨害されることもあり、リスク回避のために、明徳よりも陰徳の方がよいという現実的な問題もあります。



ちなみに、明徳をディスっていますが、別に、謙虚さを失わないとか、その信用を使って私欲に走ったりしないとか、明徳でないと行えない善があるとかであれば、別に禁止しているわけではありません。

というより、普段から、他人と仲良くするのは、世渡りの基本中の基本ですので、普通に明徳は推奨なのです。

もちろん、上記のような注意点と、あと、当然、陰徳も忘れずにというかそっちがメインでやっていれば、全く問題はありません。

この競争社会で社会的信用を得ていることは、防御にもなることは指摘しましたが、ライバルが明徳が無ければ(陰徳もなければさらにグッド)、その分、推薦者の量で、勝つことが出来ます。

少なくとも、陰徳も明徳もやらないよりは遥かにましなので、普通に明徳を行って下さい。

で、ありがとうの話から明徳の話に脱線していますが、次回に、続きます。








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